01話 トイレと台所とコンロ
「…お帰りなさいませ、ご主人様。」
玉座の間に居た時間は10分程度。
館の廊下に転移すると、心配そうな顔でサラが起立して待っていた。
そう言えばサラには何も告げていかなかったか。
…勝手に居なく成ったりしないってば。
「ただいま」
挨拶代わりに頭を撫でると、目を細めて笑顔で頬を染める少女。
この子は魔王軍討伐の時から、俺の事を慕ってくれている。
いや、縋っているのだ。
”ご主人様”などと呼んではいるが、俺に父の面影を追っているのかも知れない。
情けない事に、俺の方がこの子に頼りっぱなしの状態だ。
まだ出会って一月も経っていないが、サラ無しで今後の生活を想像出来なく成っている。
いつまでも連れ歩く訳にはいかないんだけどなぁ。
…依存しているのは、俺の方。
明日からの旅路も、昼は休んで貰い、夜は警備をして貰う予定でいるのだ。
俺とサラが乗る最後尾の荷馬車の天井には、高さ20cmの[軽銀塊]製で囲いを造ってある。
何かあれば直ぐに転移して行けるよう、そこでサラと俺は横になる心算だ。
「…明日から宜しく頼むな!サラ!」
激励の心算で、サラの体を軽くハグし、背中をポンと一つ叩く。
「じゃあ、皆の所に戻ろうか」
「…はい!」「…ボソッ…サラは幸せ者に御座います…」
返事の後の言葉は聞き取れなかったが、振り返らずに食堂に向かう。
最終的なルートの確認などを話し合うのだ。
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「お待たせしました、グスタフさん」
「いや使徒様、お早い御着きに御座います」
ドサリと隣に座る。
「では皆さん、話の続きに戻りましょう。どのルートで王都トゥーキングに向かうのが良いと思いますか?」
「はい!」
イザベラさんが挙手をする。
「どうぞ」
「まず、使徒様が御造りに成った荷車は、如何ほどの大きさなので御座いましょうか?」
あー、そういえば見せてなかったね。
「横幅が3m、長さが7m程の大きさです」
「「「まあ、なんと…」」」
「「「…とても…大きいです」」」
…コラ!女子が”とても大きいです”なんて言うんじゃありません!
ヘンな事を妄想しちゃうでしょ!
いや、そう考える俺がスケベなだけか。
昔、飲み屋で一緒になった女の子が俺の隣に来て、『おかして下さい』と言い出し、ドキリとした事がある。
”おかして”は、”置かせて”の方言なのだが、要は『私の・バッグを・横に・置かせて・下さい』という事だった。
女性が『犯して下さい』なんて言うんじゃねーよ!勘違いするだろ!第一、主語を言え!主語を!と思ったもんだ。
”はい”ってズボン脱いだらどうすんだ!…通報しますた!タイーホ!
いや、話がズレてしまった…。
「不味いですかね?」
「その大きさですと、小道は使えません。一旦、神聖ラーナ王国方面に戻り、エミの村、イチの村、ズオカの街、ナガワの砦街を通って王都トゥーキングに向かう”トーカ・イ道”を使った方が宜しいかと」
へー。やっぱりそういう街道があるんだ…。
山や川も有るだろうし、直線で行けるとは思って無かったが。
ならば任せよう。どうせ先頭はグスタフさんとイザベラさんだ。
「…道順を知ってますか?」
「はい。存知て居ります。他の者も存じていると思われます」
「では、それでお任せします」
「はっ。心得ました」
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夜も更け、そろそろ寝るために話を終了する。
後は始まって見なければ分からない。
ホールや食堂で銘々が好きな子供を見つけ、抱き抱えて横になる。
俺はグスタフさんと一緒に廊下で寝る事にした。
まあ、襲われたら可哀相だしね。グスタフさんが…ちくせう…。
「御隣、失礼致します。……休みます」
風呂場側にグスタフさんがゴロリと横に成り、直ぐにグーグーと寝息を立て始めた。
俺も横に成るが、右側に気配を感じる。…サラだ。
「…サラもちゃんと寝るんだよ?」
「…はい。先にお休み下さい。ご主人様」
「悪いな。先に寝るよ。お休み」
「はい」
…サラがジッと俺を見つめる視線を感じるが、目を閉じ眠りに着く努力をする。…もう寝ましょ。明日、たくさん、飛ばなきゃ…って、寝れね~
――50歳の誕生日、退職から始まったこの騒動。
あの時、帰宅時間がズレていたら、今頃どんな事になっていた事か。
4人の小学生は勇者に祭り上げられ、魔王と戦わされたんだろうか?
