24 狂女
「そのアキヨシはブサイクです。」
言い張るモユーリにイラッとする。だがしかしこのままでは、キセに襲われてしまう。仕方なく助けを求める。
「モユーリ、オレを出してくれ!」
「了解」
瞬間で銃を構えて引き金を引くモユーリ。その弾道は真っ直ぐキセに向かうと思われたが、
「うっわァ」
見えない壁に阻まれてモユーリの方へ跳ね返る。モユーリは身軽にかわすが、驚きを隠せていない。
「邪魔すんじゃねーぞ凹パイ女ァ!!無駄だけどなァ!?」
やはりキセはオレ以上に口が悪い。しかしマジックバリア(魔法防御壁)とアタックバリア(物理防御壁)を同時に使われているとは…。ますます逃げられない。
ピンチ増量キャンペーン実施中。
…解除するにはキセを眠らせるか、気絶させるか、どの道意識を飛ばさなくてはならない。オレはキセを見た。するとキセは
「さぁ覚悟しなさい♡そうねぇ…私、子供は男の子15人と女の子20人は欲しいかなぁ♡」
すいませんオレが気絶しそうです。…が、ここでむざむざとファースト(意味深)を奪われるわけにはいかない。
「マグナム!」
マジックバリアに当たらないようにキセだけに集中して放つ。キセは避けられず黒いものに包まれて壁に叩きつけられる。
今回のマグナムは相手を引きつけるのではなく、突き放すように、自分と相手の極性を一緒にしたのだ。
壁にはりつけられるキセ。あとは気絶させるだけなのだが…気絶…気絶…あっ。
オレはモユーリに向かって
「あとは頼んだぞ!」
そう言い残し、キセ自信が作り出した密閉空間にオレは呪文を放つ。
「スカァァァス」
オレは意識が飛び、その場に倒れ込んだ。




