第327話 依頼の報告へ
主人公達は、大量にCランクの魔物を倒し、順調に強くなっています。
皆ランク5以上のスキルを持つ様になってくれた。
Cランクを大量に倒せるようになり、レベルアップが容易になったからか。
他にも料理士へと転職可能になった事。
マドリーンとアリーサが、取得する才能を選んで身に付けて2級職から極めていく事が重なったから、馬鹿みたいに転職とスキル取得を繰り返した。
でも、これで全体がワンランク強くなったと思いたい。
まあ、様々な防御力が上がったとか、生産関係が強化されたとか、感知する力が上がったとか、力が多様化したとかで、戦闘力が上がったと言う感じは少ないんだけどね。
攻撃魔法はアリーサの氷魔法がランク4.5になっただけだし。
強くはなったけどマダマダと言う事で、中ボスのキメラには挑戦せず、中ボス部屋の近くに転移魔法の座標刻印をしておく。
ちなみに、戦利品は地下一階の宝箱から、アダマンタイトの槌Ⅳ、アダマンタイトの槍Ⅳ、ミスリルの杖Ⅳ、MP回復薬Ⅲ25個、エリクサーⅠ27本、魔晶石C37個、487253GAZU、風魔法・剣技・生活魔法・影魔法・影分身・亜空間魔法スキルの宝玉。
地下二階が、アダマンタイトの大剣Ⅳ、アダマンタイトの盾Ⅳ、アダマンタイトの弓Ⅳ及び矢200本、MP回復薬Ⅳ15個、エリクサーⅡ35本、魔晶石B19個、789253GAZU、火魔法・土魔法・格納箱・体術スキル・槍技スキル・転移魔法・瞬動スキルの宝玉。
地下3階が、アダマンタイトの剣Ⅳ、アダマンタイトの斧Ⅳ、アダマンタイトの盾Ⅳ、魔樹の杖Ⅳ、MP回復薬Ⅳ25個、エリクサーⅣ14個、魔晶石A11個、3124253GAZU、槍技・杖技・斧技・水魔法・闇魔法・爆裂魔法・雷魔法・付与術・爆裂魔法・採掘・薬学・鍛冶・鑑定・感知・偽装スキルの宝玉、蘇生の雫、ミスリルのインゴット20個。
感知と偽装スキルの宝玉が1個ずつ出た。
他にも、亜空間魔法や転移魔法や瞬動スキルの宝玉とかも。
当たりだ、と言いたいが、植物魔法とか人形作成魔法とか飛翔スキルとか魔力回復スキルとか、欲しい物はイッパイあるし、微妙なのかな。
感知と偽装スキルを強化できるのはありがたいが、使うかどうか、誰に使うかと言う問題はあるし。
俺が隠れ職業になれば、偽装や感知スキルのランクを上げられるが、他に取得したいスキルも多いだろうとか、考えてしまうし。
そんな事も考えながら、転移魔法で始まりのダンジョンへと繋がる通路へと転移して、そこでクエストの花を回収。
そして、エーデルバーグドの生えていた崖の下へと転移した。
エーデルバーグドと言う花の生えていた崖の下へと転移で戻り、そこから走って、依頼主の居るバーグ村へと走る。
今日は、早めにダンジョン探索を終えたと言うか、魔物討伐について後半は作業って感じでアッサリ終わらせたので、まだ午後3時になっていない。
午後3時くらいに村に到着して、依頼主の家へと向かう。
畑仕事をしていた依頼主だけど、俺達が行くと家の中へ招き入れてくれる。
「それで、まさかこんなに早く見つかったのかい?」と、疑ってはいないが、実物を見るまではと言う感じの依頼主。
「何となく薬草だろうなと辺りをつけていたので、魔素の濃そうな山に行ったら、比較的簡単に見つかりました。
代わりに、採取しようと思っていた薬草類はあまり取れませんでしたけど」
そう言いつつ、大切に木箱に入れて持って帰って来た鉢植えをテーブルの上に出し蓋を外す。
「これが、多分ご指定の花だと思いますが」
そう言うと、黙って花を見つめている依頼主。
「これは、何処にあって、どうしてきたんだい」
「これは、魔力草の一種であるエーデルバーグド。
ただし、草食や雑食の魔物が好んで種や球根を食べる為に、特殊な環境でしか育たないんでしょうね。
でも、崖の途中にそれなりの数、生えていました」
「……、高価で希少な魔力草だ。喜んで回収して来たんだろうね」と、依頼主は鋭い目つきをしながら行ってくる。
「そうですね。でも、薬学スキルの教えてくれる通りにはしてきましたよ」
そう言うと「薬学スキルの言う通りにかい」と、依頼主は更に俺の説明を求めて来る感じ。
「ええ。だから薬学スキル持ちを指定したんですよね。
薬学スキルは薬草についても教えてくれて、採りすぎたら絶滅するとかハッキリ教えてきますから」
「……」
「心配なようなので、状況を教えておくと、この花は球根と種で増えるんですが、まだ種はありませんでした。
なので、3株に2株の割合で球根を採取し、増えて分裂している球根を一つ一つ選別し、内半分を崖の途中に植えてきました。
だから、俺達の戦利品の魔力草としては41単位分の球根を採取させてもらいました」
「そんなに減っていたのかい」と、依頼主は眉をひそめている。
以前は、もっと採取できたと事か。
そう思いつつ「場所も量も知っていたんですか?」と一応聞いておく。
「ああ。だが私では魔物が居ていけない場所だったけどね。
それでその辺に何かなかったかい」
「崖の途中にアサシンセンティビードが生息していたので皆で倒しました。
あれが、鳥の魔物とかを寄せ付けない事でエーデルバーグドを守っていた魔物だったのかもしれないですけど、襲ってきたので。
まあ、薬学スキルに確認した話だと、と一年に一回手入れをしてあげれば、特別な事がないと絶滅はしないそうです。
本来なら球根の植え替えも秋にすべきなのを、春にしたのも心配ですけど、まあ薬師スキルの指導を信じれば、大丈夫でしょう。
後は……」
そう言いつつバッグの中から骨壺を出し、更に口の開く布のバッグに入れてあった衣類の切れ端とロープや採取道具入りのボロボロのバッグを出してみる。
「それは……」
「崖の下に落ちていたモノと、その傍らにあった人骨を入れた骨壺です」
すると「……、私は魔力草なんてどうでもいいって言ったんだ。危ない場所に行って薬草採取なんてしなくても、農業で生活できるって。それなのに……」と依頼主が突然感情を爆発させる。
「ひょっとして、ご家族ですか」
「ああ。14年前に行方不明になった夫だろうよ。
思い出の花だし、ちゃんと世話をしないと直ぐに絶滅するような魔力草だからって。
高く売れる魔力草より、あの人の方が大切だったのに。
子供達も一人前になって、もう必要なかったのに」
そう、まだ感情を爆発させる感じで言って来る。
だけど俺は「そうですか」と、冷静に行っておく。
すると直ぐに冷静になり「その遺品を売ってくれるかい?」と依頼主が言って来るが。
「これは村の人に頼んで、埋葬してもらうつもりですから、旦那様だと言うならお渡ししますけど」
「ああ。あの人でない筈がないけど、鑑定はしてもらった方が良いのか」
「ええ。俺もランクは2ですが、鑑定を持っているので見てみましょうか?」
「ああ」
「骨の生前の名前も、バッグの所有者名も、ダニエルですけど」
そう言うと涙を流し始める依頼主。
「帰って来てくれた」
そう言って骨壺を抱きしめ、しばらく依頼主の嗚咽が続くことになった。
主人公は、依頼を達成できたようです。




