夕食の準備
「レイス!そろそろ作り始めましょうか!」
「はい!マーガレット様!」
調理器具と今日使う食材たちを並べる。
「マーガレット様、今日は何を作りますか?」
「今日は沢山作るわよ!レイスは牛肉の赤ワイン煮を作ってくれる?」
「かしこまりました!」
私はというとまずはポトフを作ろうと思う。
まずは下準備から。
牛肉は大きめに切り、にんじん、玉ねぎ、セロリ、じゃがいも、キャベツは食べやすい大きさに切る。
次は肉を下茹でする。
鍋にさっき切った牛肉と水を入れて火をかけ、煮立ったらアクを取り除いて一度湯を捨てる。
一度湯を捨てた鍋に新しくお水を入れ、にんにく、玉ねぎ、セロリ、にんじんを加える。中火で沸騰させたら弱火にして2時間以上コトコト煮る。煮ている途中でアクを取り除く。
待っている間はレイスと話をする。
二時間も何もしないのはすごく暇だから…
それにレイスと話すのはすごく楽しいし、時間もすぎるのが早い。
ほら、そうしているうちにもう2時間経った。
そしたらそこに、じゃがいもとキャベツを加え、さらに30分〜40分煮込む。
時間が経ったら塩、胡椒を加えて味付けをしたら完成。まだユーリス様が来ていないから火を止めておいて、来たら火をつけて煮込もう。
そして、今日はもう一品、牛肉のローストを作る。
まずはお肉の下ごしらえをする。
牛肉の塊に塩と黒胡椒を全体にまんべんなく振りかける。にんにくのみじん切りを肉全体にすり込ませ、新鮮なローズマリーをお肉の上にのせて、しばらく寝かせておく。大体、20〜30分程度。
時間が経ったらオーブンを180℃に熱する。
焼き色をつけるためにまずは、フライパンにオリーブオイルを引いて中火で熱し、下ごしらえした牛肉の全体を焼く。特に表面がこんがりと焼けるように、各面を約2〜3分焼く。これをすることでお肉の旨みが閉じ込められるらしい…
各面が焼けたらお肉を耐熱皿に移してバターをのせる。その周りに、にんじん、セロリを並べ、赤ワイン、もしくはブイヨンをお肉の周りに注ぐ。
そしたら、予熱しておいたオーブンにお肉を入れて約1時間〜1時間30分間、お肉の中心温度が55〜60℃になるようにする。温度はお肉の焼き加減によって変える。
焼き上がったお肉は、耐熱紙で軽く覆って10分ほど休ませる。
待っている間にユーリス様がやって来た。
「マーガレット、来たよ。」
「ユーリス様、お疲れ様でした。お座りください。もう少しで出来ますので。」
「…ありがとう。」
「レイス、そっちは出来た?」
「はい!完成しました!」
「分かったわ!ありがとう。なら、盛り付けして運んでくれる?」
「かしこまりました!」
私は、ポトフの入った鍋に火をつけしっかり加熱させる。
ローストの方もあとは盛り付けだけ。
焼き上がったお肉を薄切りして、焼き野菜と共にお皿に盛り付ける。残ったタレは温めてソースとしてかけるたら完成。
ポトフの方もしっかり温まったので盛り付けて完成。
「ユーリス様、沢山食べてくださいね?」
「ああ…ありがとう…いただきます…」
「「いただきます…!」」
(どうしたんだろう…心なしか元気がないような気がする…あとで聞いてみよう。)