表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
493/626

-493-※※※トモガラ視点※※※

トモガラ編終わり。


「勝ちてぇから、勝つんだよ」


 籠手をすぐに装備して、俺は黙って突っ立ったままのハザードに飛びかかり下段突き。

 この籠手の効果は、あいつの刀みたいに恐ろしいくらい特殊なもんじゃない。

 ただ単純に、マッシブみたいな腕力に関しての身体強化が約1.5倍、上乗せされる。


『と、闘技場が割れたああああああああッッ!?』


 武器を一切持てなくなるが、ある意味で、御誂え向きってことだ。


「マキシマムブースト! フルポテンシャル! ハイパーストリング! 闘志! 鬼滅! 追加だ、全部乗っけてやるぜ、オーバードライブ!」


 現時点で使える身体強化スキルを使う。

 さらに追加して、全身体強化スキルを三十秒間。

 限界値をさらに1.5倍にできるオーバードライブを使う。

 単純計算で重ねがけした身体強化、腕のみ2.25倍。


「オラァ!! 逃げてばっかりじゃ勝てねぇぞ!!」


「……それが全力か、驚くべき力だな。ならば俺も全力で打つかろう──ジャベリン」


 地面から俺に向かって石でできた槍が突き出て来る。


「回し受け」


 そりゃ最初に見た。

 たかが石程度なら、腕力で、この籠手で破壊できる。


「ロープ」


 お次はハザードの言葉通り、火と水でできたロープのようなものが身体に絡みつく。


「しゃらくせぇよッ!!!」


 力任せにぶち破り、ハザードに向かって跳躍する。

 もう亜音速じゃねえなこれ。


「ウォール、ウォール、ウォール」


「次はなんだ!? 石壁の牢獄か? 五属性ならしっかり五つ使ってこいや!」


「……その超パワーを出すスキルは長時間使えないだろ? 追加だ、ウォール、ウォール、そしてロープ」


 ゴウ、ゴウ、ゴウ、と目の前に押し寄せる石壁。

 そして取り囲まれて、外側からカッチリと抑えられてしまった。


『ト、トモガラ選手閉じ込められてしまったあああ!! ハザード選手の魔法、素晴らしい!! いったいどういうことなんだああああ!!!』


「ウォール、ウォール、ウォール」


 継ぎ足されていく壁。

 ローレントのアポートみたいに、連続使用できるのが厄介だな。

 しかも、言葉に合わせてあらゆる属性が押し寄せて来やがる。

 ……マジでつええよ。


「だが、勝つのは俺だ! 【リトルデストロイ】!!!」


 籠手のエピックスキルを叫びながら壁を殴りつけた。

 あれだけガッチガチに固めてるなら、一つのオブジェクトとして認識されているはずだ。

 一日一回の使用制限だが、あらゆる一つのオブジェクトを破壊する。


「……すごいな」


 崩壊した石壁。

 見上げると、高く生成された石壁の上に乗って俺を見下ろすハザードがいた。


「見下ろしてんじゃねえええええ!!!」


 怒号とともに跳躍するが、ハザードは冷静にアイテムボックスから杖を新たに五本ほど出して俺を待ち構えていた。


「……ウォール」


「同じ手はくらわねぇよ!」


「……いや、もう遅い。貴様を閉じ込めている間に、俺の準備が整った。つまり、貴様の敗北が確定したということだ」


「は……?」


 俺が破壊した石壁の上から跳躍したハザードは、魔法陣を展開し空中に浮かぶ杖の上にトンと乗った。

 そして、そこから残った四本の杖を砕けた闘技場にばら撒く。


 トン、トン、トン、トン。

 地面に着いた四本の杖から、それぞれ魔法陣が浮き上がる。


「……見せておく。これが俺の全力だ。ちなみに、さっきまで貴様を翻弄していたものは、【ポイント】【レンジ】と呼ばれる便利魔法だ」


「はあ?」


 便利魔法?

 アポートと一緒の何かっつーことか?

