表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/14

第12話

俺は、欲望に走ったのだ。公衆浴場で混浴を選んだのだ。


受付に指さされた場所は看板が書かれていたが読めず、そのまま入った。すると、脱衣所がある。それは一室一室が個室で皆、そこで着替えて出て行っている。

それは全裸……ではなく!!スクール水着だったのだ!しかも紺色だけでなく、白色も有る。


「ふぁっきゅー!」


「期待しちゃいました?」


「ふぁ!?」


突然、隣から声が掛かる。それは屋敷で撒いたはずの紺色のスクール水着姿のノアだった。


「この特別な湯浴み着は先代の勇者が考案したものです。素晴らしいものでしょう!」


「てか、お前どっからついて来てたし!?」


「最初からずっと背後に居ましたけど?デート、楽しかったですよ!」


「こわ!?なにそれ怖いわ!」


「ロザリー様達にも連絡したので後、五分程度で来ますよ。」


「クッソ。逃れられないと言うのか。」


どうやら、ロザリー達も公衆浴場に来るようで逃げ道はない模様。


「はぁ……」


仕方ないので俺は中学一年以来にスクール水着に着替えることにする。

個室に入ると部屋は自動で閉まり、銀色の腕輪がドアの横に置かれていることに気付く。


「ん?……ああ、鍵か。」


その腕輪をドアの横に貼られた不自然な黒いガラスっぽい板に近づけるとドアの鍵が開く音がした。おそらく、見てなかったが同じモノがあるのだろう。

俺は開いたドアを一回開けて閉める。すると鍵は勝手に閉まった。それを確認した俺は腕輪をはめる。


個室には畳まれた紺色又は白色、男用か女用かのスク水を販売するやお風呂に必要なものの自動販売機のような物があった。


「また、金が必要なのか。」




そう思ったが串一本で100円=銅貨3枚で銅貨10枚=小銀貨1枚だ。つまり入浴一回で666.67円。さっきの銀貨2枚がノアの分が入ってたとすると333.33円だ。


かなり現代と比べて安いと感じる。現代では安くて温泉は500円程、銭湯は450円程だろう。つまりこの風呂は入るだけなら割と安いということだ。というかスクール水着は自腹なんて聞かされてないですけど!?詐欺じゃね?訴えてもいいのでは?いや、この世界にそんな常識は通用しないのか?


「これ……石鹸も自腹じゃねえか。」


俺は仕方ないため、 買うことにする。


石鹸とタオルのセットで小銀貨1枚。スク水で小銀貨1枚。全て購入しました。どうなってんだ。何にも説明を受けずに、入浴料と同じ、又は倍の金額取られたんすけど。異世界怖い。


ボタンを押すと紐に縛られて畳まれた男用スク水が出てくる。

それを俺は荷物置き場と台があったのでバックとスク水と石鹸とタオルをそこに置き、着替える。全て脱ぎ終わったのでスク水に手を伸ばし、広げる。


「ぐふぁ!?」


そう思い出したのだ。うちの学校は山奥で、虫が多い。そしてその学校のプールにはハリガネ虫やカマキリなどの虫がプールに浮かんでいたり潜んでいるのだ。

それを過去の俺は地獄の沼だとか言って忌み嫌っていた。

神の使いである俺がこの邪悪なる沼に入るとでも?などと言い、毎回、体操服で休む。又は授業にそもそも居ないパターンだ。

そして、俺は夜、学校に忍び込み、当時聖水と言っていた消毒用エタノールをプールにぶちまけた。

それを俺は思い出して、個室で発狂しかけた。せいぜいショックを受けて何度か壁に頭をぶつける程度で済んだ。


そして、着替えようと思った瞬間、背後に柔らかいものが当たった。しかし、どうやら小さい。


「大丈夫ですかぁ〜〜?」


それはわざとらしい可愛い女の子の声、ノアだ。そしてノアは背後から抱きついており、手を首に回す。それに気付き、すぐさま俺は着らずにスク水であそこをガード。


「謀ったな!?」


「なんのことでしょう?」


そう、俺はノアに捕えられたのだ。勿論のようにレベル差で抵抗不可。転移魔法は裸の為、使えない。


「......」


「......」


両者の沈黙は続くが、ノアは徐々に手を伸ばしてくる。


「......ノア。」


「......なんですか?」


そして、俺は賭けに出る。ここで失敗すれば飲み込まれ、殺られてしまう。しかし成功すれば追い出せる。

そうそれは!


