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第14話 新たなる超々銀河団



「どう、マザーコンピューターの調子は?」


『遠隔操作によって侵入された回路の修復に時間はかかりそうですが、復旧の目処は立ちそうです』


「そっか♪私も貴方も、悪運があって何よりね!」


ランダムワープを発動したロリノア。辿り着いた宇宙空間から見える星域を調べると、超々銀河団に登録されているどの星とも一致せず。つまり、新たなる超々銀河団の発見の可能性が高いのだ!


『まさか本当に新たなる超々銀河団へ到達できるとは…悪運とか、それ以上の奇跡かも知れませんよ?』


メイシンは驚きよりも、呆れ顔と言った感じである。

実際にワープを使っての新たなる超々銀河団の探索は、幾度と無くなされて来た。しかし、どの探索も新たなる超々銀河団の発見には至らず、現在ある超々銀河団以外に宇宙は存在しないとまで言われて来た。

それを今回、発見に至ったのだ。世紀の発見と言っても差し支えない、大発見である。


『恐らくは…ランダムワープでしか到達出来ない、特殊な星域なのかも知れませんね』


「特殊な星域?」


メイシンの考察にロリノアは怪訝な顔をする。


『はい。ランダムワープではどこに飛ばされたのか追尾できませんので、探索には不向きなのです。それでも歴史上、何度かランダムワープを使っての探索はなされては来ましたが…結果は散々たるものでした』


「それ、多分だけど…この星域に辿り着けたけど、それを伝える術が無かったのかも知れないわね」


『その可能性は高いですね。完全に別の星域になりますから…』


二人はお互いに今、置かれている現状をつぶさに考察した。恐らくは間違ってはいないだろうとは思いながらも、今後の事を考えるなら、現状を正確に把握しなければならないのだから。


ある程度の話し合いが進むと、メイシンから今後の指針を問われた。


『先程申し上げたロリノア様の指針、キモオタ星人からの脱却の目処はつきそうですが、もう一つの…』


「私達の安住の地となる場所の捜索ね?この辺りで見つかりそうかしら?」


『…残念ながら現時点から確認できる星域には、人が住めそうな星は見当たりません』


「そっか…一難去ってまた一難か」


『ここから通常のワープによって他の星域の探索を試みる事も出来ますが、先程ランダムワープによって大量のエネルギーを使い…通常のワープでも、あと一回が限度のエネルギー残量です』


「あと一回か…」



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