あ、あれ?終わった??
「……ん、」
気がついたら寝てしまっていました
周りを見てみると神崎はいないが、少しシャワーの音が聞こえる
……お風呂に入ってるんですかね。私も後で入りますか
マジで調子悪い……悪寒がすごいしぐわんぐわんする。でもお風呂入らないと気持ちわるいし……
お風呂に浸かって30分くらいでお風呂から出て、髪乾かしたりして自分の部屋へ戻る
「……早く寝よ、寒い」
ベットには猫山さんが寝ている
さすがにまだ慣れない、てっきり1日だけだと思ってたけど今日もなんだ。別にいいけどさ
「神崎さんおはようございます」
「あ、起きてるんだね。猫山さん」
「さっき起きました。私もお風呂入っちゃいますね」
「僕は先に寝てるから自由にしてていいよ。悪寒が凄くてさ」
「……じゃあ、お風呂上がったら抱きしめてあげますよ」
「え~ほんと?ありがと猫山さん。なんちゃって。あはは!」
猫山さんも変なこと言うんだなぁ。おもろ
「……すぐにあがってきます」
「ごゆっくりー」
そうして僕は眠りにつく
約15分後
「あがりました」
「……早くないかな」
「神崎さんを抱くためです」
「いや~んえっちぃ。……寒くて死にそう」
「かなり重症ですね……」
僕は手を広げる
「風邪、移しちゃうかもしれないけどそれでもいいならぎゅってしてくれない……?」
神崎は熱のせいで頬が赤くなっている為、猫山さんから見るととんでもない光景が広がっている
「……ううううぅぅぅぅぅぁ」
猫山さんは少し顔をしかめてからその場でしゃがんで自分を抱きしめるような体勢をとる
「……風邪移るのはさすがに嫌だよね。ごめんね」
そう言って僕は猫山さんに背を向けて眠ろうとする
……普通に寒すぎて震え止まんない、死にそう。
「え、あ。ちょ、ちょっと待ってください、いやじゃないです!大丈夫ですから!」
そう言うとベットに入ってくる
「……死にそう、寒い」
「ほら、ぎゅってしますよ。暖かいですから私」
「ん」
そう言って猫山さんに抱きつく
「神崎さんから求められてるって感じて、なんかこう、すごくいいです」
「……そ、そう?だったらよかった。猫山さん暖かいから、いい」
「……あ~最高です。柔らかいしいい匂い、幸福とはこのこと、今まで頑張ってきたのが報われる気がします」
「……寒いから猫山さんもぎゅってして」
そう言うと猫山さんは僕の背中に腕を回す
「妹にこの写真も送ってあげましょう。きっとあの子のことです、喜んでくれます」
僕はそこで眠りについた
……ん、朝か、
時計を見ると10時を回っていた
「……は!?やばい!?遅刻、うぐ、頭痛い」
「あ、おはようございます」
横を見ると猫山さんが椅子を持ってきてそこに座っていた。
布団の中には湯たんぽが入れられている
「……おはよ、猫山さん。学校は?」
「私は生活支援庇護課ですよ?担当の男性が風邪を引いたなら学校を休んで看病するのが当然です」
生活支援庇護って大変なんだな……でも、さすがに悪い、
「いや、学校行ってもいいよ。さすがに悪いからさ。それに男だからって甘えたら猫山さんに愛想つかされちゃう」
そう言うと猫山さんは氷枕を僕の顔に乗っける
「……冷たっ」
それを受け取って頭の下に置く
「神崎さんは大人しく看病されててください。いつもほんとに感謝してるんですから」
猫山さん優しいなぁ。んじゃ、遠慮なく
「じゃあ、ちょっと寝ちゃうね……てか、僕の学校は?」
「あぁ、代わりに電話しておいたので大丈夫ですよ」
「お~、天才。歯磨きしてから寝る」
「……一緒に寝てもいいですか?」
「もちろんいいよ、一緒に寝よ」
そう言うと僕の歯磨きの後、猫山さんもベットに入ってくる
「妹に少し前、また写真送ったんです。神崎さんが寝るまで一緒に見ませんか?」
「 写真?そんなの撮ったんだ。てかまたってなんのこと?とりあえず見せてよ」
そんな話をしながら僕は眠りについた
「……崎」
ん?
