第1章 閑話 それぞれの一時
――閑話 我、作戦二失敗セリ――
「はぁ。作戦、上手くいくと思ったんだけれどな。さっさと話終わらせとけばよかった」
「遊びすぎですよ。それよりも貴方のココ、早く私に下さらない?」
「……ひ、久しぶりにかの地に降りたからさ。つい」
「話はベッドで聞きますから、早く行きましょ」
「はぁ。機嫌悪いのはわかるんだけど、せめて、少しで良いから恵を与えてくれても良いのに」
「あら、そんなに酷いことに?」
「酷いってものじゃないよ、何処かに潜んでいたとは思うんだけどね、兎に角、大地を見るからに、彼女の機嫌の悪さは相当だ」
「へぇ。そんなに……」
「次はまぁ、上手くやるさ。またかの地に行けるかは、やつ次第なんだろうが。嫌な役回りだよ」
「そんな力を持った人間が?」
「あぁ、聞いて驚け。あの、からくり士だ」
「へぇ。そうなのね」
「……よし、ちょっと出かけてくるよ」
「今からするんじゃないのかしら?」
「ごめん、もう1人妻にしたい子を見つけた!」
「はぁ?!」
(それにしても、デメテルは何処にいたんだろうか。気配は間違いなくしてたんだけど……。まさか人形に入ってたのか?)
――――――――――――
―――閑話 シャルとクリスとローリー――
「やぁやぁ、会長。今日も美しいですね! キラッ」
「はぁ。クリス先輩は相変わらずですね」
「おやおや、元気がないようですな?」
「放っておいてください……」
「もしや、ハワード君の事を考えてますね?」
「ビクッ!」
「やはりそうでしたか! 会長は、彼の事になると、性格が変わる程ですからね、直ぐにわかりますよ!」
「ローリー、この人、連れて行って貰えませんか?」
「いーじゃねーかよ! 事実なんだし! ハハ」
「もー! ローリーまで!」
「いやいや! 引く訳には行きませんよ! 失恋に悲しむ会長に、僕達はプレゼントを準備したのですよ」
「し、失恋などしておりません!」
「なー、シャルロッテ、ちょっと今から付き合えよ」
「んー、講義も無いですし、仕方ありませんわね……」
「そーこなくっちゃ、じゃ、行こーぜ」
「会長」「シャルロッテ」
「誕生日おめでとう!」
「ええええっっ!?」
「驚きすぎですよ? 会長」
「そーだぜ、折角仲良くなったんだ、これくらい普通だろ?」
「なんと、申しましょうか、あ、ありがとうございます……。うぅ……ヒック……ヒック」
「何も泣くことねーじゃねーか、な、なぁ?」
「えぇ、そうですとも。早く失恋など忘れて――」
「失恋などしておりませんっ! 証拠がっ ……ヒック」
「まー、直ぐ帰ってくんだろ? めそめそすんなよ!」
「そ、そうですわよね? きっと、そうに違いありませんわ!」
「流石会長! そうでなくてはいけません! なんとこの少ない材料の中で、これだけの品数を作ったのですよ!?」
「クリスが作った訳じゃねーだろ! よし、シャルロッテ、早く食おーぜ!」
「はい、本当に、あり、がとうご、ざいますぅ……うぅ……うぅ……」
「「はぁ……」」
――――――――――――
――閑話 マリー・ハワード――
「あーあーうーう」
「あら、マリーご機嫌ね?」
「いーあーうー」
「お母さん、ちょっとご飯の準備しなくちゃいけないから、お父さんに代わってもらうわね? アルフレッド! マリー抱いててー!」
「はいはい、わかったよー。よーしよしよし」
「うぎゃぁああぁぁああぁ!」
「ちょっとアルフレッド! 何したのっ!?」
「な、なにもしてないそ! 俺は! 抱っこしただけだ!」
「もぉ、二人目なんだからしっかりしてよね! そこにウィルのくれた、玩具魔導具あるでしょ? それ、お気に入りだから、持たせてあげて!」
「あ、あぁ……」
「あーあー!」
「おぉ! 本当だ! にしても、何の玩具なんだ?
これ」
「あー、なんか、光ったり、音が鳴ったりするわよ」
「ほー、あいつ、子供心まで鷲掴みかよ、俺の出番、何も無いじゃないか」
「はぁ……。不貞腐れないでよ。私がいるんだから、別にそれで良いじゃない」
「ミレーユ……」
「うぎゃぁああぁぁああぁ」
「貴方、相当嫌われてるわね……」
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祭囃子




