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急遽更新日程変更。

この投稿は21:00時に予約されたものです。

次の予定は22:00、23:00になります。

作者都合で、21〜23時の間で予約ではなく普通にとんとこ投稿する可能性ありにけりです。

都合変更、ご容赦ください。




 ルビーに乗って、一直線に闘技場に向かう。

 ルビーの全力ならば、現時点で最速の移動方法になるのではないだろうか。

 空を飛ぶ、ではなく、空気を蹴って跳ぶわけなんだからな。


 フレンドリストのテレポートにて、トモガラを確認するが。

 十六夜の話にあった通り、デスペナルティ中だった。

 デスペナルティしたフレンドにはテレポートができない。


「……ここでいい」


 闘技場の真上で、ルビーに止まる様に言う。

 そして、俺を降ろしたらすぐに三下さんたちの方へ向かう様に指示を出し、俺も上空から目下戦闘真っ只中の闘技場へと降下した。


「マジックブースト、ナート・エスカレーション、ナート・マジックアームズ、魔装」


 あらかじめ、すべてのバフスキルを施しておく。

 全力だ。

 はるか上空から降下しつつ、地上の状況を確認しよう。




「レッドネームの皆さん、少し早いですが“狩りの時間”ですよ」


「……戦わない者から率先して狩って行く、例えPKでもだ」


「ハザードさん、一応言っておきますが、レッドネームは判別してくださいね?」


「……新時代についてくる者のみ、引き入れる。それ以外はゴミ以下だ」




 プレイヤー達が大きく分けて、二分している。

 レッドネームとそれ以外。

 ハザードとジョバンニの言葉を受けて一部のレッドネームはこの無法地帯で意気揚々とPK行為に走る。

 いきなりの展開に、一般プレイヤーとNPC達は混乱。


 ガツントがまとめているとの情報が入っていたのだが……姿が見えない。

 なるほど、あいつの性格だ。

 真っ向勝負を挑んで、早々に殺されたのかもしれん。




「な、なんで観客席まで攻撃が……!!」


「聞いてねぇぞ!!」


「ってかレッドネーム、多すぎるだろ!!」


「知らなかったのか!? 今、PKのイベント中だぞ!!」


「でもよお! こんなのってありかよ! なんでセーフティが働かないんだよ!」




 必然的に、プレイヤーは運営に縋る。

 だが、運営は黙って見つめているだけだった。




『イベントに関して、GMは口を出すことを禁じられています』


『だねぇ……今回色々なトリガーが重なって、重複イベントになってるから、魔人襲来でもセーフティエリアと呼べるものはテンバータウンのプールがある場所しかないんだね』


『ちなみに補足するならば、魔人の侵入によりこのノークタウンに安全な場所はありません』


『そそ、一応闘技大会予選、最終グループまで終わっちゃったから、完全に今はPKイベントのターンだよ〜? まあ、さすがに可哀想だからヒントを教えるけど、魔人を倒す、それが一つイベント達成の条件でもあるねえ』




