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35.カールズトーク1

早太郎の身体の中に居る『白夜』から念話が届いた、昨日も番の魂と再会したと喜びの念話が届いていたがなにかあったのだろうか


〈千秋様、ミネアから今日お見合い相手のお義姉さんに会ってもらえないかとお願いされているようです〉


その後伝言ゲームでミネアと話をしたが途中で面倒になった、千尋さんに電話して欲しいと言うがスマホが無いのが致命的で公衆電話も見つからないし、見つけたとしても現金は有るが下ろしたばかりで小銭が無いテレカなど有る訳も無い、スキルを使い彼女のいる部屋まで移動した


お礼に持たせたドレスやアクセサリーが好評過ぎてどこで手に入れたのか聞かれ、デザイナーを紹介すると約束してしまったらしい、自分が蒔いた種でもあるし、ミネアの頼みだ一肌脱ぐことにした、香織と弥生に念話で連絡をとり事前の打ち合わせをする


千尋が手配してくれたパスポートはフランスの植民地から独立した国だ、今の姿なら香織も弥生も白人女性に見える二人は海外のデザイナーという事にすればいい実際彼女たちが造ったドレスやアクセサリーだ問題ないだろう、目の前で作らなければいい、別のものを依頼されたら千尋を通して届ければ済む話だ


私の立場をどうしたものか?そうだ彼女たちの通訳で同行した日本人という事にしよう、両親が国籍を取得し、私は向こうの国で生まれたことにしよう、パスートでも国籍は向こうだそれ以上詮索はされないだろう、見合いをのぞき見する為に同じ店を予約して貰っているその後紹介の時間を作れば解決だ


私達はフランス語で会話をすることにした、私が通訳をすればいいだろう、香織の対応が多少不自然でもなんとかなる、弥生はこの手の事は上手く対応できるだろう、それぞれの用事を済ませたあと再度このマンションの集合することにしてタクシーをミネアに予約して貰った


タクシーでお見合いの会場となる店が出店しているホテルに向かう、三人とも美人だし昨晩に用意したドレスも似合っている、香織の生活魔法で化粧の仕上がりも良い、便利なスキルだ、タクシーの運転手には結婚式に参加すると説明し、料金を一万円札で払う釣りは要らないと言うと喜んでくれた、フランス語で会話しながらホテルに入るとロビーでも注目を集めていた、その中に値踏みするような視線を感じ殺気を込めた視線を返したがミネアの見合い相手の父親の様だすぐに殺気を消す、少し離れたソファに座り私たち声を抑えてで会話を続けた


「さっきの男性が見合い相手の父親です、その奥様ともう一人初めて見る男性がいますが、彼が見合い相手でしょう、早太郎が助けた少女の父親に似ています」

香織が解説してくれる、わたしの予想が合っていたようだ


「逃した魚話は大きそうじゃない?こっちに残っていればよかったの、に玉の輿でしょ」

弥生が香織をからかう


「そうですね、ミネアが喜んでくれてるみたいで良かった」

「そう、さすが勇者に選ばれる魂ね、私みたいなエルダーリッチに呼び出される魂とは大違いだわ、素敵ね、千秋に良い彼氏を紹介してもらいなさい」

「王子様でも大商人でも選び放題じゃないかしら、それとも私達みたいに、彼女の方が良いかしら魔王ヒルダ様と結ばれたら和平の役にも立って良いんじゃない」

からかったのに、天然なのか香織にスルーされ面白くないようだ、褒めているのか追撃でからかっているのか、私を巻き込んで香織の未来の相手を話しの肴にしようとする


「もうしばらくしたら2人は最短でも5年間別れ離れでしょう寂しくはないですか?弥生さんも女神様の使徒になられては、カーリア様も使徒になられているんでしょう」

「ふ~ん、そういうことも言えるんだ、確かに5年間寂しくなるわね、香織ちゃんが慰めてくれないと耐えられないかも知れないわ、この後このホテルで部屋を取って3人で楽しみましょ、男のことなんかどうでも良くしてあげる、千秋もそれでいいでしょ」


「冗談でも目の間で私以外の女を口説くな、香織が本気にしたらどうする気だ」

「本気になってくれても私は大丈夫なのに、千秋さえ認めてくれれば5年後に貴女が来てくれるまで寂しくて泣かないで済むわ、男に走らなくて済みそうよ」


「わかった、この後私と二人で過ごそう、私以外では満足できないようにしてやる」

「あら、そうくるんだ楽しみだわ、勝負しましょう、私が勝ったら使徒を辞めて二人で暮らして頂戴、カーリアが立派に使徒の役目をはたしてくれるわ」


「そろそろ予約の時間ですよ、お話の続きはお店の方でおねがいします」

後に引けなくなりそうなところを香織が助けてくれた、弥生が相手だと上手く誘導される、今思えば迷宮での初めての夜もそうだった

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