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黙ってれば可愛い?
「ごめんなさい長くなってしまって」
「いいんだ、それより..」
スマホから軽快に流れるリズムと共に夢子は立ち上がり、Tシャツを捲り上げて踊り始めた
「ゆ、ゆめちゃん?」
「オーレ!!」
お腹をパーンと叩き、ぐにゃぐにゃに歪むキャラクターの顔をオジさんは唖然とした顔で見つめている
こういった男は幻想を壊してやればいい
夢子は体感として知っていた
そしてひとしきり踊ったところでふぅと水を飲み干した
「すみません、私はこんな人間ですなので諦めてもらえますか?」
夢子は一万円札を机にバンと叩きつけてその場を去ろうとした
「ま、まって!」




