03
真桜は自分がどういう体験を…苦痛を味わってきたか話し始めた
とても仲の良かった友達、愛瀬 千袈とその日メールをする約束をしていた
だが、その日にはメールは来ず、真桜はなぜメールをくれなかったのか千袈に言った
千袈の態度がそこから変わってきた。
千袈は自分のお気に入りはキープしたいお姫様体質で
それは男女問わず、歳も関係ない。
年上には、”お兄ちゃん””お姉ちゃん”と親しみを込めて呼ぶ
それに年上たちは引っかかってしまう。
始めは真桜もその中にいた。
だが、メールのことから真桜の生活は変わってしまった
見覚えのない電話がかかってきて、不審に思いながらも
出てみると”死ね””化け物”など真桜の精神が壊れるのは早かった
真桜は感情を無くし、人を信用できなくなっていた
何を言っても、周りは千袈の味方ばかり
「あの子がそんなことするわけない」「お前が悪いんだ!お前が千袈を傷つけたんだ!」
皆、あの子が正しいと口を揃えて言った。
真桜は言い終えると、おそるおそる顔を上げた。
この二人も千袈が正しいというのかもしれない、もうこれで私の居場所は無くなってしまうのだろうと
心の中で覚悟を決めた。
「んー…簡単に言うと、千袈って子私からしたらちょーウザいwww」
「そうねwでも、貴女もアナタよ。メールは手紙みたいなものなんだから、
今日するっと言っても、できなくなることだってあるわ。…この子なんて私からのメール返さないわよ」
雲母は千袈が嫌いなようで、ふつふつと怒りが湧いてくるようでいらいらしていた。
逆に謎胡は、冷静に判断をしながらも、千袈が嫌いなことは確かなようだ
「真桜ちゃんはこれからどうするの?ここに住んでもいいんだよ」
にへーっと雲母は真桜に問いかけた。
真桜はここにいると二人に迷惑がかかるんじゃないかと思って…「迷惑じゃないよ!」
雲母によって心が読まれていたらしい…
「じゃー…荷物と友達にれんら…「真桜ちゃん!!!!」
突然人が入ってきた。
いきなり抱き疲れたので誰かわからなかった。
「だれ?」
雲母は頭の上にハテナをたくさん飛ばしながら首をかしげていた。
「勝手に連絡っていうか…着信が半端なかったからここを教えたんだ…」
謎胡はゲッソリとした表情で真桜に言った。
「またあの女ー!!!今日も言ってたんだよ!”真桜ちゃんが…私…怖い…”って!」
「ちょっと!…空良!熱い!苦しい!」
「ご…ごめんっ」
空良という女の子はバッと真桜から離れた。
そして、雲母たちのほうをくるっと向いた。
「自己紹介が遅れました。初めまして影吊 空良っていいます!」
にっこりと自己紹介をした。
「…雲母だよ。よろしく」
「謎胡よ、よろしくね」
二人は先ほどと印象が違うことに
真桜は驚いていた。
雲母は明るくおどけた表情ばかりしていたのに
今の表情は無に等しい…謎胡は変わりないようだけど
声のトーンが違う気がしたからである。
「じゃー私は真桜ちゃんの無事も確認したし帰るよ」
空良はそういって素早く出て行った。
「あの空良って子は仲良しなの?」
「うん…私の休憩所っていうか…理解者かな」
「へー…そうなんだ」
雲母は空良が出て行ったところを見つめていた。
「まぁ、着替えとかはこっちが用意するから真桜はここでゆっくりとしなよ」
謎胡は真桜の頭をなでながら優しく微笑んだ。
一方、外に出た空良はおもむろに携帯を取り出していた
「…居場所わかったよ。…うん、愛しているよ…千ちゃん」
そういうと空良は人ごみの中にまぎれていった。
影から誰かにみられているとも知らず
自分の死へ近づいていることも
これからの地獄も知らないで・・・・




