夢見るおまじない
「え、いや、ちょっと、待ってください」
目の前の猫山さんの目が泳ぐ
猫山さんもこういうのに反応するんだ
……へぇ~
「猫山さんは、僕と一緒に寝るの、嫌?」
猫山さんを押し倒したまま僕は聞く
やろうと思えばすぐに起きられるんだろうけど、やっぱり猫山さんは優しいなぁ
「いや、その、いやとかの問題じゃなくて……」
「じゃあいいじゃん。このまま一緒のベットで一緒に寝よ?ソファよりも絶対いいって!」
ソファは昼寝にはいいけど、ガチ寝には向いてない!体バッキバキになる!
「で、ですが……その、色々と、」
猫山さんは少し顔を赤くしてしかめっ面で目を逸らす
……少しイタズラしても許されるよね
「色々と?色々って何かあるの?」
「……その、」
猫山さんが少し口ごもる
「それとも」
猫山さんの顔を両手で包むように触れて目を合わせて言う
「僕と夜を超えるのは嫌だった?」
「───っ」
猫山さんは目を激しく揺らしながら少し呼吸を早くした
それから呼吸を抑えてから深呼吸をして少しして
「……分かりました、もう、どうとでもしてください」
そう言って目を閉じた
やった!ようやく猫山さん折れてくれた!
そうして僕は猫山さんの隣に座った。猫山さんは寝っ転がって顔を隠したまま動かない
いやぁ、抱き枕代わりに枕3つくらいベットに常に置いてて正解だった!
そうして僕の枕の隣に抱き枕にしていた枕を置く
「猫山さん寝る前にお茶とか飲む?持ってくるけど」
「……いただきます」
「了解!」
何となくだけど寝る前に水飲みたくなっちゃうんだよねぇ
「はい!お茶だよー」
「ありがとうございます」
猫山さんはコップを受け取ってお茶を飲む
「美味しかったです」
「それは良かった!それじゃ、僕も」
そのまま猫山さんの使ったコップを使ってお茶を飲む
「……えっ」
「コップ片付けてくるね」
「……はい」
僕は冷蔵庫にお茶を戻してコップを洗って、家のついてる電気を全て消して自分の部屋に行く
「それじゃ、寝よっか」
「ほ、ほんとにいいんですか一緒に寝ても」
「もちろん。猫山さんたくさん頑張ってくれたし、もっと仲良くなりたいしね」
そう言ってベットに座って、隣をポンポンと叩く
「ほら、一緒に寝よ。明日は学校だよ?」
そういうと猫山さんは顔をパンと叩いて横になる
「……はい。寝ましょう」
そう言ってリモコンで電気を消す
……少し顔赤くなっちゃってたし。なんで叩くんだろ
そう思い、横を向いて猫山さんの頬に触れる
「ヒッ……、うんん゛。どうかしましたか?」
「え、いや。女の子が自分の顔叩いちゃダメだよ。もったいないよ。せっかく綺麗に生まれたのにさ」
そう言って頬を撫でる
「……そうですかね」
「そうだよ。第一なんで叩いてるの?」
「えっと……その、色々と……我慢する為、ですね」
我慢?ってことはやっぱり僕になにか不満なこととかあるのかな……、なんだか悪いな、
「なんか、ごめんね。色々と我慢させてて……」
「いえ、多分神崎さんは勘違いしているので大丈夫です」
「勘違い?」
「はい。恐らく……、いや絶対勘違いしているので大丈夫です」
む~、なんか僕が察し悪いやつみたいじゃん。
まぁ、根掘り葉掘り聞くのも悪いかな。
「そう?でも、不満な事があったらってね」
「……考えておきます」
「てか、明日の朝ごはんどうする?」
「私が作りますよ。パンとかでいいですか?」
「いーや。僕が作るよ、譲れない!」
「いやいやいや──────」
そんな話をしていると
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……神崎さんが寝てしまった
私は生活支援庇護課で色々な訓練をしてきたから何とか耐えれた……、
いや、所々耐えられてなかったですけど、手は出さなかった。でもほんとに危険……。
私も頑張って寝ようと目を瞑ってはいたが、
真隣に異性が寝ているのである。なかなか寝れない
目を開けてみると少し前まで元気に明日のことを話していた神崎さんがすやすやと寝息を立てて寝ている
「……ふふ。全く、隙だらけですね」
この家に来てまだ初日だが、こんなにもドキドキさせてくる優しい異性がいただろうかと思う
その姿を見て少し、いや、そこそこ大きな欲が出てくる
……今くらい仕返ししてもバレませんよね
そう思い神崎の頬をつまんでみる
「……柔らかい」
そのまま少しぷにぷにとする
しかしまだ神崎は規則正しい寝息をたてたままで起きない……が
……え、いや、ちょちょちょっと!?
