DUNGEON
昨夜の魔導銃の衝撃でぐっすりだったよ。
いつも通り森をランニングして、おいしい朝食をいただき、一休みして
玄関前に集合。あれ?ボタン先生がおる?
「シュリ叔父さん、朝ごはんもおいしかった。」
「おうっ、いっぱい食っておっきくなれ。」
「ボタン先生、見送りですか?」
「違うわよ、私も行くわ。カエデちゃんになにかあるとまずいのよ。」
レイさんも「あぁ、師匠・・・。」とわかってる様子。
「よし、じゃあ移動すっぞ。カエデは俺と、レイはボタンといっしょに
乗ってくれ。」
そう言って、叔父さん夫婦は式札を放る。すると・・トラだ。二匹のトラ。
ラウさんとメグさんという従魔で、普段は敷地内の森に住んでいて、森の
パトロールをしてるそうだ。僕の事も見守ってくれてたそうだ。しかも夫婦。
なんか、ありがとー。
おぉ、モッフモッフじゃないか!速攻乗って、抱きつく。
「ガウ、ガウ?」
「そう、私がカエデの・・。」
「ガ、ガウ?」
「朝は苦手なの・・。」
「ガウ~」
「大丈夫、こう見えて強いから。」
小梅とラウさんが会話してる・・・。
「小梅、ラウさんの言ってる事がわかるの?」
「同じ業界。」 だから何の業界だ?
「出発!」 シュリ叔父さんの号令とともに走りだす。
うっひょ~、モフはや~。
僕も早く「箱庭」を使えるようになって、白さんに乗りたい。森を抜け、
山のふもとを走ること、小一時間なにやらアーチ状の門が見えてきた。
なんか書いてる。
「ウエルカム、ガーネットダンジョン」 テーマパークかよ!
「驚いたか、ここのダンジョンマスターと提携してて、領の一大産業でもある。
とは言え、ダンジョンだから、身の丈に合わないアタックをして死ぬ奴もいる。
冒険者は自己責任だから止める事もない。ギルドもあるしクランもある。」
へえ、そうなんだ。
「深いの?」
「深い。30階のフロアマスターで足止めをくってるらしい。」
「家のみなは、潜ってるの?」
「メイド隊は訓練で、俺たち厨房組は食材の為に来てるな。
こずかい稼ぎにもなる。」
「クロ君達とベルちゃん達は、今回みたいに大人同伴で何回か来てるわよ。
12歳以上でないとギルドカードを作れないのよ。」
「ちなみに、おまえの両親は出禁だ。」 なにしたの!あのふたり!
商店街を抜け、いよいよダンジョンへ。門番の人にカードを見せて、いざ中へ。
シュリ叔父さんが、さっきのカードと別なカードをなんかにかざした。
すると隠し扉が開き、そこを抜けるといきなり森になった。
「このカードはDMから直接もらったカードで、30階までだったら、好きな
フロアーに行ける。ここは5階層、ここからでないと肉が獲れないんだよ。」
僕は夕霧を右腰に浮かせる。IAはベルトに差さなくてもオーケー。
鞘も自動精製。レイさんとお揃いのハートガードと、クロ兄とベル姉から
もらった黒いコート。頭の上には、もちろん小梅。
レイさんはメイド服の上にハートガード。腰の左右に小太刀。二刀流だったのね。
シュリ叔父さんはいつものかっこうに革ジャンパー。ワイルドカッコイイ。
腰に刀・・。ドス?マグロ解体するやつー!あと解体ナイフかな?いや違う
あれはソードブレイカーだ。いや~ん、カックイイ!
ボタン先生は・・うん普通。ロッドだし、ローブだし・・。
「カエデちゃん、なにその目は?なんかフツーみたいな目は?魔導師なんて
皆こんなもんよ。」
「配置は、前が俺、、次がカエデ、でボタン、うしろはレイが。」
「「「了解。」」」
「ボタン、頼む。」
ボタン先生が、細い筒を2本とりだした。あっ!管狐だ。
「アザミ、ノバラ、偵察おねがい。」
少ししてアザミとノバラが戻ってきて、ボタン先生とシュリ叔父さんに
何かを伝えてる。
「すすむ順番だが、まず鶏肉をとって次に牛肉、最後に豚肉だ。」
もはや、モンスターの名前ですらない。最初は鳥系のモンスターか・・。
管狐に先導されて進むと、ダチョウとニワトリを足したようなのが3羽いた。
「あいつらはスラッガーバード。トサカを飛ばしてくるから気をつけろ!」
トサカ?向こうもこっちに気がついた!あれ?トサカを両羽根ではさんだ。
「グケッコー。」 わっ!本当にトサカが飛んできたよ。ア○スラッガーじゃん!
僕達は散開してよけた。さすがア○スラッガー、頭に戻っていく。
シュリ叔父さんが、突っ込んで1羽しとめる。速い!瞬歩だ。
2羽がこちらに向かってきたが、透明の壁に阻まれ動きをとめた。
「おお・・魔法DEタンク。」
「バカなこと言ってないで、殺っちゃって♡」
僕は夕霧で斬りあげる。なんの手ごたえもなく首が落ちる。「へっ?」
もう1羽はレイさんがスパーンと。初戦終了。ドロップした肉と魔石は僕の
アイテムボックスへ。
「カエデ、刀が光ってたように見えたんだが・・・。」
「いやあ~、なんていうか、すでに妖刀?」
「はぁ!なんで?今日はじめて使うんだよな?」
「そうなんだけど、やっぱあれかなあ、父さんと母さんからの
プレゼントだから?」
「なんか、それ言われると、そういうもんか・・・ってなるな。」
「まったく手ごたえなくて、僕もびっくりしたよ。」
「だよな~、児童が持つもんじゃねえな、あの2人は何考えてんだ?」
「もらっちゃったもんは、しょうがないし気をつけるとしか・・・。」
「そうだな、妖刀に飲み込まれないようにしろ。あの2人は帰ってきたら
じっくり、バートも含め話し合うけどな。」 父さん母さんに合掌。
「よし、ボタン、次に誘導してくれ。」
さあ、次は牛肉だ!