いや、山は無ぇ~よな、山は。
あんなの俺以外で、どうやって倒すんだ?
アマテラス様の頼みは終了したが、この旅が終えたら何をしようか…。
そんな事を考えながら寝れない時間を過ごしていると、その内サラが俺の右袖を軽く摘まみ、そのまま横になった。
サラの体を引き寄せ、首の下に腕を通して俺の右肩を枕代わりにしてやる。
手の平で、サラの右腰辺りをトン…トンと叩いていると、次第にスゥ…スゥ…と寝息が聞こえはじめた。
その寝息を頼りに、俺も寝付く努力をする。
サラの体温を感じながら、次第に微睡み始めて行った…。
「「「キャーッ!」」」
耳を劈く女性の悲鳴で目が覚める。
サラは既にいなかった。
何だ、何があった!
急いで起きようとすると、左腕に重みを感じる。
…グスタフさんだ。グスタフさんが俺の左腕を枕代わりにして寝ていた。
「グスタフ様、まさかその様な御趣味が…」
「くっ、私が正道に御導き致さなければ…」
「…いや、これはこれで、アリかも…」
をぃ!
この世界にも腐女子がいるのかよ!
取り敢えず敵襲では無いようだ。
グスタフさんを揺すり起こし、台所に向かう。
時間は朝の6時55分。
そろそろ朝食だろう。
これを食べたら庭で荷車を出し、出発の準備だ。
一足先に台所でメシをかき込んで庭に出た。
50台の荷車を全て並べるとド迫力がある。
「これは、物凄い…」
グスタフさんが近寄って来てそう口にする。
そうでしょうそうでしょう。
ほらほら、もっと褒めて褒めて!
「で、使徒様。我々の馬には轡と手綱しか付いて居りませんが、後は如何いたすのですか?」
調子にのっていたら、そんな事を言われたでゴザル。
え?綱で引っ張るんじゃ無いの?
「…馬の首に綱を巻いて引けませんか?」
「失礼ながら、それでは馬が窒息してしまいます」
そうか…そうだよね。
だって俺、馬車に乗った事ないんだもんYO!
知らなかったんだよ…アニメじゃ馬の方なんてよく見て無かったしさ。
最後にル○ーシュの乗った荷馬車ってどうなってたっけか。
「グスタフさん。どうすればいいのですか?」
「使徒様、輓具を取り付けねば、馬が荷馬車を曳けません。単純な物でも、軛と胴帯、力綱、後は御者に届く手綱が必要かと」
「その”軛”と”胴帯”と”力綱”という物が想像出来ません。手綱はそれを長く造ればいいんでしょうケド…」
「「如何いたしましたか?」」
サラとイザベラさんが会話に加わって来た。
「副長か。いや、使徒様が馬を荷馬車にする輓具が想像出来ないと言われてな」
「はあ、軛や胴帯などの事で御座いますか?…言葉で説明致すのは難しいですが…使徒様、例えば軛は馬の場合こう、首の後ろから胸の方にかけて太い革で留めた物です。胴帯も革製で、人間で言うと、背中から脇を通して、こう、腰というか胸の部分で留めた物ですね…」
身振り手振り、大きい胸やクビれた腰の部分で繰り返されるイザベラさんのそのジェスチャー。
Hな事しか想像出来なくなるんですけどね。
サラ!ジトっとした目で俺を見るのは止めて!
