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私たちは青春に飢えている ~茅ヶ崎ハッピーデイズ!~  作者: おじぃ
茅ヶ崎の道の駅

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茅ヶ崎の黒いラーメン

「いやスタバかっ」


「スタバじゃないよ道の駅」


「もういいだろおしゃれ議論」


「ラーメンおいしいよ」


 ということでやって来ました2階のフードコート。海鮮やハワイアンプレート、肉料理といった高価格帯のフードが多いけど、ラーメンは学生でもなんとか出せる千円以下。


 高価格帯フードにはみんな手が出なかったけど、茅ヶ崎の高いものは美味しいはず。


 茅ヶ崎ブラックと呼ばれるラーメンの真っ黒なスープを一口すする。具材はメンマ、味玉、チャーシュー、茅ヶ崎産の小松菜。どの具材も味がしっかりしててうまい。麺もコシがあってちょうど良い茹で具合。


「意外と濃くない」


 濃い黒に反した程よい塩味にふわっと驚いた。


「魚介の出汁も主張し過ぎてなくて、バランスが取れてる」


「小松菜が意外と新鮮でうまい」


 私、まどかちゃん、巡ちゃんの食レポ。


「意外と?」


 茅ヶ崎ディスりかい? 巡ちゃん。だがしかし、道の駅や海辺の朝市など地場産野菜を扱っているところに行くかお裾分けでもなければ新鮮な野菜が入手しにくいのは確か。


「うん、シャキシャキ感も旨味もしっかりしてる。福島ではそのへんの採れたて野菜がほぼ食べ放題だけど、茅ヶ崎に来てからは食べてかなったから」


 ラーメンを食べ終えた私たちは1階に下りてしばらく商品を見物。10個入りの小さなメロンパンや飲み切りサイズの牛乳など、無理なく買えるものを買って道の駅を出た。


「これからどうする? 歩いて帰る?」


「熱中症になって救急隊とか医療機関に迷惑かけるよ」


 まどかちゃんの忠告を受け、私たちは浜見平団地からバスに乗って駅北口まで来た。


「それじゃ、私はここから更にバスだから」


 と、高田たかだに住む巡ちゃん。


「そっか。きょうは来てくれてありがとう。私たちはどうしよう」


 迷った末、行き先も決めず北口1番乗り場から巡ちゃんといっしょにバスに乗った。

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