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25 魔の手
「ー気付きましたか」
オレは目を開けモユーリを見る。ひんやりとした感覚を覚え、周囲を見渡す。
「…水?」
オレは今、頭以外水に浸かっている。川から生えている。…あっヤゴさんこんちはっす。
「何でオレ川にいんの?」
「臭かったので」
そうか。思い出した。あのあとキセも気絶したのか。そしてモユーリが助けてくれたのか。
…ふとオレは足が川底に着いていないことに気付いた。そして肩を掴まれていることにも。オレはその手の主を目で追う。
タオシーだった。
「何でタオシーが」
「友ゥ人んのぉピンチィに気ィ付いたぁんだぁ」
流石タオシーだ。
「いえ、そこの風俗店にたまたま並んでいたので」
前言撤回。やっぱりタオシーだ。
「しかし逃げるなら戦力が多い方が良いです」
「え!?逃げる…?」
「自分の腕を見てください」
見ると腕に魔方陣が浮かんでいた。
「…これは…?」
「ジピエースという呪文でしょう。あいつ…いえあの脂肪乳女はこの魔法陣の魔力を検知してくるでしょう」
…うーんマジか。
辺りを見渡すが家からは大分離れている。しばらくは時間が稼げるだろう。
すると、突然
「テレポート」
キセ が あらわれた。
マジヤベえコイツ。




