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「そのハンカチを見せてくれないか?」
トラバス国王アレックスが マーカスに
セドリックが世継ぎの指輪と交換したという物を要求する
「はい こちらになります」
フィーから預かったハンカチをアレックスに渡す
刺繍がしてあるのが見える
この時代は家紋があり個人によっても家紋に工夫が加えられていた
「中央に剣が 下向きに
それを挟んで2頭の鹿が角を向き合わせ
下の方に薔薇の蔦があり薔薇の花が咲いているものが4つか…」
「あなた 分かりますの?」
「ああ 帝国の紋章は剣に鹿の2頭は分かるね?」
「えぇ存じております」
「あそこもうちと同じで血統は帝国が開かれた時から変わってはいないんだ」
「そうなのですね」
「うん 変わるところは剣やこの下の方に個人の紋章を加えるところだね」
「では この蔦と薔薇というところでしょうか?これでどなたか分かるようになっているというのでよろしいのですか?」
「そうだね 結論から言えばこれは 現皇帝マクシミリアン殿の紋だね」
「「「え!」」」
王妃 セバスチャン マーカス3人が驚きの声をあげる
「ですがアレックス様 このフィーという女の子は普通の平民となんら変わったところはなく……皇女とは思えないのですが…」
マーカスはフィーの姿を思い出している
垢抜けない素直な子供としか認識できない
「ロナウドが護衛にいたのだろう?」
以前からロナウドが欲しかったアレックスは何度かマクシミリアンに会うたび お願いしていた
剣士が好き過ぎて他国の著名な剣士をスカウトしまくっているのだが ロナウドに関しては
「私の乳母の息子ですし まぁ私の乳兄弟ですし 国一番の剣士ですからね ダメです お断りします」
とずっと言われている
国一番の剣士が護衛する貴人とは?
隣街コブレントは 乳母マリアの実の弟
マリアの実家なのである
そこに匿われるようにひっそりと暮らしているのであれば その子供はマクシミリアンの子供に違いない
「だが皇宮で育てていないとなると……
皇妃は嫉妬深いで有名だからな…」
「まぁ 他国の方々が知っている程有名な事なのですか?」
「そうだね 近隣の国王達の集まる会議があるだろう?」
「えぇ2年に1度御座いますね」
「そこでは必ず言われているねぇ
マクシミリアン殿は側妃を持たれないのは皇妃が怖いからなんて」
「まぁ でも昨年ようやく第1皇子が誕生されたのではなかったでしょうか?わが国からもお祝いの品を届けたと思うのですが」
「そうだね ただ我がトラバス国と違ってあの帝国は第1子が帝位を継ぐ決まりなんだ」
「まぁ!それでは!…」
「そう そのフィー嬢?が第1子ならね…」
「皇妃様に見つからない様に…ですわね」
「そうだ そしてこれから先どうなるか分からないが セドリックが世継ぎの指輪をフィー嬢に渡したとなれば……」
「まさか……婚姻……」
「早い話ではないな 6歳で婚約者が決まるなど政略結婚では当たり前の話だからな」
「ですがセドリックはそんなつもりは無いかと思いますが…」
「だが反対に気に沿わぬ婚姻よりは
少しでもお互いが分かって気を許せる相手の方が良いだろう」
「そうですわね」
「それに マクシミリアン殿から迫られそうだ 確かにわが国と帝国の婚姻はずっと無かったし良い事が多い お互いにメリットがある話だ」
国王と王妃の話が進んだが
「ですが まだフィーちゃんがそうと決まったわけでは無いのですよね」
マーカスが話しに割り込む
フィーとセドリックの婚約話
どうなっていくんでしょうか
楽しみです♪




