51 3VS3 3
すんごい久しぶり
かなり不定期すいません
『勝者!5組、シエル!開始と同時に視界がふさがったと思い、少し待っていたら終わっていました!時間にして30秒と言ったところでしょうか!』
始まったはずの試合は誰も見ることがなく終わっていた。
大の字で伸びているクララ。
何故か中年サラリーマンの如く寝そべっているシエル、しかも手には粘土のように柔らかそうな結界魔法をふにょんふにょん伸ばしてはコネコネしていた。
『最初の嵐のような風はクララさんの魔法だということは分かったのですが…何が起こったのでしょうか!?』
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開始の合図がされてからすぐ、クララは魔法で風を操り、砂を巻き上げた。
(視界を奪って、見失っている間に決着を付けたい!でも……シエルちゃんは私より魔法上手だったよねたしか…試験の時に見た印象だけで言うと土…けど透明感とか考えると結界属性と考えるのが妥当…だったら!)
クララが考えたのはこうだ
シエルが結界魔法を使い、全て拒絶する設定にする前に懐にもぐりこみ、意識を奪う。
単純でシンプルな作戦だけど、何も分からない今ではそれがベストだと誰もが思うことだろう。
短い距離を風魔法で自分を加速させながら、きっちりと近付くことに成功したクララは、そのままシエルに掌打の要領で風魔法を纏わせて放った。
が
「ママ様にそんなことしちゃだめえええええええ!」
小さな妖精ーーフウカーーが飛び出し、手をバッと振ると、クララの頭にガンッと衝撃が走った。
一瞬で目を回し、その場でドサッと倒れこんだ。
少しだけ視界が晴れると、そこには四角い結界だけが残っていた。
「まったく!ママ様に掌打とか正気かどうか疑っちゃいます!反省しなさい!」
プイッとそっぽを向くとそのままシエルの服の中に潜り込んだ。
「………」
私何もしてないけど勝っちゃってるじゃん……仕方ない、勝ってしまったものはしょうがない。
ゆっくりと腰を下ろすと、そのまま寝転ぶシエル。
そう、今回の勝利はフウカが怒って何もしてないのに買ったことになってしまっただけだったのだ!
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「あんのバカ…勝ってしまってはしょうがないだろう……!」
アーテルは少しだけ怒っていた。
だけどどこかちょっと嬉しそうだ。




