就活と恋愛は人それぞれ vol.2
就活、日本人ならどんな形であれ、1度は経験するかもしれないイベントである。
その形は時代によっても違えば、人それぞれによっても違うだろう。
というのもあって、就活はご縁だからとよく言われることがあるが、就活をしている当人からすれば、そんな心境になれない人もいるだろう。
ここでは、就活の選考段階で散ってしまったときの状況を記録として残そう。
就活は”ご縁”だから。
舞は何度、このフレーズを聞いただろうか。
就活性に対する慰めの言葉である。
確かにそうである。
しかし、選考に落ちた就活生はそうは思えないだろう。
ESを書くにしても、面接に臨むにしても、誰しも、その企業について調べるだろう。
そして、ある程度調べつくしたころには、多少なりともその企業のことが好きになっているものである。
ここからはその人の、恋愛観によるところがあるかもしれないが、舞の場合、好きになると、かなりぞっこんになって依存してしまうタイプの恋愛観の持ち主であり、この価値観を就活にも持ち込んでしまったのである。舞はその企業にESの提出なり、面接なりした状態は告白も同然である。
するとどうなるであろう。その企業からの告白の返事を「ちょっと待って、考えさせて」の状態が少なくとも数日から数週間、長いもので、1カ月続くのである。
もはや生き殺しである。
就活の辛いところは、結果を待たずして次に進まないといけないところである。
しかも、それに合わせたものを用意しなくてはいけないという点である。
勿論一部は流用できるだろう。しかし、全部が全部そうというわけにはいかない。
この感覚は何度味わっても慣れないものである。
この時、舞は計4社からの告白返事待ちという状況の中で、次の相手に申し込む準備をしていた。




