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新発見

俺は骸骨のこれまでの動作から、そして「考える人」のポーズによりこの骸骨が俺と同じ世界から転生してきた存在だと確信した。


俺は【念話】を使用して骸骨に語り掛ける。


『もしかして、地球から転生してきましたか?』


骸骨はすごい勢いでこちらをみて首を縦に振った。そんなに勢い良く降ったら首が取れてしまうのではないかと少しだけ心配になる。


どうやら転生者ということで間違いなさそうだ。まさか俺と同じような境遇の人がいるとは考えてもみなかった。


(おそらく【念話】を使ってこないということはまだスキルを習得していないんだろう。ということはこちらの質問に対してはイエス、ノーでしか答えられないな。俺みたいに後でスキルを習得して会話できるかもしれないが、最初はとりあえず、俺が相手の立場を察して話したり質問をしないといけないだろう。)


『俺は今、【念話】というスキルで話しています。もしかしたら骸骨さんも習得できるかもしれません。』


俺はその後も、骸骨の不安を取り除けるよう【念話】を使用して色々情報を伝え、質問していった。骸骨も俺の話を一生懸命な様子で聞いてくれ、質問には頷いたり首を横に振ったりで答えてくれる。


イエスorノーの質問ではあまり詳しいことまで聞けなかったが、基本的なことがいくつか判明した。どうやら骸骨は俺と同じ日本出身で女の人だったらしい。歳は聞けなかったがあまり俺とそう離れてはいなさそうだ。俺はとりあえず骸骨のことを骸骨さんと呼ぶことにした。


『とりあえず、向こうに俺の拠点があります。一緒に来ますか?』


質問が一通り終わるとと俺は念話で骸骨さんにそう伝えた。


、、、コクリ


最初は少し迷った様子だったが了承した。決まりだ。すると頭の中でアナウンスが流れた。


【スケルトンの 名無し が仲間になりました。】


これで俺たちは正式に仲間になったようで、小屋を出て拠点に向かって歩き出す。骸骨さんはスケルトンという存在で最初の俺と同じようにまだ名前がないなのか。そういえば念話を使うためには名前が必要なんだっけな。俺はネーミングセンスがないからソフィアに考えてもらうこととしよう。


そんなことを考えながら足を前に進める。しかし、歩き始めて数分したところで運悪く3体のゴブリンに遭遇してしまう。


「ギィィイ」

「ギィギ」

「ギッギィ」


ゴブリンたちはこちらよりも早く気づいていたようで声を上げていきなり襲ってくる。どうやら数が多い自分たちが有利だと思っているようだ。おれは焦る。そういえば骸骨さんは戦えるのだろうか?


しかし、念話で話している余裕はない。俺はゴブリンを引き付けようと4本の腕を大きく広げてわざと大降りな攻撃などを仕掛ける。しかし2体のゴブリンはこちらに向いてくれたが残り1体のゴブリンは骸骨のほうに向かってしまった。


おれは骸骨がゴブリンにやられてしまわないように、急いでゴブリンを倒そうとする。しかしゴブリンは2体とも木でできた武器を持っていてなかなかそう簡単にはいかなかった。特に槍を持ったほうがリーチが長く思った以上にてこずる。俺も武器を作っておけばよかった。


「ギッギィ!」

「ギギャァ!」


少し時間がかかってようやく2体のゴブリンを倒すことができる。そして急いで骸骨のほうに向く。


「ギギィーッ」


するとそこではゴブリンは骸骨を倒そうと追いかけまわし、骸骨は完全にゴブリンから逃げ回っている様子が目に入ってくる。もしかしたら骸骨さんも戦えるかもしれないと思ったがそんなことはないようだ。おれは急いで俺はゴブリンに駆け寄り、爪を使ってを倒す。


「ギギィッ!」


鋭い爪にで思いきりひっかくとゴブリンは深い傷を受け、血を流し絶命する。これで全部ゴブリンを倒せたようだ。骸骨さんはこちらを見ると感謝したように1度ぺこりとお辞儀をする。


俺はそのままここを立ち去り、拠点へ行こうとする。が、骸骨さんが一緒に来ようとしない。なにやらゴブリンの死体のそばに近寄りしゃがみこんで何かをしている。


何をしているんだろう。俺は気になってその様子を見届ける。


「、、、ギギィイ、、、」


するとなんとゴブリンが起き上がり始めた。まさか倒せてなかったのか。おれは焦り、骸骨さんを守るべくすぐに走り出す。間に合うだろうか。せっかくの転生仲間である骸骨さんをここで失うわけにはいかない。


しかし、ゴブリンは立ち上がった後、うつろな表情をしてただ立っているだけで何もしようとしない。それに骸骨さんもゴブリンのそのゴブリンの様子をみて満足そうに頷いている。どういうことだ?とりあえず骸骨さんに危険はなさそうだ。おれは足を止めてその様子を観察する。


その後も骸骨さんはもう2体のゴブリンの死体に近寄ってしゃがみこむ。そうしてしばらくすると同じようにさらに2体のゴブリンが立ちあがった。そのゴブリンたちも骸骨さんを襲う様子はない。


そして3体のゴブリンを引き連れて骸骨さんがこちらに歩いてくる。その様子はこちらを襲う様子がないとわかっていても少し怖い。


俺は【念話】で骸骨さんに話しかける。


『それは、骸骨さんのスキルによってゴブリンが動いているんですか?彼らは今、骸骨さんの仲間ですか?』


骸骨さんはこちらのほうを向いて2回しっかりと頷く。


どうやら骸骨さん、自分は戦えないようだが死体を自分の仲間にしてしまえるようだ。



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