「…で、軛と胴帯を、こう背や脇の部分で繋げて、そこから脇の部分から力綱を伸ばして荷車に固定すれば、力が分散して馬の負担に成らぬのです。…荷が重くなるのであれば、こう、腕や足にも帯を造って各部分を繋げれば、分散が増えて馬は楽に荷を曳けます」
だからそのジェスチャー止めてって!
…完全に想像できるのがSMチックなアイテムなんですけど…!!
「ご主人様、これをご覧ください」
そういってサラが大福帳ノートに書いた絵を見せる。
お前、絵上手いな。ちゃんと馬に見える。
成程、首の部分を太めに造るわけね。
ふむふ、では、やってみよう。
❛聖なる箱❜から[グリーンドラゴンの革]と[ミスリル塊(10kg)]を取り出す。
イメージするのはサラの書いた絵。…だが、だがしかし!イザベラさんのSMチックな姿がががががが
嫌な予感はしない。何故だ!…坊やだからさ。
「❛聖なる錬金❜!」
出来た…出来たんだが[拘束道具(馬用)]に成ってる…。
馬用って何だよ!人用も造れるのかよ!(震え声)
まあ、ベルトと留め金を調整すれば苦しくは無いだろうが…。
「おお、使徒様!何ともこれは手が込んでおりますな。胸や尻の部分が菱形に成っておったり、革がふんだんに使われて居ります。何とも贅沢な…此れならば馬の負担も減りまそうぞ!ちと、装備致してみます。副長!手伝いを!」
「はっ!」
厩舎に走り、「おお!素晴らしい!この装着感。ピッタリと肌に張り付くようだ!」「はい!これならば馬の負担も減るでしょう!尻の菱形部分が排泄の邪魔にもなりません!素晴らしいです!」と感嘆の声を上げる2人。
…やめて、もう俺のHPは0よ!
成功したんだか失敗したんだか…。
「ご主人様、失敗してしまいましたか」
「うん?わかるのサラ?」
「はい。ご主人様が左眉を下げている時は、何か良からぬ事があった場合…。(そして微笑みながら両目を細める時は、慈愛を以て接する場合)」
よく見てやがんね…そんなクセあったかなぁ?
「…ご主人さま、私にもあの装備が欲しいです」
はあ?馬鹿言うなって。
あれ本来SM用なんだぞ?
この世界にSMがあるか知らんし、サラがどんな心算で言ってるのかも分からない。
俺だってAV観て知ってるだけだし…。
「ばーか」
両目を細めながら、軽くサラの頭をコツンと叩く。
「あいたっ」
叩かれた場所を撫でながらニコニコとしているサラ。
あ~今のはサラ流の冗談だったか。
「もう1つ造るから、2人の所に持って行ってくれ。試しに2頭連れて来てもらって荷馬車にしてみよう」
「畏まりました」
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1時間もかからず、全頭分の装備を造った。
以前造った馬用の装備、[陣地の水晶玉][身体強化の水晶玉][防壁の水晶玉]の3つを付けたネックレスも含めて装備させ、騎士達に説明が終わった。
そして全員が分乗する。
グスタフさん、イザベラさんが御者をする1番目の荷馬車を数分走らせてみた。
御者2名+難民20名が乗った荷馬車は難なく動く。
馬のHP・MPも僅かに減る程度。
これならば大丈夫。
俺達の乗る50番目の荷馬車は、御者に騎士ヘレン・ダイアンさんとエバ・スーザンさん。
ヘレンさんは初対面の時、グスタフさんの右横から出てきた青髪のショートカットの美女だ。
エバさんは左目の下に泣きボクロがある巨乳美女。
【名前】ヘレン・ダイアン
【種族】人間
【職業】第三騎士団騎士
Lv:27
HP:1279/1279
MP:81/81
【称号】なし
【名前】エバ・スーザン
【種族】人間
【職業】第三騎士団騎士
Lv:26
HP:1221/1221
MP:76/76
【称号】なし
難民は、獣人:オカフクの町の長ゼンジさん、老婆アヤメさん、男の子コータ・トモキ・サトシ・アキラ。女の子ミユキ・シズカ・ツバキの9名。
ドワーフ:老女ローザさん、男の子テツヤ・ヴィオラ・カール。女の子サチ・ミズキ・マリアン・メイの8名だ。
それでは出発進行!
