↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄、やります(仮)  作者: 星長晶人
アンドゥー教編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/85

偏見紹介

「お兄ちゃん! どういうこと!?」


 クエストを受けたりしてわざと真夜中にグランと帰ってきた俺は、リフィアに怒鳴られていた。


「何がだ?」


 俺は惚けておく。


「わかってるでしょ! 何でお兄ちゃんの家に女の人も女の子もこんなにいるの!?」


 ……さあ?


「パートナーだから?」


「何で疑問系!? 聞いたけど、ここはお兄ちゃんのハーレムなんでしょ!?」


「誰情報だよ」


「アーティアさんだよ! アーティアさんはペットだって言ってたよ! ペットって何!?」


 ……アーティア。何つう自己紹介してんだ。


「アーティアはペットじゃない。情報を得るために買った奴隷だよ」


「アーティアさんは『いつもいつもご主人様にはお世話になっています。……夜の方もたっぷり可愛がってもらって』って言ってたもん! お兄ちゃんの変態!」


 誤解だ!?


「……いや、アーティアとはそんなんじゃないから」


「『は』!? 『は』ってどういうこと!?」


「……………………別に深い意味は」


「じゃあその間は何!?」


「妹よ。俺が説明してやろう」


 バサッとグランが翼を広げて前に躍り出る。


「……とりあえず、座って話そうぜ」


 せめてもの抵抗として、立ち話は止めてもらった。


 ▼△▼△▼△▼△


「まず、この家の主であるシューヤだ」


 おぉ、意外と普通だ。


「少しSっ気があるが、それは夜と戦闘においてだな。こう見えて意外と戦闘好きだ」


「おいグラン。余計なこと言うなよ」


 何気に妙な情報混ぜやがった。


「俺はシューヤのパートナーの機竜・ワイバーン、グランディアだ。普段はこのように鷲の姿を取っている」


 真面目な自己紹介だな。


「正妻は作らない性分でな。妾はいくらでもいるぞ」


 おいおい、自分も妙なこと言ってんじゃねえよ。


「白帝竜・カイザードラゴンのディメロウスだ。シューヤのパートナー兼初めての相手だ」


 おい、何で知ってんだよ!


 ディメスは顔を赤くして俯いてしまった。


「戦女神・ヴァルキリーのフィネアだ。シューヤのパートナー兼愛人だな」


 いつの間に!?


「メテオグラビトンレックスのメティラティだ。シューヤのパートナー兼恋人だな」


 メティとそんな関係になった覚えはないぞ!?


「アーティアだ。家事全般を担う。シューヤの奴隷兼玩具だな」


 玩具!? どういう意味で!?


「蒼炎帝・フレイオスのナティアミゼルだ。シューヤの奴隷兼ペットだな」


 ペットじゃねえし!?


「ダークエルフのエイラだ。家事の手伝いをしている。シューヤの妾だな」


 何でエイラまで妾に!?


「犬の獣人のイシアだ。エイラの妹で、同じく家事の手伝いをしている。シューヤの妹ペットだな」


 イシアまで巻き込むなよ!


「そして、炎系の神、魔物と契約したリフィア。シューヤの義理の妹兼俺とイシア以外の義妹になる予定だ」


 俺は二人以外の全員と結婚するのかよ! 今のところその予定はないぞ!?


「……おい、グラン。何だその偏見が半端ない紹介は。事実皆無だぞ!」


「主、私と過ごしたあの夜を忘れたんですか」


「ディメスは例外でな!」


 事実、ディメスだけはあってるし。


「……お兄ちゃん?」


 おおう? リフィアが立ち上がって俺を睨んでるぞ?


「何で私がお兄ちゃんの正妻でも妾でも愛人でもないの!?」


 ……は?


「……怒るとこ、違くね?」


「違わないよ! 私もお兄ちゃんのハーレムに立候補するもん!」


「しなくていいし。大体、お前は妹だろ」


「シューヤよ。血の繋がっていない姉妹とは結婚していいのだぞ」


 マジで?


「いや、でもさ……」


「往生際が悪いぞ、シューヤ! 何人もの女を侍らせてこその男だろう!」


 何でグランに説教されてんの!?


