表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

出会い

 こんにちはー♪初めまして、ユーカです!

今回は、初投稿!文章とかほとんど書くことのないような人なので、どうか、お手柔らかにお読みください

m(_ _)m

 雪が、シンシンと降り積もる。

白一色の世界の中、少女が独り立っていた。小刻みに震える手は、掴むべき温もりを失ったかのように、ひたすら拳を握りしめている。

 そして、雪よりも白い髪と、どこまでも透き通った空色の瞳。

だが、少女の周りを囲むのは、美しくも残酷な純白の世界と――彼女の足元からドス黒く広がる、おびただしいほどのあかだった。暖かいはずの血も、時間が経つにつれて冷たく、凍てついていく。

「……して」

小刻みに震える唇から、掠れた声が漏れた。

「どうして……ねぇ、答えてよ……おじいちゃん!!」


 ある年の、冬のことだった。

  私の、一つ目の「もしも」が壊れた日。

ーーーーーーーー


 それは、真夏の日差しが降り注ぐ、よく晴れた日に起きた。

 私を、世界をも変えてしまうような出来事の始まりに等しいことだ。だが、そんな事、私が知る由もない。

 時は、数時間前に遡る

 

ーーーーーーーーーー


 (日向ぼっこ、気持ちいいなぁ……)


 私、セリス・アストリアは、草原の真ん中にそびえ立つ大木に寄りかかっていた。

本当は、薬草を採りに来たはずなのに、いつの間にかただゴロゴロしているだけになっている。

 ……まあ、いつものことだ。


 森の奥深くに小さな木の家が立っている。

それが、私の家だ。

 毎朝、畑の野菜に水をやり、布団を干す。お手製のサンドイッチを持って散歩に出かけ、たまに寄ってくる鳥たちにパンの耳を分けてやる。ほとんど人に会わない私にとっては、一緒に過ごす大切な仲間だ。


 家に帰った後は、当分やることがない。趣味…だと思うものは、家に戻ってからの薬草実験だ。

 最近取り組んでいるのは、無機物専用の回復薬だ。これが完成すれば、折れた剣も、猪に壊された壁も「治す」ことができる。……もっとも、そんな奇妙な研究をしている人間なんて、街に行ったっていないだろうけど。



 今日は、その実験に使う特別な薬草を求めて、家から一キロ半ほど離れた、この小高い草原まで足を伸ばしていた。

 草原といっても、森の中。周りは木で囲まれているし、真ん中には、巨大な大木が生えていた。


 数年前までは木がたくさん生えていた。だが、いつかの人間達が起こした戦争の流れ弾で、本来壊してはいけない森の一部を焼け野原にしてしまったのだ。その中に、ここも含まれている。

 けれど、今では緑が増え、動物が住めるほどまでになった。

ここにしか生えていない薬草だって顔を出しているほどだ。

 それがどうしてかはわからないが、嬉しいことに間違いはない。


 唯一ずっと昔から残っていた大木は、日を遮るにはちょうど良い。

大抵特にやることのない時は、良くここに来てぼーっとしている。



  けれど、その静寂は唐突に破られた。

 ザワザワと葉が鳴り、さっきまで鳴いていた鳥たちの声が、ピタリと止む。

 (……何か、来る)

 私は膝にかけていた黒いローブを羽織り、フードを深く被った。大木の裏に身を潜め、気配を殺す。

 

 「はぁっ、……っはぁ、はぁっ……!」

 「……れか、誰かいませんか!?」

 

 聞こえてきたのは、悲鳴に近い女の声。

 人間ではない。だが、人間に限りなく近い、切実な響き。

 様子を伺うと、彼女の足元にはもう一つの影があった。苦しげな、低い呻き声。

 

 「きっと、助けるからね。……ごめんね……ごめんね……っ」

 

 その必死な謝罪の言葉が、私の胸を鋭く突いた。

正体を隠さなきゃいけない。関わりたくない。だが、ふと、あの日のおじいちゃんの言葉が、呪いのように、あるいは祈りのように脳裏をよぎる。


――その言葉が、私の背中を強く押した。


 気づけば私は、大木の影から飛び出していた。

もし続きが気になったり、面白いなって感じてもらえたら嬉しいです!執筆の励みになりますので、時間があれば、評価などお願いいたします!


次回『マモノ、との交流』

 最後に現れた女性は、いったい何…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