神崎の素足が私の足に絡まる
ほ、ほんとに寝てるんですか??
そう思うが神崎は目を瞑ったままである
そのまま少しばかし耐えていたが
……すこし、少しぐらい欲を出しても怒られないですよね
誰にも見られていないかつ、神崎も寝ている自分一人だけが自由にできる空間。少し欲も出る
神崎の顔に手を置いてみる
「暖かいし、すべすべですね」
そのまましばらく隙だらけの顔を見ていると
「……もう我慢できません」
そう思い神崎の足をゆっくりゆっくりと振りほどいてトイレへ向かう。
十数分後
……スッキリしました。もう寝ましょう
そう思い神崎のいる部屋のドアを開けると
「……ん~?猫山さん?」
あれ、神崎さん起きてしまいましたか。開けた
ドアの音とかで起きてしまったんですかね?
そう思いながらベットに歩みを進める
「はい、私ですよ。どうかしましたか?」
ベットに座って聞く
「んも~、どこ行ってたの?」
「少し御手洗に行ってただけですよ」
「……そっか」
そういうと神崎はまた瞼を閉じた
……寝ぼけてるんですかね、いつもよりもだいぶほわほわしてましたね。少し可愛らしいです
そう思いながら猫山さんも枕に頭を下ろす。すると
「え゛」
神崎が正面から抱きついてきた
「ん~、なんか……あった……か、い」
……落ち着くんです。ここで手を出してはいけません、絶対に……だめ、です。けど……
そう思いながら目を開けてみると
「……寝てますね」
何故か少しだけ怒りが湧いてきた
……ドキドキしてるのは私だけってことですか。
まぁ神崎さんは意識がないからドキドキもないですけど
そこでよくよく思い出してみると
そういえば寝る前に抱き枕用の枕を私に貸してくれたって言ってましたね……、もしかして
足元を見てみると
……あぁ、もうひとつの枕があらぬところにありますね
つまり私は抱き枕ってことですか……、
いや、刺激強すぎませんかね。襲いますよ普通に
そう思いながらも死ぬ気で抑える。
目の前に薄着の男性がいるのに抑えてる私偉い。さっきトイレで発散してなかったら襲ってたかもしれません
……でも、少しくらい、ほんの少しだけならやり返してもいいですよね
そう思い目の前にあるおでこに軽くキスをする
すると
「……猫山さん?」
「え……?」
神崎が眠こけながらむにゃむにゃと聞いてくる
「おでこにキスして……どうしたの?」
……私に頭グリグリしながら聞いてこないでくれませんかね。この状況すごく官能的なんですが。
っと、そうじゃないです。言い訳を考えないと
「えっと……私の家では寝る前にするんです。
いい夢を見るためのおまじない的な感じで」
我ながらいい言い訳です。さすが生活支援庇護課の人間です
「そっか、ありがとね。じゃあ、僕もしてあげるよ」
「……んえ?」
そういうと神崎はモゾモゾと上に上がってくる
……えっち過ぎませんか?
そんなことを思っていると
「……んっ」
と神崎が私のおでこにキスをして
「……うん、おまじない。猫山さん、いい夢……見よう……ね、」
そう言ってまた私に抱きついて眠り出した
あぁ……今日は眠れないかもしれませんね
そう思いながら猫山さんも目を閉じた
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