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波乱万丈氷河期オジの七転八倒日記  作者: 太郎アームストロング


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第15話 メンヘラ幽霊と同棲

今は取り壊されて無くなったのだけど、


小さな実家は一軒家で1階に居間と1部屋、2階に2部屋の間取り。


2階にある四畳半の部屋は僕の部屋だった。


実家では家の中で犬を飼ってましてね。


コリーのミックスなんです。


シェットランドシープドックよりは一回り大きくて毛が波打ってるくせっ毛がコリーの特徴。


今では珍しい犬種かなぁ。


よく部屋の布団で一緒に寝てたんだよね。


毛だらけになってしまうんだけど。


ある日から部屋に入らなくなってしまったのだけど「飽きたのかな?」とそれほど気にしなかった。


ある日のこと「足音が聞こえんるだけど、」と家族から話があった。


話を聞いてみると階段下にあるトイレで用を足していると階段を上り下りする足音が聞こえて来るそうだ。


木造のそれほど新しくもない家で、階段を上ると「ギィギィ」と多少の音がしてすぐ解る。


その足音が登ったり下りたりするそうだ。


ジュニア(犬の名前)かな?とも思ったけどそうでは無いし、家には他に人も居ない時間だったと。


そんなはずは無いと思っていたが、聞こえてきちゃうんだよね。


足音が。


それで急いでトイレから出て階段を確認するが何も無し。


まぁ、気持ち悪いなぁ程度で終わってたんだよね。


また、ある日のこと。


たまたま家で独りだったときに昼シャワーを浴びて脱衣所で着替えてた所、


脱衣所のドアの向こうに誰かいる。


脱衣所のドアは曇りガラスが入っていて、よくは見えないんだけど、人影くらいは見えるんだよね。


見えた人影は低身長の長い黒髪。


てっきり妹が帰って来て脱衣所(洗面所)を使いたいのだと思って声をかけた。


「もう出るから少し待っててくれな」


いそいそと服を着て脱衣所を出ると「あれ?誰も居ない」


そこで玄関がガチャリと開いて「おう。兄ちゃんただいま」と妹ちゃん登場。


「いま帰って来たのか?」


「そだよ。」と元気に返事をする「茶髪」の妹。


これは「居るな」と意識してしまった。


僕の経験上なんだけど幽霊って基本的にメンヘラかまってちゃん気質なのよ。


それから毎日のように僕の部屋の「目覚まし時計が鳴る」んですわ。


目覚まし時計が鳴るのは当たり前なんだけどね。


居間で食事をしていると部屋からジリリリリと目覚まし時計が鳴るので


「おっとセット時間を間違えてたか?」あわてて部屋に行って時計を止めようとするんだけど


部屋に入るとアラームは止まる。


おかしいなと時計を確認するとセットしてる時間とは全く関係無い時間だし、アラームもオンにはなってない。


おかしいなと居間に戻ると、またアラームが鳴る。


うるさいなこの野郎と言って時計の電池を抜いて黙らせる。


これで確定した。


幽霊は僕の後をついてきてる。


脱衣所まで付いて(憑いて)来たり階段を上り下りしたり、部屋で時計をいじったり。


部屋に呼ぶくらいだから基本的には部屋には居るのだろう。


そこでジュニアを使って追い出してやろうと目論んだわけ。


ジュニアを部屋に入れようとしたら、入らない。


もう怖がって怖がって頑なに入ろうとしないで逃げるんですよ。


「そこまで嫌がる?」


最終手段でジュニアを抱っこして部屋に入ると吠える吠える吠える吠える


吠えて部屋から出て逃げて行ってしまった。


ちょうど天井のかどに向って吠えてた。


そんな日が少しのあいだ続いていたんです。


そんなある日のこと。


家にお坊さんがやってきた。


別に呼んではいなかったんですよ。


坊さんが言うには嫌な影があるので気になってお声掛けしました。とのこと。


で、一連の起こった事を話すとどうやら霊の通り道が出来ている。


そこを閉じて盛塩をしなさい。


「閉じるってドアとか壁に穴が開いているとか?」


何が開いてるか解らないですが、そういう通路的な穴的なものがあるはずです。


そこが霊の通り道になってますので閉じる必要がある。


場所を聞くと2階の北東に穴があります。


2階の北東と言えば僕の部屋。


とは言えとは言え、四畳半の部屋だから調べるのもそうは時間はかからない。


窓は閉まってる。ドアも閉まってる。押入れも閉まってる。


以上。


穴なんか無いぞ?お坊さんよー?


なんなんだろうな?と思っていた数日後


また坊さんが訪れて来た。


しかも前回とは全く関係の無い所のお坊さん。


たまたま近所の法事で来たのだけど良くない影があるから気になって寄りました。


とのこと。


ゾワっと寒気がしたよね。


同じように一連の話をすると、やっぱり2階の北東に霊の通り道がある。


なんか霊能者とかそう言うのが見えるって話は懐疑的ではあったのだけど信じるに足る出来事だよね。


関心する間も無く、今度は徹底的に四畳半の部屋を調査する事にした。


窓、ドアはもちろん机の引き出しが半開きにならないか。などは手始め。


本棚をずらして裏になってる壁に穴が無いかも確認。


バックとぅざフューチャーのポスターも剥がして裏の壁を確認。


まだ穴は無い。


今度は押入れを確認する。


中の荷物を出して裏側を確認するが穴は無い。


どこにも無いぞぞ押入れのなかで横になった時に「見つけた!!」


押入れの天井部分。


屋根裏の点検用なのだろうか?一部がはめ込みで動かせるようになっていた。


その一枚の天板が30cmほどズレて開いていた。


「これか」


あとは言われてた通りに盛り塩をして閉じて終了。


それ以来、幽霊と言うか霊現象と言うか変な事は一切無くなった。


まぁ怖く無くは無かったし女性っぽかったから別に良かったのだけどね。


いつかまた天板を開けてみようと思っていたのだけど、残念ながら建物は老朽化もあって取り壊してしまいました。


仕方ないけど少し寂しい気もするね。

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