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館の門を出ると、田んぼの中に一筋の道が出来ている。
アスファルトやコンクリートでは無く、人々の足で踏み固められた土の道路だ。
幅は約5mほど。荷馬車も通るようで轍もあり、中央部分は少し盛り上がって草が生えている。
ゴトゴトと揺れる荷馬車の屋根に座り、遠くに見える青々とした山々を眺めながら、夏の気配を感じていた。
良い雰囲気の中で出発し、直ぐに問題が発生する。
子供達が外に出ようとし始めたのだ。
理由を聞くと「おしっこ!」と言う。
トイレの騒ぎだった。
どうすれば良いかグスタフさんに聞いてみると「はぁ、トイレなど、そこらで済ませば良いのでは?」と田んぼを指さして返事をする。
「道端でするのですか?」
「はい。旅の途中、宿でも無ければ普通そこいらで致します。私達もそうやってここまで来ました。馬もボロボロと落としているでしょう?可笑しい事でしょうか?」
騎士全員が立ションかよ!あ、女性は座りションか。
取り敢えず全台停止し、皆にトイレを済ませてもらう。
その間に俺はトイレと流し造りだ。
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浅慮だった。
杜撰な計画しか出来なかった。
神聖ラーナ王国ですら3万人都市。途中の集落で、1,100人が一度に泊まれる宿などある訳が無い。
考えてみれば、今日から荷馬車の中で生活してもらうのだ。
館での生活とは違い、風呂も無ければトイレも台所も無い生活なのだ。
全く馬鹿な奴だ!俺!
助けを求めたのは大神官だが、助けると決めたのは俺!
騎士団を要請したのも俺だ!
もっと確りやれ!
はい!自己反省終了!
さっさとやる事やろう!
先ずはトイレ造りからだ。
荷馬車の一番奥の左隅に、縦・横20cmの床板を❛聖なる錬金❜で丸くクリ抜く。
[粘土塊(10kg)]を使って❛聖なる錬金❜で、陶器製モドキの洋式便器を硬く造る。
グスタフさんの話しでは、この硬くというイメージが、こちらでは《硬化》と言う魔法らしい。
この荷馬車の床板を見て「薄いのにこの硬さ、まるで大木から取った一枚板のようで御座います」と言っていた。
[洋式便器モドキ]を、クリ抜いた穴の中央部分に❛聖なる錬金❜で取り付ける。
水は流れないし、便座も上げ下げ出来ない[洋式便器モドキ]。
浄化槽がどういう造りになっているのかイメージ出来無いため、荷馬車の床板の下に下箱を造って設置し、そこに一旦汚物を溜めてから外に捨てる簡単な方法をとる。
ただし、走行中の飛散を防ぐため、汚物を砂と混ぜて廃棄する心算だ。
タンク形式では重くなってしまうので止むを得ない。
床下に縦・横70cm・深さ20cm大の下箱を木で造り、両側面上部に10cm大の穴を開ける。
国王から貰った[水晶玉]に❛聖なる土❜を❛聖なる付与❜で付与。
[土の水晶玉]を造り、下箱の正面中央部分に❛聖なる錬金❜で埋め込む。
予め、ある程度の砂を下箱に溜めて置けば、荷馬車の振動が加わって汚物は砂と混ざる。
汚物が両横の穴の高さまで溜まれば、砂と一緒に零れ落ちるだろう。
外側から下箱の[土の水晶玉]に触れて《出土》と唱えれば土が出、《停土》と唱えれば止まるので、下箱の中の汚物の割合が多くならないよう調整する。
休憩時に御者にやってもらえばいい。
自分の糞尿もあるのだ、文句は言うまい。
まあ、馬はボロボロ落としているが…。
トイレットペーパーを10個ずつ置く。メーカーの違いなんて尻には関係ない。
拭かないのは嫌だし、葉っぱで拭くのは嫌だ。環境問題がががが…なんて言ってられない。
しかし、館には水洗トイレも尻ふき紙もあったのに、外に出ると道端でするなんて…何か釈然としない。
最初から文化があった弊害なのか?
