表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
事故死からの転生、神級封印システム解除……なのに俺はただの普通の生徒でいたかっただけ。世界よ、俺に平穏をくれよ!?  作者: Gautam mundhava


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/60

第42話 異界からの接触 ―境界の震え―

昼休み。

教室には穏やかなざわめきが広がっていた。

パンの袋を開ける音。

笑い声。

すべてが、平和だった。

だが――

その裏で、何かが確実に“動いていた”。

ガウタムは窓の外を見つめている。

青空。

だが、その奥。

ほんのわずかに――

歪んでいた。

(来たな)

その瞬間。

“音”が消えた。

完全な静寂ではない。

だが、世界の一部だけが切り取られたような違和感。

ガウタムの周囲だけが、わずかに隔離される。

そして――

声が響いた。

「接続完了」

「対象確認:統合存在」

それは、これまでの神の声とは違う。

もっと――遠い。

もっと――冷たい。

ガウタムは静かに立ち上がる。

「……誰だ?」

一瞬の沈黙。

そして――

「我々は“外界”」

「お前の世界の外側にある存在」

空間が揺らぐ。

窓の外の景色が、ゆっくりと“ズレる”。

青空の向こうに――

別の空。

別の世界。

そしてそこに――

“無数の存在”。

形は見えない。

だが、その数と圧だけで理解できる。

(……桁が違う)

声が続く。

「観測記録:完了」

「統合存在の出現を確認」

「よって――干渉を開始する」

その瞬間。

空間が裂ける。

教室の一部が、別の世界へと引き込まれる。

机が歪み、空間が重なる。

だが――

ガウタムは動かない。

ただ一歩前へ出る。

「やめろ」

その一言。

だがその声は、空間全体に響く。

歪みが、一瞬止まる。

外界の存在が、わずかに沈黙する。

「……干渉抵抗、確認」

「対象、既に境界に適応済み」

ガウタムは目を細める。

「俺の世界に、勝手に入るな」

その言葉と同時に――

灰金の光が広がる。

教室を包み込み、空間の歪みを押し返す。

引き込まれた世界が、元に戻る。

だが――

完全には消えない。

裂け目は、残る。

外界の声が、少しだけ変わる。

「興味深い」

「接触段階を変更」

その瞬間――

一つの“存在”が、境界を越えてくる。

無数の中の一つ。

だがそれでも――

神とは比べ物にならない異質さ。

それは人の形をしていた。

だが、どこか歪んでいる。

「……よう」

その存在が、初めて“個”として喋る。

「お前がガウタムか」

空気が張り詰める。

ガウタムは静かに答える。

「そうだ」

存在が笑う。

「いいね」

その笑みは、軽い。

だが――危険だ。

「俺は“探索者”」

「最初の訪問者だ」

一歩近づく。

空間が揺れる。

「安心しろ」

「まだ壊さない」

教室は、静かなまま。

誰もこの異常に気づいていない。

だが――

確実に、何かが始まっている。

ガウタムは一歩踏み出す。

「目的は?」

探索者は肩をすくめる。

「簡単だ」

「お前を――見に来た」

沈黙。

だがその裏にあるのは――

測定。

評価。

そして――選択。

風が吹く。

日常は続いている。

だがその裏で、世界は確実に広がった。

物語は、次の領域へ。

――続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