REPORT
部屋に戻り、小梅にバヨネットを渡す。
「手を切らないでね。」
「わかった。」
「イチとニイには、後であげよう。」
「うん。」
今日もなんだかんだと忙しかった、イド君に乗ってる方が休めるのでは?
夕食の時間になり食堂へ。昼はラーメンだったし、和食にしよう。
干物は早速、限定になっていた。疲れた人が食べるといいだろう。
食べてるとマリア先生がきた。
「あら、カエデちゃん。」
「マリア先生、丁度いい所に。」
「なにかしら?」
「夏月FCと紅葉DSの進行状況を教えて。コウヤ達を迎えに行かないと
いけないから。」
「建物は今日、完成したわよ。住居も作ったからいつでもオーケーよ。」
そりゃそうか、人化してる時が多くなるに洞はないか・・・。
「住居は神居式?」
「いえ、茨木和尚が設計したやつよ。神楽で私達が泊まったタイプね。」
フラットハウスか、確かに機能的だった。
「帝都の方はもう少しかかるみたいだから、向こうで講師をする人はこっちの
立ち上げの手伝いね。だからいっしょに連れてきてほしいの。」
「了解。明日の夕方くらいに戻るから、受け入れ準備しておいてね。」
「わかったわ。」
そうなるとクラマに魔導銃を届けたいし、この後出発して今日は神楽に泊まった
ほうが余裕ができるし、小梅達もゆっくり両親に会えるな。
「小梅、イチとニイはどこにいる?」
「今戻った。食堂に向かってる。」
「丁度いいな。干物定食まだあるみたいだし。」
カエデ課の人達とイチとニイがやってきた。
「おかえり、みんな。」
「只今、戻りました。」
おっ、なんかみんなホクホクしている。攻略がうまくいったようだ。
「レイさん、帰ってすぐで申し訳ないんだけど夕食たべたら神楽に向かい
たいんだ。」
「わかりました。大丈夫です。」
「ダンジョンの事は移動中に聞くよ、それと干物定食食べてね。
僕は庭でスタンバイしておくから。」
「干物定食ですか?」 リリーさんが説明してくれるだろう。
「カモナ、急だけどこれから神楽に向かう。」
「かしこまりました。」
僕と小梅はドックに行きイド君に乗り込む。
「イド君、よろしく。」
「かしこまりました。」
イド君を庭に転位させ、レイさん達が来るのを待つ。すると、すぐにレイさん達が
来た。あれ?早いな。
「早いね。」
「はい、カモナさんで夕食をとらせて頂ければと思いまして。よろしいですか?」
「成る程、全然オーケーだよ。」
「カモナ、イド君。発進!」
「「かしこまりました。」」
「最速だと40分程で到着しますが、どうしますか?」
「そうだね、食事時間を考えると2時間位ってとこでお願い。」
「かしこまりました。」
操縦はイド君に任せ、僕らはカモナのリビングへ。レイさんは干物定食、
リリーさんはステーキにしてた。お酒も解禁、僕らはコーヒーだ。
「急でごめんね、どうせ行くなら小梅達に一泊させたくて。」
「全然、大丈夫ですよ。私達も実家に帰れますし。」
「ダンジョンはうまくいった?」
「なにこれ・・、あっ、すいません。干物に驚いてしまいました。」
「私が説明するから、零は干物を味わって。」
「そうするわ・・・。」
「ダンジョンは16階層まで攻略が進みました。」
「けっこうなスピードだね。」
「本当はもっと早く進めると思うんですが、アイテムボックス持ちがいないので
ドロップ品を持ちながらだと後半スピードが落ちます。」
「ああ、その問題があったか・・・。」
「今日のドロップ品を換金してアイテムバックの購入を頼んできました。
あまり、いいランクのものは買えないと思いますけど。」
「僕が機能拡張するよ、素材にもよるけど結構広げれると思うから。」
「是非。連携の方は問題ないのですが、武器が強力になった分私と零が後方で
フォローというのが増えました。イチとニイもですね。」
「なにもしてないですう~。」
「うむ・・。」
「そっかあ、チームで別れてもいいかもね。ボス戦のみ合流して。」