「神崎」
……この声、もしかして猫山さんじゃない?
「……ん?」
目を開けてみると
「あ、起きた。おはよ神崎」
目の前には田端さんがいた
「……あれ、なんで田端さんここにいるの?」
僕、田端さんどころか学校の人に家の場所教えた記憶すらないんだけど?
「あ~、ま、まぁ?そんなことは気にしなくてもいいじゃん?」
「……そうなのかな?」
「きっとそう。てかさ」
ベットの横の椅子に座っている田端さんの存在感が突然大きくなる
「家にいるあの人誰?もしかして神崎の彼女?」
これが……殺意か、すごいね、存在感が。
でも彼女じゃないし正直に言ってもいいでしょ
「彼女じゃないよ。それに僕童貞だしね」
「……ふ~ん?」
「彼女もできたことないし。だから彼女じゃないよ」
「神崎が、童貞……ねぇ。ふ~ん?」
田端さんからねっとりとした気配が漏れる
「……なにさ、悪いか~!」
「いやいやいや、全然悪くない。むしろ最高」
「そういうもんなの?」
「少なくとも、私はそう。新品だね神崎」
「……てか、なんでいるの田端さん」
「あぁ、そうだった」
そう言って田端さんは紙を取り出す
「これ、学校のプリント。これ渡しに来た」
「そっか、ありがと。それとさ、そこの机のところの中に体温計入ってるから取ってくれない?」
「この机?」
「そそ。それ」
まだ寒気するし、頭痛いから熱あるか気になるし
田端さんが机の持ち手を引っ張って中を覗くと
「……は?」
田端さんから低く唸るような声が出る
「ん~、なに?」
僕は田端さんの方を横になりながら見る
「……神崎って、童貞なんだよね」
「何回も言わないでよ。別に誇らしいことでもないんだからさ」
なんだ~?田端さん僕が童貞ってこと煽ってるの~?この世界だと悪いことじゃないと思うんだけどなぁ。
「……神崎の思ってる童貞ってなに」
「え?そりゃ性行為したことない男の人の事じゃないの?」
「……そうだね。あってる」
「どーしたの。体温計無かったから怒ってる?」
「もう一つ質問。その性行為って、生だけだと思ってる?」
どうしたんだろ。生とか言う人じゃないのに
「んー、別にそうは思ってないかな。つけててやってても童貞では無いんじゃない?」
「……だよね。うん。私もそう思う」
そう言った田端さんはそこから何かを取り出す
「じゃあ、これ、何かな?」
見てみると田端さんは箱を持っている
「……なにそれ、よくわかんない」
「あぁ、逆か。これ、何?」
「……ん~。ん!?それゴム!?」
「そうだね。しかもさ、開いてるよね?」
「……そ、そうだね?なんであるの??」
「覚えは?」
「ない……と思うんだけど」
記憶を巡らせるが覚えがほんとにない
「うん、ほんとにない。何それ??」
「チッ……なるほど。あのメス猫か」
そう言って田端さんは真顔で立ち上がる
なんか行かせたらダメな気がするんだけど!?
田端さんはどす黒い雰囲気を漂わせている。
「ちょ、ちょっと待ってよ田端さん」
「……神崎はあのメス猫の肩を持つの?」
「誰のことかよく分からないけどそういうことじゃないから!」
「……神崎の初めて……チッ、クソクソクソ!!」
「こ、怖いよ田端さん」
「え、あぁ。ごめん。で、何」
「僕ほんとにしたことないから!信じてよ!」
「……信じるって言ってもね」
田端さんは手に持っている箱を握りつぶす。額には青筋が出ている
「こんなもの見ちゃったら無理だよ?」
怖いよ……でも行かせたら下手したら死人が、
なんでこんなことになるの!?僕こんなの望んでないんだけど!?胃が痛いよ!?頭もね!!
「……あ!じゃ、じゃあさ数数えてみたらいいじゃん!!全部あったら使ってないでしょ?」
よく思いついた僕!花丸あげる!!
「……一理ある。少し待って。これは全部で……全部で12個って書いてる」
そう言って1枚1枚穴が空きそうなほどの眼圧で数えていく
「数え終わった」
「ん!!何枚!!」
「……11枚だね?」
「なんでこうなるの?!?!」
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