スピードスターの居場所
遅くなりました
しかし、短めで話もあまり進みません
すいません
「グラン! エイラ!」
俺は家に着いて、勢いよくドアを開けて入る。
「シューヤさん!」
エイラが俺の声を聞いて出迎える。
家は特に壊れた様子はなかったが、心配だ。
「エイラ! グランは?」
「今は回復魔法で回復させたので、大丈夫です。他の人は……」
エイラは申し訳なさそうな顔をして言う。
「エイラのせいじゃない。むしろ、無事で良かった。それより、あいつらはどこに連れて行かれたんだ?」
「それは、俺が説明しよう。とりあえず、座れ」
少し声が落ち込んでいるグランが飛んできて言う。
「で、どこだ?」
「……まず、経緯から話そう。エイラが買い物に言った後、しばらくして妙な気配を感じた。気配と言っても、胸騒ぎ程度だがな。その直後、イシア、リフィア、ナティア、フィネア、アーティア、メティ、ディメスの順で影から出てきたヤツに引き摺り込まれていった。俺は異変に気付くのが遅くなってしまったが、魔力が何かに覆われていて人数が減っていることに気付き残りで固まって迎え討とうとしたが、影から出てきたヤツに拐われた。俺は応戦したが、この姿では歯が立たなかった。だが、かなりの強者だ」
「くそっ! 俺が情けないばっかりに!」
俺はテーブルに拳を打ち付ける。
「……シューヤさん」
俺の手に心配そうな顔をしたエイラが手を重ねる。
「……グラン。で、どこに連れ去られた?」
俺は心を落ち着かせ、聞く。
「……それが、範囲でしかわからん。すまんが、魔力遮断膜のある場所だろう。魔力探知が出来ない範囲が、この国にはある。そこに向かい、魔力を追えなくなった。俺が直接追えればある程度の場所の目当てがついたんだが」
「グランさんは瀕死だったんです。グランさんを責めないで下さい」
「……別に責めたりしない。グランはよくやったさ。グラン、その範囲ってのを教えろ。ギルマスんとこ行って、そいつの場所聞いてくる」
結構役に立たないギルマスだが。
「そうか。シューヤの方はどうだったのだ?」
「……全部罠だったよ。完全な失敗だ。しかも、俺がいない隙を突かれたんだ。俺の失態だよ。グラン、早く範囲を教えろ」
「ああ」
グランは頷いて、その範囲を示す。
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「……ギルマスはいるか?」
俺は適当な受付嬢に声をかけ、ギルマスの不在を尋ねる。
「はい。えーっと、リンナ、通していいの?」
「いいわよ」
リンナとのやり取りがあって、俺はギルマスの部屋に通される。
「おい!」
俺はとりあえず、怒鳴った。
「……分かっている。君の仲間が“絶影のスピードスター”に拐われた件だな? 完全に私の失態だ。君には謝罪してもし切れない」
ギルマスは立って深々と頭を下げる。
「……色々言いたいことはあるが、それは後だ。この国の魔力遮断膜のある郵便局の辺の範囲で、“絶影のスピードスター”がいる場所はどこだ」
「……今、“絶影のスピードスター”に通信を送っている。出たら静かにしてくれ」
……意外とわかってるな。
『おう。ギルマ……か』
しばらくして、若い男の声が聞こえた。
「ああ。君は今どこにいるんだ? 金を上乗せしたいんだが」
『……嘘だな。ギ……スさ……よ、そこに、シュ……ヤっての……るだろ? お前の……まは預か……た。返して欲……くば、俺を……けて力……くで取り……い』
電波が悪いのか、途切れ途切れだった。だが、言いたいことはよく分かった。
「……私は今回の件で深く反省している。このままギルマスを続けていいのか、悩んでいるんだよ。だが、これで分かった。今の通信は地下だと電波が悪くてな。君の言う範囲で地下がある場所を探せば見つかるだろう」
ギルマスは自嘲気味に笑って言う。……これはいい仕事だ。
建物を一軒一軒回ってたら時間がない。地下だと限定出来ただけでも違う。
「……後悔はいい。これで的が絞れる。あとは俺がやる」
俺はそれだけ言って、ギルドをあとにする。




