私には何が出来るのか
何時間眠っていたのだろうか。
レイスが私を起こしにきた。
「マーガレット様…!マーガレット様…!そろそろ起きてください。夕食の時間ですよ!」
「…もうそんな時間なの…?」
「はい!なので早く起きてください…!夕食ももう作り終えたので!」
「ありがとう…レイス…」
私はすぐに起きてテーブルへ向かう。
椅子に座れば一品一品料理を並べていくレイス。
「今日も美味しそうね…!」
「ありがとうございます…!」
レイスと二人で食事を始め、話はあの話に。
「ねえ、レイス。あなたはどう思う?」
「何がですか?」
「スタルツィアの話よ…賭場があったなんて知らなかったわ…しかもそこにロベルトが通っていたなんて…」
本当に信じられない…
いくらあのロベルトでもそんな馬鹿なことはしないと思っていた。それなのに…
「マーガレット様。あまり考えてはいけませんよ…悩みは心にも体にも毒ですから…ここは、ユーリス様とランスト様にお任せしましょう。」
「そうだけど…」
自分の目でも確かめたいと思ってしまう。
でも、今はスタルツィアに入国することは不可能。
あの時は夜会に招待されたから入国出来たけど、今はそれもないから行けない。何か出来ればいいんだけど…
「マーガレット様。これは執事だから言いますが、変なことだけは考えないでくださいね!たとえば、スタルツィアに勝手に行こうとするとか…」
(ギクッ…!)
「そ、そんなことしないわよ!」
「その感じ…少しは考えてましたね?」
「……ごめんなさい…」
「マーガレット様、ここはもうお二人に任せるしかありませんから。気長に待ちましょう。」
「…分かったわよ…」
レイスに言われたら仕方がない。
変なことは考えず、ユーリス様とお兄様を信じて待つしかないわね…
(はあ…私も何か出来ればと思ってたんだけどなあ…)
部屋に戻って考える。
私には一体何ができるんだろう。
私がユーリス様の力になれることはあるのか。
こうやって待つことしかできないのではないか。
思えば思うほど自分が情けなく感じる。
「マーガレット様…!紅茶を淹れたので飲んでください。」
「ありがとう…」
「マーガレット様。あまり考えすぎないでくださいね。」
「分かってるわ…ありがとう、レイス。」
分かってるの…
分かってるけど、自分の手で明らかにしたいと思ってしまうんだもの…




