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第1話 小さな始まり

もうすぐ、翻訳の改善が必要になってくると思います。。。

夢のような庭園の中にいた。


緑色の髪をした小さな女の子が、横になっている俺を見つめていた。淡いブルーのワンピースを着ていて、その琥珀色の瞳には、子どもの頃の俺の姿が映っていた。


「レオ……起きてる?」


彼女は優しい声で言った。


「レオ……!」


俺はベッドから飛び起きた。


――また、あの夢か。


窓の外を見やり、大きく腕を伸ばす。


今でも、毎日思う。彼女のそばにいたいと。


彼女がもう届かない場所にいるという事実が、胸に刺さって離れない。でも――いつかきっと、辿り着いてみせる。


本当に、現実であればよかったのに……。


シャツを脱ぎ、鍛え上げられた筋肉質の体を晒した。クローゼットには白と黒の制服がかかっていて、胸元にはライオンの紋章が刻まれていた。


指先が、目の下の傷跡をなぞる。


俺はそっと目を閉じ、息をついた。


さて、学校に行くか。


---


レッドストーン魔法学院――世界でも指折りの名門校だ。


これに並ぶ学校など、まずないだろうと俺は思っている。平民の生徒はほとんどいない中で、俺はそのひとりとして在籍していた。だからこそ、スケジュールはいつも詰め込まれていたが。


「レオン、起きてるか?」


声が思考を断ち切った。ルームメイトのマーカス・ヴァンスだ。


マーカスは比較的裕福な商人の息子で、魔法研究の道を目指している。まあ、羨ましい人生だよな。


日焼けした茶色い髪に、ごく普通の顔立ち。俺より色白だが、それ以外は至って平凡な見た目だった。


「ああ、準備できてる」


「よし。エジソン先生が今日テストがあるって言ってたぞ」


はあ……またテストか?


額に手を当てて、低く唸る。


「大丈夫だって。今週ほぼ毎日、期末に向けて勉強してたじゃないか。絶対いい点取れるよ」


バッグを掴んで、マーカスと一緒に寮を駆け出した。マーカスが手をかざして、魔法でドアを閉める。学院は広大で、在籍する生徒は五千人を超える――だが、実際に卒業できるのは二千人程度だ。本当に厳しい学校だった。


でも……来週の期末試験が終われば、俺は旅団に入れる!


「レオォォォォン!!!」


後ろから声が飛んできた。振り返ると、思わず顔がほころんだ。


「ベラ!」


彼女は俺の背中に腕を回して、三人で校舎へと歩き出した。


---


エジソン先生は黒板に何かを書いていた。白髪を横に流したコームオーバーで、見た目は四十代半ばといったところだ。


「今日は旅団選抜の前日だ。つまり、これが学校を出るための最後のチャンスということになる」


俺は静かに微笑んだ。


「旅団選抜には最低でも二年間の在籍が必要だ。魔法研究の道を選ぶ場合は、さらに一年の見習い期間が必要になる。もし旅団選抜に落ちたとしても、卒業証書はある。それを活かして、別の道を探すことができる」


