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プロローグ
目が覚める。
光が眩しく、明るく、目に染みる。
日常を繰り返すにはちょうどいい天気だ。
しかし、この日常は。
ある日を境に非日常に塗り替えられてしまうのでないか。
そう思って止まない。
それが願望なのか、それとも。
━━夢であって欲しい…
幸せなれれば。
またいつもの3人で過ごせれば。
昼になれば、夕陽を。
夜になれば、星を。
━━朝になれば、扉を…
遊び、笑い、学問に励み、日々を充実していく。
━━訪問者が訪ねてくるまでは…
まだこれが日常だと感じていたい。
━━すぐそこまで、何か近づいて…
また明日、そう笑顔で。
━━扉が叩かれる…
━━すぐそこに…
いつも日常を楽しみたい。
━━日常が塗り変わる…