「空間を司るモノよ。我が願い聞き入れよ。我を移動させよ〈ミニマムテレポート〉」


俺はドア付近に瞬間移動。腕輪を黒いあの板に押し付ける。すると鍵を開ける音がした。


「甘いです!!無は汝を停止させる。無に我が命じる。停止せよ〈マテリアルロック〉」


それはロザリーが前に使った無属性魔法。それで鍵は空いたがドアは開かなくしたのだろう。

念の為、油断させる為にドアを開けようとして見る。


「ふっふふ!これでにげられませんよぉ~〜」


相手は完全に騙されている。しかし、まだなのか?まだ来ないのか?

俺はまた転移する。

「空間を司るモノよ。我が願い聞き入れよ。我を移動させよ〈ミニマムテレポート〉」


俺はノアの背後に転移する。

その瞬間、ピロンッと通知がなった。


その刹那。俺はある呪文を唱えながらノアの肩を触った。


「空間よ。歪み、かの者を遠ざけたまえ!〈ショートテレポート〉!」


ノアは個室の外、ドアの向こうに移動される。俺が待っていたのはそう。転移魔法のレベルアップだった。


「にょあ?って!〈解除〉っ!!......くそぉ......」


ノアはトウヤの目的がトウヤ自身の逃亡でなく、自分を外に追い出す事だとようやく理解した。それで無属性魔法を解いて、ドアを開ける。


しかし、俺は......スクール水着をつけて、堂々とそこに立っていたのだった!


「……ありがとうございました。ふへへへ」


見たいものが見れず悲しがるはず。なのにノアはニヤリと笑ったのだ。


「ま、まさか!?時魔法!?」


「貯蓄分は無くなりましたが良いものを見れましたっ!!」


「この変態がぁあああああああああ!!」


そして、俺は屈辱と受けたのだった。




_____________________




「ワタクシ、トウヤにこ、混浴に誘われたのですけれど、この状況はなんですの?」


そこにはトウヤが脱衣所の個室の外で、足を抱えていた。


「うう、ミラレタ。異性は家族以外見られた事、無いのに。うう、穢された。」


「そうですね。私が精神魔法をかけました。ここは公衆の場ですのでちょっと静かにさせてもらいました。今ならば、はいとうんしか答えない状況なので皆さんに10分ずつ貸し出しましょうか?」


むふふ、これで私が貸し出すという言葉を言ってトウヤきゅんは僕の物であるアピールを今のうちにしときましょう。まあ、傷物にしたら殺しますけど。


「「……はい」」


そして、少し迷ったようだがロザリーとラフィーは吸い込まれるかのように返事をしたのだった。



___________________




「んぁ?」


気付いたら、俺はベットで寝ていたのだった。そう、ノア、ロザリー、ラフィーに囲まれて。


「……もしかして外堀を埋めれた…………!?」


俺は何事も無かったかのように、バックを持って外に逃亡していくのだった。


「動揺?なにそれ美味しいの?」


俺はプルプル震えながら転移して街へ繰り出す。


「現実?なにそれ美味しいの?」


そして、俺はブツブツと何かずっと喋りながら歩く。


「ハーレム?なにそれ美味しいの?」


そんな事をブツブツ言い、俺は気付いたら酒場に向かっていた。


「異世界?なにそれ美味しいの?」


そして、俺は異世界で酒というものに頼るのだった。


「ふぱぁ!全くロリは最高だぜ!」


そう、俺はそう酒場で叫んだ。


「分かってくれたかいっ!同士よ!!」


「今日は出血大サービスだっ!!紳士が一人誕生した事を祝うぞぉ!!」


「スーパールーキー……これは何かが起こりそうだ。」


俺が励ましてくれたのは紳士達。周りからはロリコンロリコンと言われる変態達の集まりであった。


「最近、ロリババアというものが出回ってると聞くぞ。」


「クソだな。」


「なんでなんだ?」


「俺はな。世間から見て俺たち紳士は幼女に求めるのは体だとか思われているんだ!俺が求めてるのは違うっ!!ロリババアなどとか言う頭が腐りきったものではなく、純粋な者を求め、癒されにいってるのだ。ツルペタ?そんなものなど俺は求めない!!」


「そうだよな。俺たちは全ての幼女を愛し、幼女に命を捧げてもいい!!そう思っている。紳士の会だ。」


そして、俺は…………ロリコンとなったのだ!ツルペタ最高。何より、純粋さがとても愛らしい。

そうして、俺は一日中。ロリについて語り合うのであった。


俺は別荘へ帰ってこなくなった。そのせいだろうか勇者の捜索願と似顔絵が張り出されるようになり、俺は黒いローブを被り、身を隠すことにした。


スキルポイントは4。コレを有効活用せねば、と

スキルを新しく、隠密、風景同化、変装、ポーカーフェイスを取得。


これで大体、気付かれなくなったはずだ。そして、俺は平穏な幼女の幼女による幼女の為の世界と作ると決めたのだった。


________________




ある日。我ら紳士の会は迷子を発見した。それは黒髪の幼女だったのだ。














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