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ふわふわポッケ  作者: いと
8/11

仕事


仕事は、大変だけどやりがいがあった。

先輩に付いて、作業を見ながら覚える。



工具も機械も、初めて見るものばかり。



マナ:あれ…どっちがニッパーだっけ…



名前を覚えるところから大変だった。



先輩:こっちだよ。



先輩がニッパーを手に取って私に渡す。



マナ:あ、ありがとうございます…!



先輩:…ふふ、絵を描いて覚えようとしてたの?



先輩が私のメモ帳を覗き込んでいる。



マナ:あ、はい…。



ちなみに、絵のセンスは壊滅的。



先輩:私もねー、未経験で入ったの。大変だよね。なんでも言ってね。



マナ:そうなんですね…!嬉しいです、ありがとうございます!



先輩:柊ちゃんって、素直で可愛いね。



マナ:え?す、素直、ですか?



先輩:うん。ちゃんとごめんなさいとありがとうが言えるし、すごく頑張ってるのわかるし。



マナ:え…そんな…



先輩:!?ご、ごめん、何か傷つけること言った!?



気付けばボロボロと泣いていた。



マナ:す、すみません…う、嬉しくて…。



先輩:…ふふ、よしよし、可愛いやつめ。



私は、少しずつ、素直になってきているのだろうか。







家に帰り、ぼんに高級イカソーメンをあげる。



ぼん:きゅわわぁ!?



マナ:ふふ、今日は特別。たんとお食べ。



ぼんはガツガツと食べ始める。



マナ:…ねぇ、ぼん。私、ごめんとありがとが言えるようになったみたい。ぼんと一緒に暮らし始めて、たくさんぼんにごめんとありがと言ってたからかな。



ぼん:どっぼ。



マナ:ん?



ぼん:んきゅ!



ぼんが、高級イカソーメンを一本くれた。

よくやった!と言わんばかりに。



マナ:…ふふ、ありがと。



今日の酒のつまみは、高級イカソーメンになった。



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