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森の探索

 ゴブリンの集団を倒して新たなスキル蟲生成を取得したことにより、もともといた3匹のジャイアントアントに加えてスキルで生み出された2匹のレッサーアントが加わった。俺は今、計5匹となった仲間と共に森の探索を行っていた。しかし本当に不思議だ。改めてよく森を観察していると見たことのない植物や動物しかない。いろいろな生き物に見とれつつ、とりあえず今は周囲の地形などを探るため歩を進めた。


しばらく歩いていると前方に小さな洞窟があるのを見つけた。周りを警戒しつつ全員で洞窟に近づいていく。入口まで来ると中から聞き覚えのある特徴的な鳴き声が聞こえてくる。


「ギィギィ」

「ギギィ」

「ギギ―」


どうやらここはゴブリンが住み着いている洞窟のようだ。中をのぞくと数十匹のゴブリンたちがいた。見つからないよう体を隠しつつ、数を数える・・・とりあえず見えているだけでも9匹いた。

どうするか・・・。とりあえずこれ以上の数のゴブリンにも勝ったことがあるのだから今回も勝てるだろう。しかも前回戦ったときよりもレッサーアントが2体増えている。まずこちらが負けることはないな。それにこの洞窟はちょうどいい大きさで自分たちが使うのにもちょうどよさそうだ。ここを拠点にもらうとするか。


戦いの準備を始める。まずは従えているアント達と触覚を触れさせ、戦うことの意志を伝える。洞窟内の岩かげなどにアリたちが隠れつつゴブリン達に近づく。俺は近くにある手頃の岩を持ち上げ、投擲の準備をする。


そして俺が岩を投げ、一番手前にいたゴブリンに命中させた瞬間、戦いが始まった。アリたちはゴブリンに襲い掛かる。2匹のジャイアントアントが1匹のゴブリンを、のこり1匹のジャイアントアントと2匹のレッサーアントで一匹のゴブリンを、そして俺が一人で1匹のゴブリンを相手する。この多対一の状況を維持し、着実にゴブリンの数を減らしていく。


そして戦い始めてから数分後に洞窟内のすべてのゴブリンを殲滅することができた。


しかし、こちらも無傷というわけにはいかなかった。レッサーアントのうち1体がゴブリンに殺されてしまい、もう一匹は足を折られて手負いの状態になってしまった。流石にレッサーアントではゴブリンを相手に戦うことは難しかったことようだ。しかしレッサーアント以外のジャイアントアント達は特に大きなダメージを受けた様子はなかった。ジャイアントアントなら複数でかかれば一方的にゴブリンを倒せることができることが分かった。次からレッサーアントでゴブリンを倒そうとするなら犠牲を覚悟しなければならないな。なるべく犠牲を出さないように勝ちたいが・・・。とりあえず今は洞窟を片付けよう。


倒したゴブリンの死体をけがしたレッサーアント以外のみんなで協力して外に運び出す。けがしたレッサーアントは洞窟内のごみや小石などを外に運び出して掃除してもらっているがあまり無理はさせないようにする。みんなで洞窟内を片付けた後は、中を探索してみる。奥にいってみるとゴブリンたちがためていた道具や食べ物を見つけることができた。道具は正直、さびた剣や汚れた袋、動物の骨など正直がらくたと呼べるものばかりだった。これらはあとでアリたちに運ばさせて捨てることにしよう。食べ物は動物の干し肉や果物だった。そういえば転生してから何も口にしていなかったな。ちょうどいい食事にしよう。

アリたちを集めてみんなで食事をとることにする。といっても食べ物を囲んで好き勝手に食べるだけだ。食べてみた感じ人間だった時の頃とあまり違和感はなかった。口の動かし方は違ったがそれも少ししたら慣れて途中から違和感がなくなっていった。食事の最中、仲間のアリたちを観察していたがどうやらジャイアントアントもレッサーアントも肉でも果物でもなんでも食べる雑食のようようだ。食べ物を集めるとき雑食なのはありがたいな。しかしこのまま数が増えていって食料が足りなくなっていったらどうしよう。まぁそのときはそのときになんとかなるか。


食事を終えて、洞窟の入り口まで戻る。洞窟の前には倒したゴブリンたちが積まれていた。このままだと死体や血の匂いにつられて他のモンスターが寄ってくるかもしれない。そう考えた俺はジャイアントアント達に命令してゴブリンの死体を洞窟から遠く離れたところに捨てさせる。ジャイアントアント達がゴブリン達の体を運んでいる間、暇なのでおれは背中の羽を使って飛ぶ練習を始める。

最初はなかなか難しかったが、慣れてくると少しの間だけだが体を浮かせることがができるようになった。正直もっと飛べると思っていたがそうでもなかった。もしかしたら成長して成体とかになったらもっと飛べるようになるのかもしれない。


あたりも暗くなってきて飛ぶ練習が終わるころにはちょうどアリたちもゴブリンを運び終えて洞窟に戻ってきた。今日はこの洞窟をねぐらにして休むことにしよう。


洞窟のなかは夜になるとほとんど光が届かず何もみえないので全員触覚であたりを探り、音などを頼りにしながら動く。洞窟の一番奥、先ほど道具や食べ物などが置かれていた場所に集まると、全員で円陣を組むようにして集まる。そしてお互いに触覚を触れさせてコミュニケーションをとる。コミュニケーションの結果、今夜は交代で見張りをたて、全員で休むことになった。もし、敵が現れたら全員を起こし、全力で対処することになっている。少々非効率な気もするがゴブリンを倒せるようになったぐらいの俺たちはまだまだ油断は禁物だ。


とりあえず、自分は見張りが後半なので最初に休むことにする。ゴブリンとの戦闘や飛行訓練で体が疲れていたこと、食事をとりおなかが膨れていたこともありすぐに眠くなってきた。やはりこの体でも睡眠は必要なようだ。しかし今日は何とかなったが明日はどうしようか、生き残るためには何をすればいいだろうか。そんなことを考えているうちにいつの間にか眠りについていた。


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