1 すいませんでした!
かなり不定期に更新します。
一応土曜0時に毎週のつもりではいます
シエルの容姿をほんの少しだけ変更しました 4/15
「ん~っと…世界観はやっぱり魔法があるほうが面白い」
【世界観】
この世界は剣と魔法の世界、魔物もいれば動物も人間もファンタジー上の亜人や天使や悪魔や神様も存在し、数々の国が大陸のあちらこちらに位置している、魔王も勇者も存在するが仲が悪いわけでも無く、むしろ比較的良好な関係が築けている、昔は魔王と勇者の戦争が起きていたり、勇者召喚なども行われていたのだが、500年ほど前から戦争が始まることはなく、勇者も召喚されることは無くなった。
日付や時間は日本と同じもの。
「世界観は大雑把だがこんなものでいいだろう。次にこれを元にシステムなどの構築」
―――――数ヶ月後。
「よし、システムも大分完成したな、次は”テストプレイ”のためのアバター作り…まぁ”テストプレイ”だしここはネカマスタイルにしておこう。」
【名前】シエル【種族】有翼人【年齢】16【性別】♀
【性格】
寡黙で無愛想…の一言でまとまったらどれだけ良かったことか、無表情で無口、余程ビックリするような出来事が起きなければ口すら動かない、それなのに一度喋りだすと数時間はベラベラと喋り倒してしまう。
自分以外の人間に興味はあるのだが、恥ずかしさの余り口を開くことができない。
正義などは持ち合わせていない、自分優先他人は二の次、綺麗事より汚い事、疲労より楽。
【備考】
剣を握ればすぐにポロっと落としてしまうほど力が無く、運動オンチでもある。
天性の体力の無さが影響してか有翼人なのにほとんど飛ぶことができない、どれだけ必死に羽ばたかせても僅かに足が浮くという程度、そのため魔力を消費するだけで動かずとも色々とできてしまう魔法に強く興味を抱いている。
自分の翼に自信が無い、だが翼は他の有翼人に比べると圧倒的なまでにもふもふしている。
「まあ設定は大体こんなもんでいいだろう、次は見た目か…」
ここからは俺の好みの容姿を作り上げるのだ、自分で作っておいてなんだが、アバターのパーツはかなり色々な種類作った自信はある、具体的には1種族の1パーツ毎に200通りくらい。
だからかなり時間をかけて作らせてもらおう。
―――――それから更に数日。
頭の先から順に説明していこう。
まず髪の毛は肩の辺りで切りそろえられた綺麗な銀髪、前髪も目の少し上で切りそろえられている。
目は透明に近い青で瞳孔の部分は黄色くなっていて、瞳が半分隠れる半目状態、顔を一言で表すならば『ヌボ~ってしている』が適切だろう。
体は幼さが残る体つき、胸は全くではないが無い、普通のAよりはあるけどBにはなれないなぁ…程度、手足は運動してないのがモロバレなほど細く白い、少し力を入れれば折れそうだ。
翼は本来背骨のあたりから延長するように生えているのだが、このキャラは腰と肩甲骨の間ぐらいの位置から生えている。
それでも美少女なのは間違いない、ただ表情が動かないのが台無しになっている原因である。
大体こんなかんじだ。
「さ~て!テストプレイ用のキャラも完成したし、始めますか!…あっ、今日は無理だ」
俺はそのままコンビニへ買出しに向かった。
今俺が作っているゲームはタイトルが決まっていない、ただキャラを育てて、お互いのキャラを見せ合いながらトークをするだけのオンラインゲームにする予定なのだが、ていうか世界観的にそれ以外が無理?だから申し訳程度の魔物を倒しての育成システム?みたいな、正直こんなゲームのプレイヤーが増えるとは思っていない。
いやほんとマジで。
まあでも、アバターの作り甲斐だけなら負ける気はしないんだけどな!フハハハ!
「お兄さんあぶない!」
ん?何のことだ?
俺はすぐに周りを見た。
真上を見たところで俺は悟った。
―――――あっ、俺死んだ。
と。
―――――パリン!バサッ!
俺はその場に倒れた。
真上から植木鉢が降ってきていた、それも相当な速さでだ、恐らくこのマンションの最上階辺りから降ってきた物だろう、意識を手放したら間違いなく死ぬ、いやむしろかろうじて生きていることが奇跡でしかない、そうとしか思えない。
「お兄―――!お―――ん!し―……」
そうか、俺はここで終わるんだな、ごめんな母ちゃん、先に旅立つことを許してくれ…。
なにも聞こえなくなり、静かな世界が広がる、恐らく耳が聞こえなくなったのだろう。
それでも一言、俺は言いたかった、母ちゃんに。
「―――――――――――」
自分で言ったその言葉は俺にすら聞こえなかった。
『母ちゃん。幸せだったぜ』
俺は最後の気力を振り絞ってそう目の前の男に言い残した。
どうか、この言葉を伝えてくれと意味をこめて。
さーて、俺もさっさと天に召されるとすっか、母ちゃんより先に逝っちまったのが心残りだが、そう悪い人生じゃなかったぜ。
佐倉一桜、いや、俺氏24歳にして死亡。
《死因》
コンビに帰りに頭部に植木鉢が落ち、事故死。
植木鉢の持ち主の不注意により、落下したと思われる。
後日この事件はニュース番組などで放送されたそうだ。
ん?お前のそのノリはなんだ?って?
フフフ、正直に言ってやろうか?
こん畜生めがああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
俺はまだ……童貞卒業してないんだぞおおおおおおおおお!
まあ正直超フツメンだから少しだけチャンスはあったんだが。
それでもこりゃねーぜ旦那ああああああああああ!俺はまだ生き足りねえんだよおおおおおおおお!
まだ飲んでいない高価なワイン、未プレイのゲームソフト、完成していないオンラインゲーム、読みかけの漫画!
どれもどれもどれもどれもどれもぉっ!まだまだやりのこしてるじゃねえか!
だからせめて…せめてもう一度…生を受けたいじゃねえか…。
………ん?それにしてもまだ意識を保っていられるんだな、死後っていうのは、体感時間で言うところの4時間は経過してると思うんだけど。
「あの…その…お目覚めですか?…」
なんだろう、子供の声がする…間違いなく小さな女の子っていうのはわかるんだけど…
まあ目覚めてないといえば嘘になるが…でも死んだ人間が目覚めたって言うのもまた違う気がするだが?
「そ…そうですよね…違いますよね…」
なんだ?随分弱気だなあ…。
「と…とりあえず…目を開けてください…」
いや開けるも何も…どうすれば…あっ出来た。
だが俺はその瞬間にとても見てはいけない光景を見てしまったのだ。
だってそこには
「す、すいませんでしたああああああああああああああああああ!」
癖毛の目立つ青い髪をした人形のような幼女が、「すいません」の一言を大声で謝りながら土下座していたのだから。