 非情な言葉。

 罵詈雑言が、プレイヤー達からたくさん飛ぶ。




「ふざけんなあああ!! PK優遇かよ!!」


「NPCも巻き込んだイベントとか、やばいだろ!!」


「くそ!! くそおお!! くっそおおおお!!」




 流れが完全にPK側に移っていた。

 我先にと、戦うことを忘れて逃げ出すプレイヤーが多い。

 NPCに混じって、観客席から外へ、外へと流れができるが、そこにはPKが立ちふさがって武器を持つ前に次々にプレイヤーやNPCを関係なしに狩っていった。


「ヒャッハー!!! 燃やせ燃やせ燃やせえええ!!」


 一人の魔法職PKが火属性魔法スキルをやみくもに放つ。


「う、うわああああ!!」


 この状況だ、火を見れば人の心は簡単に混乱から恐慌へと変わる。

 だが、


「サイクロン」


「エリアヒール」


「パニック」


 風が火の手を追い返し。

 暖かい光が下から上に、恐慌に陥りかけたプレイヤーを癒す。

 そして、ガストン謹製の鎧を身につけたツンツン頭の青年が剣を振るって追い風と共に火に包まれたPKの一人を切り倒した。


 そんな三人を見て、プレイヤーの一人がポツリと呟く。


「……ウィルソード……現時点、クランランク1位の……」


「みんな、まずは纏まろう! 混乱にのっちゃダメだ! 相手の思う壺だから!」


「ったくもお、ガツントの奴、なんで行き当たりばったりに特攻しちゃうのよ! おかげで逆にこっちが混乱に陥っちゃったじゃない! アルジャーノ、NPC優先で回復してって!」


「……了解」


 ブラウ、エアリル、アルジャーノの三人が、出口に陣取っていたPKを倒して、速やかに避難を開始させる。


「今こそ、立ち上がるぞウィルソード! 意志を持って剣を取れ!」


『おおおお!!』


 出口に控えていたのだろうか、同じ鎧を身につけた集団が続々と闘技場の荒れ果てた観客席に入って来る。


「チッ、めんどくせぇのが来やがったが……たかが数十人だろお?」


「そうだぜ、バカは闇雲にやろうとして自分の火に焼かれたが、こっちにゃトッププレイヤーを圧倒的な実力で葬ったトップPKがいんだぜ?」


「はははは! たかが数十人できたところで勝ち確定じゃねぇかよ!!」


「……ばっかじゃないの?」


 舌を出してゲラゲラ笑うPKに、エアリルがひどく蔑んだ視線を向けて言った。


「あんた達、自分の勝利条件すら教えてもらってないなんて……ほんっと、雑魚要員みたいなもんじゃないの。そんな奴らに負けるほどあたし達は弱くないわよ」


「なにいいい!!! おいこらくそアマ!! まわすぞごるぁっ!!」


「はいはい、言ってなさい言ってなさい」


 PKを軽くあしらったエアリルは、アイテムボックスから丸いものをいくつか取り出してPKに投げた。

 そして風属性の魔法スキルと紡ぐ。


「エアプリズン」


 ──ゴウッ、と。

 サイクロンと同じ規模の突風が吹く。

 だが、火の手を追い返し、相手を切り裂くというよりも。

 その魔法は、ダメージを与えないが相手を包む突風の牢獄。

 そして、その牢獄内で大きな爆発が起こる。


「いっちょあがりっと」


「ナイスエアリル! でも数に限りがあるから節約してつかえよ!」


「ああもう、ほんとみみっちいわねブラウってば! いいじゃない、今が使いどきなのよ!」


「いや、いやいやそれでもさあ、あれめっちゃ高級だってニシトモさん言ってただろ?」


「ほんっと、セコいわねえ。ってかそろそろデート割り勘じゃなくて全奢り、それにそろそろプレゼントとかでダイヤのアクセサリーとかくれてもいいんじゃないの?」


「大学生にそんなもんかえねーよ!!」




 ……なんか、あいつらいつも通りって感じだな。

 ハザードとジョバンニが混線に紛れて姿を消した。

 だからローブを使って滑空し、探しつつ。

 下の様子をじっくり見ていたんだが、ウィルソード達の出現によってひとまず混乱が収まり、一般プレイヤー側に流れが来そうだった。


 だが、こういう時。

 俺だったらどうする。


 うむ、間違いなく最大戦力を叩き潰すな。

 あの三人組を。

 ジョバンニもきっとそうするだろう。




「……ふむ、貴様らもなかなか良きアイテムを持っているな」


「──ッッ!!」




 そら来た。






ジョバンニ「おっと、そろそろ上から来るころですねえ……あ、来ましたねえ……」





……。





ジョバンニ「あれえ、ローレントさん、なかなか降りて来ませんね……」





本日十二回目の更新となります。

限界突破更新です。

ゴービヨンド、プラスウルトラ。

確定更新22:00、23:00ですが、多分確実に増えます。

すいません><




はっぴーばれんたいん。


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