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からくり士は女神の眷属〜機械人形は世界を壊す〜  作者: 祭囃子
第1章 魔法学園
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幕間 Karakuri.co

幕間 Karakuri.co


――西暦2154年12月某日


 私と言うべきか、俺と言うべきか。現在の自分を示す呼称は無いのかもしれない。これが正確な表現なのだろう。というのも、私が以前持ち合わせていた身体は、とうの昔に捨て去り、脳を残し、所謂サイボーグとなっており、当然、生殖機能も持っていない。

 

 私の脳には、今は亡き『KARAKURI.CO』という会社組織が開発をした、ナノマシンより更に高性能なナノクリスタルマシンを埋め込んでいる。その脳は、先に伝えた組織が打ち上げた、巨大多目的衛星『からくり3号』を経由し、ネットワーク操作が可能な電脳と化している。何れも、私が代表だったのだが、今は会社組織という存在自体、どの国においても無いのだろう。


 地球上、既に国という概念を失っているのだから、会社組織が無いのも当然なのかもしれないが。


 何故、国という概念が消えたか。についてだが、今から50年程前に、世界中で電子戦争・核戦争が起こりそうな程、世界に緊張が走っていた。発端は何処の国だったのか、今では正確な情報すら、覗き見ることも出来ない状態ではあるが。


 その緊張の最中、私の会社でもあったKARAKURI.COの、自立式人型機械人形の緊急時防衛プログラムが誤作動してしまった事が切っ掛けとなった。


 独立回線を除き、旧式のネットワークを使っていた、世界中の回線を、我が社のAIが瞬く間にハックしていったのである。


 更に、軍用の人型含む犬型や鳥型、戦車型、等ありとあらゆる機械達を、物理的にも、ネットワーク的にも乗っ取り、最早誰にも止められない始末となってしまった。


 そうして、この約50年もの間に、地球上の生物達は機械達に蹂躙され尽くしたという訳だ。


 私達が作り上げた者達は、日々、争い続けた人間を、滅ぼす事を判断してしまったのだ。


 それはさておき。私を中心とした会社組織の、運営・研究・開発を行っていた、古くからの友人やその家族12人と、『タクト・アマツハラ』と、お互いがサイボーグ化以前の恋人、『ヒメ・オキツ』の14人は、日頃から、この集団意識の中で会話をしている。


 その行為は、私達が人として意識していられる為の、拠り所だったと思う。


 タクトとヒメ以外の12人は、ナノクリスタルマシンを液状化した培養液に、脳を浮かばせている。


 勿論、擬似音声を使った、信号会話のやり取りしか行えないのだけれど。それでも、会話ということにはなるのであろう。


 先程から固有名詞を上げている、ナノクリスタルマシンについてだけれど、私達の化学の到着点とでも言えば良いだろうか。従来の0.1ー100nmサイズではあるものの、汎用性をさらに進化させた、極小機械でもある。


 過去、人類史において第6感の様な現象は、解明出来ないものが多く、創作映像等でしか扱えない現象だった歴史が長い。私達は、遂にそのナノクリスタルマシンを使い、故意的に現象を行使させる事が出来る、その研究を完成させた事になる。残念な事は、この視覚でそれを確認する事が出来ない事だ。


 私達14人は、この後、全生物と全機械を全て消し去ることになるのであるが、この話は、また次の機会にしようと思う。


――タクト・アマツハラ

――ヒメ・オキツ

――他、12名

次回からが2章です。割り込みで簡単なプロローグを先頭に入れてます。


少しでも面白い等ありましたら、

星付やブクマをよろしくお願いします。


祭囃子

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