最終章(4) なぜかスタンにお説教される俺 By ハロルド・レイルズ
「・・・・アリーナ様がなんだって?」
カミラにアリーナを預けた後、俺の隣に来たのは、スタンだった。
「いや、特に大したことはしてないんだが」
「ハルがどうしたとかは後だよ。奥さんが、どうしたの?」
「アリーナが、顔を真っ赤にして、床に座ってしまって・・・・」
「・・・・ハル」
「なんだ?」
「何が『大した事はしてない』なの?!奥さんそんなんにしたの、ハルでしょ??」
そう言われても、俺にはさっぱりわからない。
「なぜだ?俺はただ、アリーナの手の甲にキスを・・・・」
「あ〜!!!なんでそんなことしたの!?」
「なんで?なんでもなにも、カミラに・・・・」
俺は昨日カミラと話した内容をスタンに伝えた。
「・・・・それで、来てくれたカミラさんはなんて?」
「『加減を間違えている』って」
「当たり前だよ!今までそんなことされたことがない奥さんだよ?急に好きな人からそんなことされてみてよ!そうもなるよ・・・・」
俺には意味が分からなかった。
「・・・・もし、奥さんに急にキスされたら、お前、どんな気持ちになるんだよ」
「・・・・ドキドキする」
「だろ?それを、全く恋愛経験のない奥さんにしてみろ、そりゃあああなるだろ!」
確かに、やりすぎたことはあるかもしれないが、でも、手、手の甲だ。これでも、我慢している方なのに。
そんな俺の気持ちは無視で、スタンは、凄く怒っていた。
ほんとに、お前はなんでアリーナの味方なんだよ・・・・。
たまに、そんな事を思う俺だった。