 わっけわかんねぇ……。


「……ここからが俺の本領。陣縁魔法」


「陣、縁……?」


「まあ、デスペナルティしてから調べることだな」


 いやまてよ、どっかで目にしたことがあるぜ。

 確か、最初の闘技大会のイベント景品にそんな感じのがあったような……。

 だが、あれで配られたものは全てリミテッドとか制限付きだろう。


「………………チッ、またしらねぇスキルかよ」


「……何か言い残すことはあるか?」


 もうオーバードライブは切れた。

 今はその反動で逆に動けなくなってしまっている。


(もう終わりか……? いいや、まだだ。まだだ!!)


 無様晒しても最後まで食らいついてやんよ。


「言い残すこと? テメェがだろ!! 勝つのは俺だ!!」


 ちょうど近くに落ちていた斧を思いっきり投げる。

 だが、ハザードのすぐ横を掠めるだけでろくなダメージにはならなかった。


「ち、っくしょう」


「……随分と勝ちにこだわっているみたいだが、残念ながらそれはない。俺が勝つことが既定路線だ」


「なんでだよ……」


「神聖な占いの結果だからだ」


「………………はあ?」


 さも当然だとばかりの表情を作るハザード。

 それを見て、俺は思った。


 こいつの目。


 そっくりだぜ、





「……では、死んでいけ先時代のトッププレイヤー。貴様の出番はもう終わりだ」





 あいつと、一緒──


 だ──、





『し、四方八方から火、水、風、土の四属性が襲いかかる! ト、トモガラ選手消し飛んだああああああ!!』




















「ハザードさん。説教です」


「……何がだ?」


「なんでたくさん人がいるのにネタバレたくさんしちゃうんですか! まったくもうプリプリ怒っています。私は怒っていますよ、ええ、ヌヌヌ」


「……怒ると語尾がヌヌヌになるのか?」


「いや、そういう訳じゃないですけども……とにかくですね、こっちはリアードドさんが暴走して足止めしてます。ですが、私の見立てでは保って10分ですかね。もしかすればそれより先に敵の大将がすっ飛んで来るかもしれません。空を翔けながら」


「……なるほど、だが占いの結果は俺もお前も健在。死ぬのはリアードド、あいつだけ」


「うーん、とりあえずプランのためには早いところ計画を実行して欲しいのですけども」


「……わかった10分だな?」


「最悪10分です」


「……問題ない。トッププレイヤーとの戦いは十分に楽しめた。あとはクエストを進行するだけだな? では、ここにいる観客ども全員を──」





「──皆殺しにしよう」






……トモガラ、敗北。







はっぴぃばれんたいん。

本日更新、何回めか忘れました。

多分十回目です。





ポイントとレンジは魔法を自分で範囲を設定して魔法スキルを発動させるお手軽魔法。

主に、建築とかの足場だったり、消火活動だったり、水撒きだったり。

あとは修理や換気、ワードと用法が設定されていて、すぐに使えるただの便利魔法です。

どこかの街の道具やで売ってると思います。(テンバーとノークにはない)


魔法職なら誰でも覚えられる魔法ですが、職業属性に依存します。

でも職業属性に依存する、だけの制限。

ハザードさん、前代未聞の五属性。

単純に指定して全部の属性を使えてしまうので、5倍ですね。


さらにアポートと同じように上限解放をしていると、数に限りがありますが、規定ワード以外にも独自設定のワードを記憶させておくことができます。

それとレンジを組み合わせることで、広範囲の下から槍ズドドドドが可能になります。

でもただの便利魔法ですので、ここまで使う奴は滅多にいないはず。





ジョバンニ「あー、ここに橋をかけたいなー」


ハザード「ウォール(設定次第ではブリッジとか)」


ジョバンニ「はじゃーどしゃんしゅごーい」


っていう便利魔法。




陣縁魔法は、……うん、多分どこかで説明したはず。(114話にてリミテッド版の陣縁魔法がある)

セットしなくちゃいけないのですが、道具に設置可能。

あと、五属性魔法使いという職業については、今は語れません。(考えてないとかではない)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