「はい、次回からそうしようと話してます。現状はこんな感じです。」
「了解。デザートはチョコレートパフェ。」
「おお・・・。」みんな目を輝かせている。
「神楽に着いたら解散して、明日の午後集合って感じ。集合場所は夏月のとこ。」
「どのみち私達は、夏月様を訪ねるつもりでしたので丁度いいです。」
「小梅はイチとニイも連れて戻ってきてね。」
「うん。」
「もう着くと思うけど、それまで自由にして。イチとニイはちょっと来て。」
「これ、魚を捌くナイフ。手を切らないでね。」
「わ~い。」
「カックイイ・・。」 そうだろそうだろニイ。軍用だからね・・。
「カエデ様、包丁と言うにはごっつくないですか?」
「包丁にしようかとも思ったんだけど、3人は別に料理人ではないし。
僕といると野営も多くなるから、汎用性があったほうがいいと思ってさ。」
「その黒さ、アダマンタイトですか?」
「そうだよ。半端に残ってたのをガークさんが弟子の修行で作らせたやつを
譲ってもらったんだ。」
「アダマンタイトで魚を捌く・・・。」
「あれですね、カエデ様。ちょっと金銭感覚、麻痺ってません?」
「正直、僕もそう思うけど、干物の話を聞いたでしょ?」
「ええ、先程。百合子から。」
「限定とは言え、これからもオーダーが入るからね、ちゃんとしたナイフ
じゃないとかえって危ないよ。」
「それはそうですね。」
「しかも、このナイフを作った職人さんが将来有望なんだよ。ミロクさんって
いうんだけど。」
「ああ、ミロクは私達の幼馴染ですよ。神楽でお店を出すってがんばってます。」
「そうなんだね。神楽か・・是非、協力しよう。」
「程ほどに、お願いします。」
「そろそろ到着しますが、どちらに?」
「別宅の方に。」
「かしこまりました。」
「みんな着くよ。お土産忘れないでね。零さんと百合子さんはイチとニイを
送ってあげて。」
「「了解しました。」」
「小梅は帰っていいよ。明日、呼ぶまでゆっくりしてて。」
「うん。」 屋敷の前で解散。
「ドムル君、ただいま。」
「お帰りなさいませ。」
庭へ行き、月を眺めてお茶を飲む。
「いい月だ。」
「まったくだね。」
「どわっ!クラマか!」
「久しぶり、カエデ。」
「どうやって入った?」
「結界がなくなってたから、玄関から。」
「えっ、そうなの?いらっしゃいませ。」
「隣が僕の道場だよ。」
「お隣さんか、よろしくお願いします。」
「ハハハ、よろしく。」
「カモナ、ワインとおつまみを。」
「かしこまりまりました。」
「クラマ、これ。」 魔導銃を渡す。
「おお、カッコイイ。」
「それ、最新式のプロトタイプだから不備があったら教えて。」
「了解。密教の奴らに実験台になってもらおう。」
「来るの?密教のやつら。申し訳ないね。」
「頻繁にという程ではないんだけど、それがかえって謎。まあ基本、酒呑が
相手してるし問題ないよ。」
「それにしても誰が操ってるんだろう?シヴァやラーガがそんな事させるとは
思えないんだけど・・・。」
「同感だね。ただ、もう1柱いるけどね。本格的に調べるのはタケル君達が来て
からにするよ。いい修行になるし。」
「アハハ、お手柔らかに頼むよ。ここでの暮らしはどうだい?」
「鞍馬山と行ったり来たりだけど、向こうを娘に任せて僕はこっちで生活したい
と思うくらいには居心地いいよ。」
「良かった。なんかその場の雰囲気で道場なんて言ってしまったから
気になってたんだ。」
「まあ確かに。だけど清春君も気持ちの良い人間だし良かったと思ってるよ。」
クラマ、茨木、清春爺ちゃんは気のおけない仲間として、よく3人で酒を
飲んでるそうだ。
「まあよろしく頼むよ、僕もお酒を飲めるようになったら参加するから。」
「楽しみにしてるよ。じゃあ、僕はそろそろ帰るよ、お子様は寝る時間だ。」
「はは・・。たしかに。」
久しぶりにここの風呂に入ろう。露天風呂なんだ。庭と月を眺めながらの入浴、