居住空間と分けるため、木で仕切りも造った。
続いて台所造り。
こちらは荷馬車の一番奥の右隅に、縦・横20cmの床板を丸くクリ抜き、床下に縦・横30cm・深さ20cm大の下箱を木で造る。
両側面上部に10cm大の穴を開け、[土の水晶玉]を下箱の正面中央部分に埋め込んだ。
水だけならそのまま垂れ流しでも良いかと思ったが、やはり飛散を防ぐためトイレと同じ方法にする。
[軽銀塊(10kg)]で高さ70cm、縦・横70cmの台を造る。
シンクの部分は縦・横40cmの大きさで造り、20cm径のパイプを造って下箱に通す。
[水晶玉]に❛聖なる水❜を❛聖なる付与❜で付与し、[水の水晶玉]を造る。
これを水道蛇口部分に付けて、《出水》と唱えれば水が出、《停水》と唱えれば止まるようにした。
下箱に落ちた水分は、両横の穴の高さまで溜まれば、砂と混ざり一緒に零れ落ちるハズ。
最後にコンロ造り。
❛聖なる火❜を❛聖なる付与❜で付与。
[火の水晶玉]を造る。
シンクの横に、カセットコンロをイメージして鉄製の箱型部分を造って設置。
鉄で造った五徳の下、中央部分に[火の水晶玉]を埋め込みコンロにした。
[レッドドラゴンの魔石]では、水が沸騰しなかったので、[火の水晶玉]を造ったのだ。
長さ30cmのミスリル製の棒で、[火の水晶玉]を突きながら《出火》と唱えれば火が出、《停火》と唱えれば消える。
はじめ、[火の水晶玉]に直接手を触れて唱える方法にしたが、火が出た後《停火》するのに火傷をしてしまった。…馬鹿な奴が…はい!俺です!
棒を、魔力伝導性の高いオリハルコン製にしようと思ったが、[聖剣]や[聖盾]に使った同じ材料で、台所用品を造るのは気が引けた…今更だが。
なので、次に魔力伝導性の高いミスリル製の棒にした。
それに、下手にオリハルコンで造り、[聖棒]何てアイテムが出来ても困るし。
魔王討伐前に造った装備、サラの”オリハルコンの短刀”やアリスの”オリハルコンの杖”は[聖]が付かなかったのだが、魔王討伐後に造ったオリハルコン装備には、今のところ[聖]が付いている。理由は分からん。
…隠しパラメータか何かなのか?…あの神ならやる気がする!
一応、後は風呂をどうするかだが、喫緊の問題では無い。
風呂は後で造る。
全荷車に、これ等を造り付けるだけで昼時になってしまった。
皆に使い方を説明し、全員に菓子パンや食パン、缶詰や水を配って回り昼食にした。
ゴミはゴミ袋に入れて貰えば、俺が後で❛聖なる箱❜に回収する。
[MPポーション]を飲み、❛神の眼❜で自分を確認すると、Lvが3上がり、HP・MPとも9868に成っていた。
Lvが1upする毎に、HP・MPは255ずつ上がっている。
Lvが100までしか上がらないとすると、HP・MPは25,678で頭打ちか。
荷馬車の屋根に座り、パンを齧りながら後ろを眺める。
感覚的には3kmも進んでいない。
そこには朝、出発したハズの館がまだ小さく見えていた…。
前途多難だ…。
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【名前】山田聖人
【種族】人間
【職業】無職
Lv:38
HP:9868/9868
MP:9868/9868
【称号】神の使徒




