グリフォンの里Ⅱ

人間とグリフォンという異なる種族にも関わらず、禁断の恋に落ち契りを結んだ末にテオという名の子を儲けたルミウスとイザベラ。二人がもたらした稀有な出来事によって魔物と人間がともに歩み寄る平和的な共存社会が実現した異世界にて、ルミウスたちは故郷であるグリフォンの里で平穏な暮らしを過ごしていた。一方、現実世界の日本で探偵事務所を営む浦辺道夫は、指名手配犯を追跡中にふとした弾みで異世界へと召喚されてしまう。召喚を命じたのは、ミデェール広原と呼ばれる領土に三つの都市を構えるグリンメル王国を統治するディアドロス国王と、対魔物の思想“退魔の教え”を唱えるエドガー・クロード牧師。彼らの目的はただ一つ。異種族同士の平和的な共存社会の撲滅であり、それを果たすためにルミウスたちの恩人でもある浦辺を強引に異世界へと召喚したのだった。
浦辺道夫、ついに異世界へ！
前作「グリフォンの里」で世にも不思議な体験をした浦辺道夫が、ある企みを秘める王国によって異世界へと無理やり召喚されてしまい、魔物と人間が共存する異世界にうごめく陰謀に巻き込まれるファンタジー・アクション。
前作にも登場したイザベラとルミウスのほか、二人の間に生まれたテオや王女アイリスなど、主に異世界の新キャラクターが続々登場する正統派の続編になります。
書き直しの（改）が目立つと思われますが、ほとんどが文章的なミスの発見によるものでストーリー的な変化点は特にないのでご安心下さい。性格上、細かな部分も気になってしまうタチなので。。