要するに、将来がないってことだな。


先生が話す間、俺の頭の中には映像が流れていた。


泣いている緑の髪の少女。幼い俺は涙をこらえながら、彼女の両手を握っていた。


「ソフィー、約束する。お前と対等に並べるくらい、強くなってみせる。ずっとそばにいてやるから!」


彼女の涙が、人形の上に落ちた。


「レオ……」


激しく泣きじゃくるソフィーを、俺はそっと抱きしめた。


「レオン!!」


「え……っ!?」


クスクスという笑い声が教室に広がった。エジソン先生が、怒りをにじませた表情でこちらを見ている。


「あー……ちょっと眠かっただけです」


愛想笑いを浮かべて、視線を机に落とした。


人気者ではないが、なんとかその場に溶け込めている程度には、うまくやっていた。


「平民のくせに。いつも怠けて居眠りしてる奴め」


鮮やかな金髪の少年が、嘲るような笑みを浮かべた。


「エドガー・キーズ。そこまでにしなさい」


裕福な貴族の息子――父親は第一空挺師団の師団長だ。


先生の顔が、さらに険しくなった。


俺は平凡でだらしない奴になりたいんじゃない……もっと上を目指したいんだ。


---


授業が終わると、先生が俺を呼び止めた。


「彼女のことに気を取られるのは、そろそろ止めにしなさい。お前の学院での立場に影響が出てきているぞ」


「それが、俺がここにいる理由じゃないですか。彼女のために、ここまで来たんです」


「成績は平凡。魔法の技術に関しては……語るまでもないな」


先生は軽く手を振ると、空中に水球を出現させた。


「集中することを止めた時、何が起きるか。それがこれだ」


水球はぽとりと落ち、床に飛び散った。


「平民が魔導兵団に進めるケースは、極めて稀だ、レオン」


先生はひとつため息をついた。


「それでも、私はお前を信じている。ここまで辿り着けた平民がどれほど少ないか――私はお前に大きな期待をかけているんだ」


先生は自分の椅子に腰を下ろした。


「選抜試験、頑張れよ」


---


外に出ると、ベラが森の小道に行こうと誘ってきた。その先に素晴らしい景色があると聞いたらしい。


ふたりで歩いていると、叫び声が聞こえてきた。


「くそっ!強すぎるだろ!!」


聞き覚えのある声だ。俺は声のする方向に駆け出した。


そして、見た。


「うわあああっ!!」


エドガーと仲間たちが、巨大な魔獣に襲われていた。エドガーは必死に氷の魔法を叩き込んでいるが、まったく効いていない。


「アイスシャード!」


呪文は魔獣の体に当たり、ただ弾かれた。


――フェリンか!


身長は約二・七メートル、体長は三メートル超。岩のような体には緑のコケが生え、全体的な見た目は巨大な狼に近い。しかし、額には鉱石の結晶が光っている。


硬すぎる……!


俺はすぐさま炎の魔法を発動させた。靴が燃え上がり、拳にも炎が宿る。


「ヴァニシング・ドライブ!!」


音速に迫る速度で飛び出した。爆発的な踏み込みが衝撃波を生み、地面を揺さぶる。


弱点を探せ……!


フェリンは俺を見つけようとしているが、追いきれていない。


体の側面に拳を叩き込むと、ぴしりという亀裂音が響いた。


もう一度、動く。


狼の頭部に高い蹴りを叩き込んだ。再び衝撃波が走る。


ドォォォン!!


狼は粉々に砕け散った。


「大丈夫か?」


エドガーは俺を見上げて――その場で気を失った。


「……大丈夫じゃないな。ベラ――」


ベラは口をぽかんと開けて固まっていた。


「な、なんで……どうやって――」


「後で話す」


---


**― エジソン先生の視点 ―**


レオンは平凡な生徒だ。


だが、以前にダンジョンで目撃したあの戦闘能力は、評価に入れておかなければならない。


「キャサリン学院長」


キャサリン学院長は深紅の髪と瞳を持ち、全身黒のガウンを纏っていた。


「なに、ロイ?」


「レオンは本当に旅団に入れると思いますか?」


「いいえ」


俺は思わず目を見開いた。


「……完全に否定しているわけではないわ」


「どういう意味です?」


「レオンの身体能力は、人間の枠を超えている。魔法の才能は平民並みかもしれない。でも、もっと高みへ到達できると、私は感じているの」


「では、レオンは……」


「ええ。オードメン局長が、彼に興味を持つと思うわ」

もし翻訳の出来が良くなかったとしても、どうかご容赦ください。

私は日本語をほとんど知りませんが、この文化を深く敬っています。

この作品は『ウィストリア』と『ブラッククローバー』から強くインスピレーションを受けており、英語版は別のサイトにて公開予定です。

ありがとうございます。そして、翻訳をより良くするためのご意見があれば、ぜひお聞かせください。

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