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GENTLE LIFE  作者: 一聖
17/322

SEALED

帰りの馬車の中でレイさんに尋ねる。


「ねえ、レイさん。父さんって宰相だったんだねえ。」


「そうですよ、知らなかった事の方がびっくりですよ。」


「いやだって、父さん、辺境伯ってだけでも、こりゃあれだねって

 思ってたから。」


「何があれなのかはわかりませんが、キャロル様からデル君量産機が渡ったら

 まずくないですか?主にバート夫妻とシュリ夫妻。」


「はっはっはっ・・まずいよね。しかし今更もう遅いし、むしろ路銀のめどが

 ついたのは良かったよ。なるはやでボタン先生にカミングアウトしよう。」


開き直って、屋台で買った串を、小梅とレイさんといっしょに食べる。

ジャンクフードっぽくてこれはこれでうまい。さて、戻ろう。

屋敷に近づくと「あっ!」と言ってレイさんが目を逸らす。

僕も「あっ!」と目を逸らす。


「Uターンできない?」


「無理に決まってるでしょう!」


そして僕は、大人達にドナドナされた。リビングに連行され僕の

取り調べが始まる。


「カエデ、おまえは昨日、約束した事もう忘れたのか?」


「忘れてないであります。しかし、不確定要素が多い案件でしたので、確実な

 裏がとれてから報告しようと思っておりました。」


「カエデ、歳はいくつだ?」


「はっ!二週間ほど前に7歳になりました。」


「・・・問題の魔導銃を見せろ。」


「はっ!かしこまりました。デル君。」


「イエス、マスター。」


「なにをどうしたのか、説明しろ。」


「はっ!銃筒にライフリングを刻み、ジャイロ効果により威力を三倍にアップ

 させ、サーキットを入れ子構造にし立体化させる事で弾丸を多様化し、

 いかなる状況でも対応できように致しました。さらに、制御サーキッドを

 ブラックボックス化し模倣を防ぎ、デル君量産型をロバート氏に製造して

 もらい、キャロル女氏に販売してもらい、ロイヤリティーを懐に入れよう

 と画策しておりました。」


「・・・カエデ、歳はいくつだ?」


「はっ!来年8歳になります。」


「どこの世界に7歳児が、新しいIAの構造と魔導を開発するんだ!」


頭を両サイドでグリグリされる。


「いだだだ・・痛いです!なか身がとびでます~。」


今度は、そのまま地下にある訓練場にドナドナ。ボタン先生が結界を張った。


「撃ってみろ。」


「はっ!了解しました。デル君。」


「イエス、マスター。」


威力の弱い、焚火に着火する弾を。「フ、ファイヤー、ボ、ボール・・。」

ドンッ!という音がして、結界に回転した炎の槍が突き刺さる。


「封印決定!」


「えっ~!」


「カエデちゃん、下アゴ出すの止めなさい。それと、結界に突き刺さるファイヤー

 ボールなんてないから!封印にきまってるでしょ!」


「もう一丁あるでしょ、それも見せなさい!」


渋々、「シノさん、スタンバイ。」


「イエス、マスター。デル君コンバイン。」

 

どうせ封印されるならレールガンを試しちゃおうっと♡


「イエス、マスター。レールガン、アクティベイト。」 よっし!


「シュートォー!」銃口の前にサーキッドが5枚。あっ、やばいやつだ!


ドンッ! あっ、音速だ・・・。


結界を突き破り、さらに壁を突き破り10M程のトンネルを作った。

トンネルの中でイナズマがパリパリ鳴ってる。おいおい・・・。


「封印!!」


「アホか!なんだレールガンって!音速超える7歳児なんているかあ!」


今度はシュリ叔父さんの、アイアンクロー。


「痛い、痛いです!ひょうたんみたいになります~」


みんなも頭を抱えている。あれ?レイさんも小梅も。小梅の頭を抱える

姿は可愛い。それにしても、この程度で封印になるとは・・・。

「白華」なんてもっとやばいんだよ・・。


「デル君の量産型を、兄上に送って後ろ盾になってもらうという話だな。」


「はっ!肯定であります。キャロル女史がそう申しておりました。」


「わかった、この領で全面的にバックアップし販売戦略をたてる。」


インテリメガネがキラリンとした。


「はっ!了解であります。」


「いいかカエデ、ほんとまじ頼む。この手の事は始める前に言ってくれ

 じゃないと守りきれんのだ。」


「はっ!自分としても、スローライフ未来が最優先事項ですので善処します。」


「あと、壁は直しておけ。」


「えっー。」


「カエデちゃん、下アゴ出すの止めなさい。」





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