王宮騎士団
毎日投稿できなくてすいませんでした。私の周りで色白なことが起き、忙しくて投稿をサボってしまいました。めちゃくちゃ反省してます。明日からは毎日頑張ります。
というわけで今回はバトル漫画でありがちな強キャラ集団の登場です。ブクマとポイントの伸びとか見てるとあんまり需要ないかもしれませんが、読んでやってください。お願いします
僕たちが王都に来たのは王宮を守護する騎士団に、あの森での戦いを報告するためだ。A級冒険者以上の実力を持つ男と女。ムテキの拉致に、ババレント家にあった魔王の爪を保持していたこと。それからエルフの国から奪われた魔王の角。
冒険者だけで片づけられる規模ではなくなったのだ。
というわけで王宮に来たんだけど、王宮という存在が縁もゆかりもなさ過ぎて僕は萎縮してしまう。
カンバラは全然緊張してなさそうだ。A級冒険者にもなると王宮に来るのは初めてじゃないのだろう。
カノンはまだ気分が悪いみたいで緊張どころではないようだ。
サリーも緊張していない。初めての王宮に心を躍らせているようだ。
エリーの表情はどこか暗い。周りにはそれを悟られないようにしているみたいだけど僕にはわかる。後で理由を聞いてみよう。
「騎士団は四番隊まであります。隊長、副隊長の隊長格はA級冒険者かそれ以上の実力を持っている。それらを束ねる総隊長はかつて魔王を討伐したパーティーの一人です」
緊張をほぐすための余談なのか、カンバラは騎士団の説明を始めた。
「魔王を討伐したパーティーメンバーはあと四名いました。一人はもうこの世にいませんが、あとの三名のうち二名は今S級冒険者。最後の一名も私より遥かに強いA級冒険者です。つまり総隊長はS級相当の力を持っているということ。くれぐれも喧嘩にならないように」
そうこう言っているうちに指定された部屋の前に着いた。目の前の大きな扉を開けると、その向こう側にはA級やS級冒険者に匹敵する化け物たちがいる。
でも報告するだけだし、そんなに緊張しなくていいよね?
カンバラが扉をまるで、威嚇でもするみたいに派手に開ける。
その部屋の中心には中華料理屋にあるような丸いテーブルが置かれている。テーブルの上には様々な料理が並んでいた。
テーブルの周りには五つの椅子があって一つは空席。他の四席に座る強者たちはテーブルの上の料理を貪っていた。恐らく彼らが騎士団の隊長たちだ。そして、彼らの傍らにはそれぞれ副隊長と思われる人間が立っていた。
「おい誰や! ケーキ頼んだやつ! デザートは最後やろうが! ボケ!」
椅子に座る着物を着た金髪の男が声を荒げる。耳には黒いピアスを付けていて、少しチャラそうだ。
「うちの若だ! 三番隊! 若はな、甘いもんが好物なお子ちゃまなんだ! 喧嘩得ってんのか!」
そう発したのは金髪の隣の椅子の傍らに立っている強面の男だ。ガタイが良くオールバックの髪は男の迫力を増幅させていた。この人はちゃんと騎士団の服を着ている。
「喧嘩売ってんのはテメエだろ。糖分は世界救うんだよ、バーカ」
強面の男の傍らで座るオットアイの男がだるそうに言う。右目が紫で左目が金で、長い髪を後ろで束ねている。服装は緩い黒の上下だ。金髪と同じで私服みたい。
「救わないわよ。ニキビできるし、マジ美容の敵」
オットアイの男の意見を否定したのは紫のボブショートの女だ。目元のほくろからは色気が漂っている。嗜虐心をそそるようなチョーカーが印象的だ。
遠目から見たら他の人たち同様椅子に座っているように見えるが、彼女は車椅子に座っているみたいだ。
「あ?」
オットアイの男が女を睨む。
「やめておけ四番隊。その子のバックには化け物がいる。忘れたわけじゃないだろう? あれにはここにいる全員で戦っても勝てないぞ」
二人の間に口を出したのは人形のように整った容姿の人物だった。中性的な顔と声のせいで性別はわからない。コバルトブルーの美しい髪が魅力的だ。服装は騎士団の制服。
「あの人を化け物扱いしないで」
紫な女が中性的な人物を睨む。
「そやそや。化け物ちゃう。命おしなって冒険者やめた腰抜けや」
「グロウ。こいつ殺す。私はどうこう言われてもいいけど、あの人の悪口は許さない」
紫の女は傍に立っているポニーテールの女に声をかける。
「御意」
ポニーテールの女は頷いて金髪の男を睨む。
「それで敵対っしとるつもりか? かわええなぁ。でもそういう女は好かれへんで。わからせたるわ。メグムぅ。僕がやるから手ェ出すなぁ」
金髪の男も自分の傍にいる黒いロン毛の男に話しかける。
「……はい」
ロン毛の男はクールに答えた。
「喧嘩か? いいね。俺も混ぜろ」
オットアイの男が愉快気な声音で二人の戦いに参戦する。
「面白そうですね。俺もやりますよ。どさくさに紛れて若の息の根止めるんで」
「なるほど。テメエから死にてェみたいだなぁ!」
「やめろよ。お前ら!」
あちこちで起ころうとしている戦いを止めようとするものが現れた。それは中性的な人物の隣にいる男だ。瞳には情熱を宿していて、燃えるように赤い髪はウニみたいにツンツン立っている。
良かった。まともな人がいた。
「あ?」
だがその場にいる一同に男は睨まれる。
結局全然止まってない。全員僕らに気づいてないみたいだし。どうしたらいいんだ?
「醜い争いはやめろ。客人だぞ」
その声は僕らの後ろから聞こえた。冷気のように冷たい声だった。
振り返ってみると、そこには銀髪の男がいた。色白な肌はどこか病弱そうに見える。彼の美しい顔立ちには同性の僕でも見惚れてしまう。
それまでうるさかった隊長たちが一斉に黙った。
「すまないね。さあ、始めようか」
男はゆっくりと空席の椅子に座る。
「あれが王宮騎士団総代長、アイス・ウインター。実力はこの世界でも確実に五指の指に入る人物です」
カンバラが眼鏡をかけ直しながら説明してくれる。
この人が魔王討伐メンバーの一人か……
分かりにくいかもしれないのでちょこっと説明。
総隊長がアイス・ウインター
一番隊隊長は中性的な人ことデスハンド・フェイク
副隊長は赤いツンツンの男ことジーオ・コネクト
二番隊隊長は紫の女ことマキ・スプリング
副隊長はポニーテールの女ことグロウ・アイシン
三番隊隊長は金髪の男ことワープ・ストップ
副隊長はロン毛の男ことメグム・ユララ
四番隊隊長はシチリン・ムヒ
副隊長はコロン・ソウゴ
隊長たちの名前はまだ本編で出てませんが、分かりにくいと思ったので後書きに書きました。
もちろん本編でも名前は出るのでご心配なく。




