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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
大学1年の秋

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ウッキウキわっくわくのオタク、廻谷巡

 ラーメンを食べ終え、私たち4人は再び駅北口からすぐの商業施設の入口前に戻ってきた。


「あー、おー……」


 戻ってきたは良いけれど、目の前に広がる光景を見て唖然とした。


「さっきより混んでるじゃん」


 そう、まどかちゃんが言語化した通り、ビルの中は先ほど来たときより明らかに人口密度が高まっている。


「買い物に訪れた主婦と、学校帰りの高校生が増えたように見える」


 巡ちゃんが冷静に状況を分析する。この子バカっぽいけどけっこう賢いのよね。


「またどこかで時間調整する?」


「いやいやつぐピヨ、これからお客さんもっと増える」


「だよね〜」


 相変わらず曇ったままで少し肌寒い15時。食事はしたばかりだし、カフェブレイクをしても良いけれど茅ケ崎駅周辺のカフェはどこも終日混雑していて、ほぼ満席状態。食事がメインのマックかモスバーガーはこの時間帯なら少し空いているからおすすめ。混んでいても気にしないよという人はスタバ、タリーズ、ドトール、個人経営のカフェもある。


 人混みに紛れてビルの中に入った。入ってすぐのところにあるドトールは満員御礼。しばらくはこの状態が続きそう。奥の飲食店もおやつの時間だというのに相変わらずの混雑。韓国発のハンバーガーショップ『マムズタッチ』は神奈川県内初出店。いずれも超人気店。これで茅ヶ崎も店舗のバリエーション面では都会の仲間入りを果たしたと言えよう。


「ねえねえ、ゲーセン行こうよゲーセン!」


 エスカレーターのりばの前で眼をキラキラ輝かせ、両脇を締め拳を握り上下させるウッキウキわっくわくのオタク、廻谷巡。私たちの中でこの施設の誕生をいちばん喜んでいるのは彼女かもしれない。


「よーし、ゲーセン行こー! クレーンゲームやってみよう!」


 私は拳を天に挙げ、みんなをエスカレーターへ促した。


 改装前と変わらないエスカレーターにノスタルジーを感じながら3階へ上がると、目の前にゲーセンがある。そこではスタッフがポケットティッシュを配っていて、その中にはクレーンゲーム1回無料券が封入されていた。


 つまり1回だけでは景品ゲットは難しいということだね。そりゃそうか採算取れなくなっちゃうもんねと一人で納得。


 このゲーセンには一定の回数をプレイするとアームの力が強くなり、景品をゲットすると再び弱まる『確率台』が設置されているとみた。


「よっしゃ獲れた! 今夜のデザートゲット!」


 入ってすぐ、回転するお菓子をすくってスライドする2段式の台に落としてゲットするシステムの機体で飴ちゃんを数個入手して大はしゃぎしているのは、お久しぶりのまみちゃん先生。こういう場所には大体いるから予想の範疇。まだ就業時間中のはずなんだけどね。


 遅刻で給料7万円、ギャンブルでスッて常時火の車なまみちゃんが珍しく上手く行っているのだから、そっとしておいてあげよう。


 私たちは生温かい視線を送って店内奥へと進む。

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