出会い
こんにちはー♪初めまして、ユーカです!
今回は、初投稿!文章とかほとんど書くことのないような人なので、どうか、お手柔らかにお読みください
m(_ _)m
雪が、シンシンと降り積もる。
白一色の世界の中、少女が独り立っていた。小刻みに震える手は、掴むべき温もりを失ったかのように、ひたすら拳を握りしめている。
そして、雪よりも白い髪と、どこまでも透き通った空色の瞳。
だが、少女の周りを囲むのは、美しくも残酷な純白の世界と――彼女の足元からドス黒く広がる、おびただしいほどの紅だった。暖かいはずの血も、時間が経つにつれて冷たく、凍てついていく。
「……して」
小刻みに震える唇から、掠れた声が漏れた。
「どうして……ねぇ、答えてよ……おじいちゃん!!」
ある年の、冬のことだった。
私の、一つ目の「もしも」が壊れた日。
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それは、真夏の日差しが降り注ぐ、よく晴れた日に起きた。
私を、世界をも変えてしまうような出来事の始まりに等しいことだ。だが、そんな事、私が知る由もない。
時は、数時間前に遡る
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(日向ぼっこ、気持ちいいなぁ……)
私、セリス・アストリアは、草原の真ん中にそびえ立つ大木に寄りかかっていた。
本当は、薬草を採りに来たはずなのに、いつの間にかただゴロゴロしているだけになっている。
……まあ、いつものことだ。
森の奥深くに小さな木の家が立っている。
それが、私の家だ。
毎朝、畑の野菜に水をやり、布団を干す。お手製のサンドイッチを持って散歩に出かけ、たまに寄ってくる鳥たちにパンの耳を分けてやる。ほとんど人に会わない私にとっては、一緒に過ごす大切な仲間だ。
家に帰った後は、当分やることがない。趣味…だと思うものは、家に戻ってからの薬草実験だ。
最近取り組んでいるのは、無機物専用の回復薬だ。これが完成すれば、折れた剣も、猪に壊された壁も「治す」ことができる。……もっとも、そんな奇妙な研究をしている人間なんて、街に行ったっていないだろうけど。
今日は、その実験に使う特別な薬草を求めて、家から一キロ半ほど離れた、この小高い草原まで足を伸ばしていた。
草原といっても、森の中。周りは木で囲まれているし、真ん中には、巨大な大木が生えていた。
数年前までは木がたくさん生えていた。だが、いつかの人間達が起こした戦争の流れ弾で、本来壊してはいけない森の一部を焼け野原にしてしまったのだ。その中に、ここも含まれている。
けれど、今では緑が増え、動物が住めるほどまでになった。
ここにしか生えていない薬草だって顔を出しているほどだ。
それがどうしてかはわからないが、嬉しいことに間違いはない。
唯一ずっと昔から残っていた大木は、日を遮るにはちょうど良い。
大抵特にやることのない時は、良くここに来てぼーっとしている。
けれど、その静寂は唐突に破られた。
ザワザワと葉が鳴り、さっきまで鳴いていた鳥たちの声が、ピタリと止む。
(……何か、来る)
私は膝にかけていた黒いローブを羽織り、フードを深く被った。大木の裏に身を潜め、気配を殺す。
「はぁっ、……っはぁ、はぁっ……!」
「……れか、誰かいませんか!?」
聞こえてきたのは、悲鳴に近い女の声。
人間ではない。だが、人間に限りなく近い、切実な響き。
様子を伺うと、彼女の足元にはもう一つの影があった。苦しげな、低い呻き声。
「きっと、助けるからね。……ごめんね……ごめんね……っ」
その必死な謝罪の言葉が、私の胸を鋭く突いた。
正体を隠さなきゃいけない。関わりたくない。だが、ふと、あの日のおじいちゃんの言葉が、呪いのように、あるいは祈りのように脳裏をよぎる。
――その言葉が、私の背中を強く押した。
気づけば私は、大木の影から飛び出していた。
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次回『マモノ、との交流』
最後に現れた女性は、いったい何…?




