表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
285/626

-285-

うおおおお頑張れ更新GSO!GSO!


 せっかくこっちがあまり動かず迎撃態勢取ってるってのに。

 それが主体の闇魔法スキルを使わずに人の顔をジロジロ見るとは何事か。


「す、すいません! ダークサークル! ダークボール!」


 ツクヨイがダークサークルを使用し、黒い球を十二個浮かべた。


「いつにも増して量が多いな」


「色々とスキル取ってますから、ぶらっくぷれいやぁなんで!」


 ケイブスタブは、その水中の黒もやの中に入るのを躊躇する。

 地面では円陣だったが、水中では球体になるようだ。

 一応視力と嗅覚で襲ってくる心配はないのだが、他の感覚でバレると厄介だな。

 聴覚ではなく振動を感知する触覚にて位置把握してくるだろうし。


「あとブラックカーテンも」


「はい、ブラックカーテン!」


 スキルを唱え、そのままノータイムで発動したツクヨイ。

 それを見て俺は気づいた。


「ん? 詠唱いらなくなったの?」


「はい、上位スキルを取得してそっちの詠唱なりなんなりにボーナスポイント回してますから、あとは十八豪さんに秘密を聞き出して無詠唱スキルを取りたいんですが……険しそうです」


「ああ、あいつ、あんまりそういうの教えないタイプだからなあ」


 無手組の連中は、だいたい自分のスキル情報を開示しない。

 できるならば奥の手、裏の手、その他諸々は小出し小出しでやっていくのだ。

 なんだかんだそれが一番労が少なく、いざという時の保険につながる。

 でもまあ、舐めプはいけないけどね!


「とりあえず、その上位スキルも使って」


「ええ!? あの……その魔法、詠唱にすっごい時間がかかるというか……」


「何秒だ?」


 数十秒くらいだったら全然耐えれるが?

 もともとエナジーブラストとかそこそこ詠唱時間長かったし。

 いまでは詠唱ポイントを挙げてだいぶ短くなってるけど。

 そしてツクヨイは衝撃的な事実を口にした。


「──三分です」


「は?」


 三分?

 カップ麺ができるぞ?


「そんな厳しい目で見ないでくださいよおお~~」


 俺の左肩で涙や鼻水を拭くようにぐしぐしするツクヨイ。

 汚いから手で押しのけた。


「うわっ、やめろ、顔面擦り付けるな」


「ぅぅ、しどい……」


 それでも必死で俺の左足に自分の両足を絡みつけるツクヨイ。

 こいつ、寝技の才能あるんじゃないか?

 ヘタレなやつとか絡み技うまいぞ?


「じゃあいいわ、なんとかするよ」


「でもでもでも! 超強いんです! めっちゃ強いんですってば!」


 見放さないでくださいーとすがるツクヨイ。

 そろそろケイブスタブがダークサークルの中に突っ込んできそうだというのに、漫才してる暇はないぞ。


「ゴパッ!」


「うお! 空蹴!」


「はわっ!」


 やはりある程度のバッドステータスをつけたとしても俺たちを嗅ぎつけて襲ってくるか。

 緊急離脱しながら一太刀でもいれたいのだが、牙に阻まれるな。

 サーベルタイガー並みに口から露出した巨大な牙がほんとうに邪魔だ。

 マナバーストは連続使用できない。

 とりあえず攻撃力が上がっているうちに仕留めたいところなんだが……。


「ゴパアアアッ!」


「くっ」


 さすがクラス4のレベル10。

 格上だなあ。

 ツクヨイとローヴォを背負っているとなかなかしんどい。


「ダークボール! ──こうも逃げられるとダークサークルの間合いから外れて手に負えません!」


 一応攻撃支援してくれているようだが、沈黙したとしてもスキルに頼らず攻撃し。

 それもヒットアンドアウェイ戦法ですぐにダークサークルの効果範囲から逃れるケイブスタブ。

 強いな、マジで、魚とは海の中で戦っちゃいけないよな。


「ローレントさん! 三分です! 三分耐えてください! そうすれば新スキルで逆転できます!」


「……本当か?」


「はい! 新しいスキルは闇属性魔術師の鬼門だと言われていますが、その効果は計り知れません!」


「マジか、どんなだ?」


「──エリア魔法です」


 は? エリア魔法?

 いったいそれはなんだというんだ?


「ゴパアアアアッ!!」


「うお! よし、とりあえず任せた」


「はい!」


「なら俺は、とりあえずこの魚を三分間抑えるぞ」


 とりあえず詳しい話をしている暇はないので、ツクヨイに命運を預けて頑張ることにする。

 一人なら逃げれたりもするが、ローヴォとツクヨイを見捨てる気はさらさらないしな。

 勝てる要素は……正直魔人より厳しいな。

 やっぱり魔物って戦うのに苦労する、こいつが人型になればいいのに……。


「詠唱開始します!」


 ツクヨイの詠唱が始まった。

 さっきまでの可愛い目とは打って変わって、きりっとした戦う目になっている。

 うむ、その意気良し。


 戦友と背中を合わせ、そしてお互いが信頼しあい、その背中を守る。

 生きるか死ぬかの淵で、ツクヨイもまた一つ強くなるだろう。

 そんな妹弟子のためだったら、一肌脱がない兄弟子はいないだろう。

 俺はローヴォにツクヨイの護衛を任せると、敵のターゲットを確立するためにダークサークルの中から飛び出した。

 両手正眼に剣を構え、大きく旋回し突進するケイブスタブを睨む。


「三分間遊んでやるよ。かかってこいこの魚類め」








三分!?

そんな詠唱時間長いスキルがあんのかよ!?

GSOはあるんです。笑


ちなみに光属性魔法は回復力が極小だけど一瞬でエリア全体回復できるエリアフレッシュヒール。

もしくは詠唱五分でエリアにいる指定パーティ、クラン全体に50%回復のエクステントヒールがあります。


さらに即時詠唱で異常状態を全体で十秒なかったことにできるエリアリフレッシュモーメント。

詠唱時間五分でエリアにいる指定パーティ、クラン全体に異常状態を完全に直すエクステントリフレッシュ。


二次転職の中でも一番強そう(?)な大物スキルです。

これらはどっちかしか選べません。

一瞬の連続使用か、大きいの一発か。

って感じで選べます。


ちなみにツクヨイはもう選べないですが……。

闇属性魔法にはケアレスシャドウ。

相手の動きを100%の確率で一秒止める。(使用再待機三分)

というぶっちゃけめちゃくちゃ強いよね?ってスキルがあります。





あとがき小話(読み飛ばしてオッケー)

そろそろヤッベー、ツクヨイのやっベー描写きます。

っべーよまじで。

っべー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