「……まあ、別にハーレムじゃないからいいけどさ」


 今のところはディメスだけだ。


「大丈夫です。今日の夜、全員で押しかけますから」


「止めろ」


 アーティアをすぐ一蹴する。


「まあいいや。俺は風呂入ったら寝る。お前らも、夜更かしはするなよ」


 そう言って席を立ち、去った。


 ▼△▼△▼△▼△


「……ふぅ」


 まあ、アーティアはああ言ったが、誰も来ないだろ。


 俺は風呂に入った後、すぐにベットに横になって目を閉じる。


 ……そういや、今日はアーティアが風呂に来なかったな。おかげで今日は何もなく寝れそうだ。


「……」


 ……ドアがゆっくり開けられる音がした。薄く目を開けると、確かにドアが開いていた。


「……ご主人様? もう寝られましたか?」


 入ってきたのは、アーティアだ。


「起きてるんですね? 寝た振りのままでもいいですよ? 私一人でしますから」


「何をするつもりだよ」


 バレてたので、起きることにした。


「……もちろん、気持ちいいことですよ」


 アーティアはもぞもぞと俺の布団に潜り込んでくる。


「おい」


「ふふっ」


 アーティアが俺に覆い被さるように現れた。


「……で、何の用だ?」


「何のって……。わかっている癖に、言わせるんですか? 夜・這・い、です♪」


 ……何で嬉しそうに言うかな。


「……まあ、最近アーティアは俺の中で変態化してるから、いつかは来るんじゃないかと思ってたけど」


「昨日のあれは予行練習というわけですね」


 アーティアは納得したように言う。


「いや、ちげえよ」


「そうですか。それはともかく、早く営みましょう」


「何でだ。俺はするとは言ってないぞ」


「えっ? ……ご主人様は私をいらない奴隷だと言うのですか?」


「は? いやいや、何でそんな話になってんだよ」


「奴隷はご主人様に求められることが悦びです。ご主人様が私を求められないのは私がいらない奴隷だからです」


「……俺にはわからん理論だな」


「ご主人様はご主人様だからわからないんです。……ご主人様に捨てられたら、私はどうやって生きれば……」


「深刻になりすぎだろ。大体、俺はまだ捨てるとは一言も……」


「じゃあ子作りしましょう!」


 さっきまで俯いてたのに、嬉しそうに顔を上げて言った。


「飛びすぎだ、バカ」


 捨てるか営むかの二択とか有り得ねえし。


「……ご主人様は私をいらない奴隷だと言うのですね?」


「いるけど、何でその二択?」


「? 奴隷なんて、性玩具として使うか盾にするか、使い捨てるかのどれかしかありませんよ?」


 ……何で不思議そうな顔してんの?


「いや、一緒に戦うとかあるじゃん」


「それはオマケです。むしろご奉仕こそが奴隷の本業!」


「……男の奴隷買うヤツは?」


「そういう趣味か、盾か使い捨てですね。基本、奴隷より普通の人の方が強いものです。一緒に戦うためにわざわざ奴隷を買うのは、戦う時に勝手に逃げたりさせないようにですね」


 そういうものなのか。


「ナティアはどうなんだ?」


「ナティアさんは戦闘色が強いですから、役に立つと思って買ったのでは?」


「まあ、そうだな」


 グランに勧められるがままだったが。


「ーーという名目で、性奴隷にするつもりだったと」


「……いや、違うし」


 第一、最初見た時は男か女かなんてわかんなかったし。声聞いて知ったけど、鬣あるじゃん、メスライオンなのに。


「……とりあえず、私もう我慢出来ないんです。いいですか?」


 僅かに赤みを帯びた頬。月明かりで薄暗い中、何やら色っぽい雰囲気を出しているアーティアがとても可愛く見えて。


「……しょうがない奴隷だな」


「……ご主人様」


 俺は最初は優しく、後に本能に任せて一夜を過ごした。

次はリフィアが召喚された時のことを書こうと思います。


炎系の神全部と契約出来た理由、とかですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。