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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
大学1年の秋

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クレーンゲーム∶沙希とつぐみの場合

 お菓子、大小様々なぬいぐるみ、フィギュア、アクリルスタンド。クレーンゲームのコーナーが面積の大半を占めるこのゲーセンは、それだけ景品のラインナップが豊富。奥には子ども向けアイドルアニメのゲーム筐体、プリ機、配管工兄弟や某とうふ店のレースゲーム、音楽関係のゲームなどがある。いずれもわいわいガヤガヤ大賑わい。


 私たちは散り散りになって、好きなゲームをプレイする。


 私はまずお菓子が景品のクレーンゲーム。近くにいた店員さんを呼んで、さっそく1回無料券を使った。


 店員さんが機械の内部を操作して


「はいどうぞー」


 プレイの準備ができたようだ。


「ありがとうございまーす」


 店員さんは再び店内巡回へ戻った。いざ、プレイ開始。


 でかいお菓子の箱の体積や形状、傾き具合を見ながら1のボタンでクレーンを右へ。よし、狙い通り止まった。続いて2のボタンで奥へ。箱の横にリングが付いているのでそこにアームを引っ掛けよう。


 うむー、これで良いのか? よくわからん。とりあえず、アームはほぼイメージ通りの位置に止まった。


 アームが開き、下降する。この瞬間がいちばんドキドキする。


 いけっ、いけっ、引っ掛かれ! あー!! 引っ掛からなかったー!!


 内心大騒ぎ。さすがの私もスタンドプレイで発狂するほどイカれちゃいない。


 これはテクニシャンじゃないと無理だ。あきらめよう。


 手持ち無沙汰になった私は3人が何をしているか見て回る。


 つぐピヨは入口に近いところにある小さなぬいぐるみが景品の小さなクレーンゲームをプレイ中。座標はピッタリなものの、アームの力が弱くて持ち上がらない。しかし彼女は再びコインを投入し、また滑り落として淡々とプレイを続けている。5回ほどそれを繰り返すとあら不思議、アームはぬいぐるみをがっつりホールドして取り出し口へ続く穴の上まで運び、それを解放した。


 人間をデフォルメしたキャラクターをゲットしたぬいぐるみをゲットしたつぐピヨは無表情を貫くも、内心ホックホクだと思う。


「あ、沙希ちゃん」


「よかったね」


「うん!」


 プライズを両手でやさしく抱っこして、頬を赤らめにっこり笑うつぐピヨ。その笑顔、プライスレス。


 めでたく景品をゲットしたところで、まどかちゃんと巡ちゃんの様子を見に行こう。


 負けず嫌いとオタク。系統は違うけど二人ともガチ勢。なんだかほんのちょっぴり、イヤな予感がする。

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