風流だな。腹出して浮かぶのはやめだ。風呂上りのコーヒー牛乳はやめない。
今夜は屋敷で眠るとしよう。畳に布団だ。
ふぅ、これはこれで気持ちがいいな。ちょっと日本を思い出すなあ・・寝よ。
翌朝、カモナに起こしてもらい朝食を食べ、宗家へ。
「ドムル君、あとよろしく。」
「はい、いってらっしゃいませ。」
そう言えば、斬れない刀を売っていた変な鍛冶屋があったな。
フラグっぽいので、近づかないようにしよう。
門をくぐると、知らない女の人がシュタッと現れた。
「お早うございます。カエデ様。」
「お早う。初めまして。」
「私は紫丹様の後任の桃花と申します。以後、お見知りおきを。」
「桃花さんですね、こちらこそよろしくお願いします。」
「清春様とツムギ様がお待ちです。」
執務室に案内される。てか、知ってるけど様式美ってやつだね。
「お早う、爺ちゃん婆ちゃん。」
「やあ、カエデ。式以来かい。」
「そうなるね。」
「システィーナの件は聞きました。クロス達の露払いをしましたね。」
「ど、どおしてそれを・・・。」
「オホホホホ、情報網。」 やっぱ、ラスボスかも。
「エレメンタルドラゴンのゾンビとリッチじゃ、さすがに母さん達でも
危ないからさ。」
「エレメンタル・・リッチ・・。爺ちゃん、びっくりだよ。」
「あれ?」
「爺ちゃん、気絶するから言ってなかったのです。」
「無事で良かったよ。」
「ほとんど、バート夫妻と小梅達が片づけたよ。やばかったよマリア先生は。」
「一度、死合いしましょうかね。」 字がちが~う!
「「やめて!」」
「今日はコウヤを迎えに?」
「うん。ガーネットの準備が整ったから。」
「漬物と神居酒を用意してるので、持っていってくれませんか。」
「了解。」
「シュリ達は帝都に居るんだって?」
「そうそう・・。あれ?婆ちゃん、ボタン先生が須佐の娘って知ってたの?」
「もちろんです。ボタンの母親は私の親友でしたから・・・。」
「そうなんだ。タケル兄と華姉に草薙が発現するようになったから、制御方法を
教えに行ってるよ。」
「草薙って、天叢雲剣の事かい?」
「そうだよ。」
「爺ちゃん、びっくりだよ。神刀じゃないか。」
「あら、あなた。ボタンも使えるわよ。」
「そうなの?大丈夫かなシュリのやつ・・・。」
「連続で驚いている爺ちゃんに悪いんだけど、タケル兄達が移住する時
エレメンタルドラゴンもいっしょだから。」
「ブッー!」
「そうなのですか?」
「うん。卵をクロ兄に渡して孵すように頼んだから。」
「あなたが原因ではないですか!」
「大丈夫。人懐っこいらしいから、可愛がってあげて。神楽にも恩恵あるし。」
「他に言っておく事はないかい?今の内。」
「なんかあったかな・・。ああ、そういえばシスティーナの事件の時、ベル姉が
きれて、本気のベル姉がカチコミ行きそうになった。」
「それはまずいですね・・・。」
「ベルが本気だと、まずいのかい?」
「まずいですよ。カエデを除いて、ガーネットとタチバナの中であの娘が一番
強いんですよ。システィーナなど1日で滅ぼしますから。」
「へっ?そうなの?爺ちゃん、知らなかったよ。ツムギやツバキより強いの?
12歳なのに?」
「強いですよ。本人は村雨を、あまり使わないようにしてるみたいですけど。」
「使っちゃうと、アリ姉と華姉とチームを組めなくなるからね。強すぎて。」
「爺ちゃん、今日いち驚いたよ。」
こんな感じでお互いの近況報告をして、いろいろ受け取り宗家をでる。
昼食を誘われたが、そばが食いたいので断った。だって、そば食いたいし。
さあ、行こう!そばを食いに!
「たのもー。」
「おっ、いつかの坊主じゃねえか。」
「そば、食わして!」
「おう、蕎麦屋だからな。」
「ざる2枚と板わさ。」
「坊主のくせに通だな、おい!」
「うまい!」 ズルズル、パクパク。
「ごちそうさま、うまかった!」
「おう、また来い。」
まずは紅葉の所へ行って、踊りの先生をピックしよう。




