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witch world  作者: 柚夏☆
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聖カトリーヌ寄宿女子学校

「次は〜女学院前〜女学院前〜」


ん?女学院前?


って、降りなきゃ!


今日は一日中晴れててポカポカしてて、うたた寝にピッタリな日だからつい…。


教科書やら服やらを詰めた重いキャリーとリュックを持ってバスを降りる。


今日から私は、「聖カトリーヌ寄宿女子学校」、通称「女学院」に通うんです!


女学院は、中学から高校までの6年で、卒業時の成績上位者はその後いい仕事につけるらしい。


なんでも、ここは校長先生から招待された人しか入学できない超超超エリート校。


なんでそんなところに私がこれたのか…いまだに謎なのです。


私自身、近くの公立の中学校に友達と進学しようと思ってたんだけど、

お母さんがお父さんやおじいちゃんの反対を押し切って入学願書を書いたんだって。


多分、私の将来を心配してだろうけど…。


女学院はすっごく立派で綺麗って有名だけど、みんなと同じ中学校行きたかったなあ。


「はあ〜。」


心の大きなため息が声になって漏れ出した。


「あの…、もしかして、新入生の方ですか?」


黒くて長いサラサラのストレートヘアに、白いフリルのワンピース。


すっごいお嬢様感丸出しなその子は、にっこり微笑んだ(しかも可愛い!)


「若葉海鈴です。これからよろしくお願いしますね。」


「あっ、上野菜月です。こちらこそ、仲良くしてください…。」


若葉さんと並ぶと、私の品のなさがバレちゃうよ〜(汗)


「上野さんは、どうして入学されたんですの?」


そんな痛いところをついてくるなんて、若葉さん案外気が強いの?


「それが、お母さんが勝手に願書書いて、そしたら…入学しちゃった…的な…。」


ちゃんとした理由がないのが恥ずかしいよ〜!


若葉さんが大きく目を見開く(もともと大きいんだけどね)。


「まあ、私も同じですわ。お母様が入学が決まっていた藤宮学院を取り消したんですの。」


藤宮学院は、ここ女学院に負けず劣らずのお嬢様学校。


ま、どっちにしろ若葉さんはエリートお嬢様への道を歩んでたんだね…。


「境遇が似たもの同士、仲良くできそうですわね。どうぞ海鈴とお呼びになって。」


「じゃあ!海鈴も、私のこと菜月って呼んでね!」


海鈴とテクテク門への坂を上がっていた。


「菜月!校舎が見えますわよ!」


赤いレンガ造りのとてつもなく広い校舎が太陽の光を浴びて眩しそうに光っている。


こんな素敵なところで毎日を過ごせるなんて…!


長い坂を登り終えると、ついに正門の前に到着です✨


「新入生か?生徒手帳を見せてくれ。」


門番さんは私たちの生徒手帳をじっくり読んでいた。


「あの…中へ入らせてはもらえませんの?」


恐る恐る聞いた海鈴の顔は少し不機嫌そうに歪んでいる。


「すまない、少しここで待っていてくれ。」


そう言い残して足早に門番さんは中へ入った。


「私たち、なんかやらかしたのかな…。」


もしかして、家でお母さんに反抗ばっかしてたのがバレたとか?


お菓子食べ過ぎって書いてあったり?


おろおろしている私の横で、海鈴がぷっと吹き出した。


「菜月、顔が真っ青ですわよ!」


海鈴が私の手をぎゅっと握る。


「大丈夫ですわ。私たち2人なら。」


海鈴の言葉に頷いて、手を握り返す。


手を握っているだけで、なんだか不安がなくなった。


数分後。


「待たせてごめんなさい。校長の紫月魔依です。今案内しますが、その前に。」


紫月先生がこちらをじっと見つめる。


なんか、目がどんどん熱くなる。


まるで燃えているみたい!


それは私だけじゃなかったみたいで、海鈴も目を押さえていた。


「やっぱりそうなのね。上野菜月、若葉海鈴。」


その声には、驚きと恐怖が混じっていた。


「あなたたちは何も知らされず、ここに来た。そうよね?」


紫月先生の言葉にこくこくと頷く。


重いため息を一つついて、先生は驚きの言葉を言い放った。



「あなた方は、『魔女』なのです。」








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