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断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第一章

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多分これが真実ですわ

数日後。エレーネ様の元に侵入者があったとお父様から伝えられました。その侵入者は少しだけ攻撃をしたようですわ。そしてエレーネ様に力を使わせてその後は何もせずに去って行ったと。


これは明らかに力の確認ですわね。

聖力を使ったのはどちらなのか、です。マーレ様にはもう図書館に現れた時点で分かっていたと思うのですが念には念をなのですわね。


「アイラ?北の屋敷に行った時、力を使ったかい?」


お父様が優しく私に問いかけます。

ですわよね。聖騎士のトップであるお父様には北のお屋敷の噂だって報告上がってますでしょうし、行ってしまった私達片っぽの所に侵入者ですもの。


ここは正直に言わないと駄目な場面ですわよね。だって絶対にこちらにも侵入者が来ますもの。


「ごめんなさい。全部お話しします」


私は北のお屋敷であった事を話しました。お父様の表情がお話を聞きながらどんどん険しくなってきましたわ。そして国王様の所に行ってくるとおっしゃって出て行きました。


さて、こうなるとマーレ様にはもうお時間がありません。国王様が信じてくれるかは分かりませんが半信半疑だとしても調査の為に北のお屋敷を捜索すると思います。なのでマーレ様も急いで最後の仕上げに取り掛かると予想されますので私も......。


あらら?お母様にお部屋に閉じ込められてしまいましたわ。アクアとマリルと共にです。


「アイラ、お父様からお話は聞きました。あのお屋敷で聖力を使ったのならば次に狙わられるのは貴方だと思います。お部屋には術をかけ誰も入れないようにします。アクア、マリル、よろしく頼みますね」


お母様も元聖女です。

聖力を使って私を守ってくれますのね。


「お母様、きっとこちらにも来ると思いますが私よりも危険が迫っている方がいます!一つ頼みを聞いて頂けませか?」


私はお母様に事情を説明して協力を頼みました。お願いです!間に合って下さい!


アクアは全て分かっているけれどマリルは何の事やらさっぱりですわよね?今から私が説明しますわ。


戦に負け一族を処刑され、ただ1人我が国に連れて来られたマーレ様はある計画を立てたのですわ。


その計画とは、処刑された一族を蘇らせる事です。全員は無理だとしても父親である国王や男兄弟がいればその人を、出来るだけ戦える人材を蘇らせ復讐と帝国の再建をする事を考えたのですわ。


エスグライド帝国は王族は勿論、国民にまで黒魔術が浸透していて普通に使える国です。

王族であるマーレ様はかなり強い黒魔術が使えると予想されます。


今回の北のお屋敷の幽霊はマーレ様が3年前にそちらに移り住んでから間も無くして噂が立ったと思われます。その時から「月と死者」の下準備を始めたのですわ。


マーレ様は必要な物を集め始めました。

それは子供の眼球ですわ。

それもエスグライド帝国の王族達と同じ目の色の物を。マーレ様の瞳の色はピンクでしたわ。

集めているのはピンク色の眼球だと思われます。

多分下町や孤児院などでピンクの瞳の子達を誘拐し眼球をくり抜いているのでしょう。


それもただくり抜けばいいというわけではないのです。上弦の月、満月、下弦の月、の時に呪文を唱えながらくり抜けなければ魔力がこもりません。

その眼球を保管して新月の日に蘇りの儀式を行うのです。


ですが、蘇らせたい人、1人につき何個の眼球が必要なのかは不明です。書物には書いてありませんでしたので。

蘇らせたい人を思いながら集めるのですからこのぐらいあればあの人は蘇らせれるみたいな?感じなのでしょうか?


そして蘇りの儀式の時に高貴な血筋の眼球がひと組必要になるのですわ。最後の仕上げといったところです。


もう少しで新月です。

マーレ様はきっと今ある眼球で蘇らせれる人の儀式をすると思いますわ。

そして先程言った「高貴な血筋」の眼球ですが......。

貴族の子供の眼球を探しているはずです。色はピンク。


「ぎゃぁぁぁぁ!アイラ様!貴族でピンクの瞳!それは!」


今までビクビクしながら私の話を聞いていたマリルが突然に叫びました。

びっくりするではありませんかぁ!


「はい。ダリル様がいらっしゃいます。先程、お母様に全て説明してコスナー家にお使いを出して欲しいとお願いしましたわ。間に合うといいのですけれど......」


「そんなに心配かよ」


今まで黙って聞いていたアクアが不貞腐れたように言いました。


「当たり前です。心配です!マーレ様は確実にダリル様を狙ってきますよ?あの濁りのない綺麗なピンク色の瞳に男の子とは思えない可愛いお顔、優しい雰囲気、そして頭も良いのです!こんな完璧な殿方は何処にもいらっしゃらないでしょう?」


私はハァーハァーしながら言い切りましたわ。エレーネ様には敵いませんがなかなかの肺活量だと思いますのよ?


「後半はただアイツを褒めてるだけじゃねーかよ。あームカつく!」


アクアがそう言った瞬間でしたわ。

部屋の窓ガラスが全て割れました。

私とマリルはアクアがやったのかと思い2人して睨みました。


「ちげーよ!俺じゃねー!」

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