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ほほえみ社長  作者: とみた伊那
39/54

39.駐車場事件・後編

イキナリ不動産に抗議に行こうと手ぐすねをひいていた数時間後、くらげ課長から電話があった。


もともと声が小さく頼りない人だが、今回はいつも以上に元気が無い。

「あ、敬子さん。駐車場の件だけど、あのまま何もしなくていいから」

「え! 何もしないって。あのままじゃ駐車場が使えないし、第一みっともないですよ」

「いや、もういいから」


後日、くらげ課長がやってきて事情が分かった。

ABC薬局は夢野社長と契約を結び、駐車場を借りていた。

しかし実際はその駐車場は夢野社長のものではなく、イキナリ不動産が所有しているものだった。

そのイキナリ不動産の土地を、夢野社長が借りていた。そしてそれを自分の土地と偽ってABCと賃貸契約を結んでいたのである。

ABCからの賃貸料を受け取りつつ、イキナリ不動産には例のごとく余程長い間、賃料を払わずにいたのだろう。それに耐えかねてイキナリ不動産がブロックで閉鎖したのである。

つまり私が金庫から出して水戸黄門の印籠のように振りかざしていた契約書は、全くの紙切れ同然。偽造書類であったわけだ。


これ以上あのほほえみ社長と争っても、払った駐車場の賃料は戻ってこないだろう。時間と労力の無駄なので、そのまま放っておくことになった。


薬局の窓から見える駐車場。そこに積まれたブロックを見て

「ここの社長は、超一流のペテン師ですよ」

という紙を貼りたくなった。


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