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通信の回復

 代官と神官に続いて緊張の一瞬であったけれど、生活の目処は立ったのだかよくわからない。

 都市と農村では都市の寿命が短いと聞いたことが有る。寿命が大きく異なっているのは、年の人口密度が高いことによる衛生環境の悪化から着ていると思う。逆に農村では、食料製造をしている割りに食料が豊富とは言いがたい。それは農業においての生産性が悪いからと言える。一人の労働力から何人分の食料を生産できるか。

 都市に行けば衛生上の問題があり、農村では金を得るのは難しそうである。そもそも効果ではなく物々交換が主体のようである。異世界に転移するときに持っていくもののなかで、実際に役立つものはなんだったろうか。水のろ過、地図、製図、水車、色々してきたように思うが。帰還に必要なエネルギーの確保に水車をどうにかして自由に利用したい。今度の巣者は前から出力が大きくなり、700W出るのを期待している。これですくなくとも長時間を使わなくても通信するだけのエネルギーは稼げるだろう。「通信時間の分だけ維持し…1秒の通信をするには、100ワットで2時間46分40秒間充電する必要がある。」であったのでこれが7分の一に短縮される。せめて一分ぐらいは余裕をもたせておきたい。


 水車の設置のために来たのだから、代官の許可の後に壊れた水車の修理をする。ついでに、余っていた小屋に新型水車の試験も行う。こうして新型水車の試験の名目で転移装置にエネルギーを貯めるのだ。


 ここで設置の話は飛んで、通信が回復した後の話をする。


教授の録音された音声「この通信が可能になったということはその世界で一定の生活が可能になったのであろう。そっちの世界のマップデータの対価として、20万円が支払われるが帰還していないので使えないだろう。しかしカネがないのである、転移装置の運用には電力が必要だ。また支援のための物資の購入する必要がある。なのでそちらで、カネを稼いでほしい。なお転移に必要なエネルギーは1kg辺り1Gワットである」


 通信時間は1分ほどであった。会話ではなくほとんどがデータによって行われた。その内容からは、転移に必要なエネルギーは1kg辺り1GWになっていた。帰還に必要なエネルギーを水車だけで得ようとすると大分かかりそうだということがわかった。その他に支援は行われるが、そのための金銭はそちらで稼いでほしいというないようであった。つまり、支援のための物資をこちらの金属などの対価として払う必要が出てきた。金貨で払うのがグラム辺りは一番いいのだろう。あとは高価な鉱石ぐらいだが出てくるのだろうか。1Gワットは電力料金によく使われる値にすると278kwhである、ざっくり向こうから1kgのものを送るのに1万円かかる。

 支援物資で元の世界では安くて、この世界では高いもの。もしくはこの世界での生産性が大きく上がるものがあれば、期間に必要なエネルギーを早くためることができるかもしれない。逆に失敗すれば、その分だけ帰還に必要な期間が延びるか、帰還が絶望的になるか。


これは一種の途上国貿易に見えるが、維持は可能なのか。収益をとりすぎれば発展が阻害される。領主の協力が得られなければ、税の割合を高められるか、商売として許可が降りるのか。農村を見ていても肥料が足りないというのはわかる。肥料を作るのに、窒素を固定させるハーバーボッシュ法がある。現在、それをするだけの時間を考えると、20年や30年かかるかもしれない。それだけ経ってできたところで現在の問題が解消されるわけでもない。肥料を作るのに豆か植物を植えるというのもあるが結局実験に数年はかかるだろう。アーク放電による方法が一番最短でできる方法ではないかと考えた。水があって水力がある、発電できるならば、その電気だけで肥料を作ればいいのではないか。この方法は効率だけを考えるとあまりだが、現状の問題だけを考えるなら最短の方法かもしれない。


帰還の目処をつけて終わらせる方向に持っていこう。

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