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ゆきの思い  作者: ゆき


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自身が落ち着ける心の性の在り方

 私はジェンダーフルイドなのではないかと考えるようになったのは大学生のころだった。

 レポートの課題で私は性自認について書くことにし、図書館やネットでいろいろと調べた。調べる中で様々な性があることを知った。

 正直私は、自身の心の姓を断定できず困っていた、男であると主張したくなる時や女になりたいと主張する時。ぐわんぐわんと心は私を振り回していた。


*********


 時は過ぎて、ふと髪を伸ばそうと決めた。理由としては月に数回の女装の際にウィッグを準備するのが大変だからという理由だった。(ウィッグの締め付けられる装着感や装着後のお手入れは考えるだけでも嫌で大変だ。あとウィッグでは髪を結んだときに布地が見えてしまうのではないかなど、いろいろと不満点があった)

 案外髪は早く伸びていき、ウィッグ無しでの女装、ひいては何もしていない時も女性らしく見えるようになってきた。ただ不思議なことに楽しみにしていた女装という言葉、行為に対して疑問を抱くようになっていた。


 私がスカートやかわいらしい服を着るのは女性に扮したいわけではない! わたしはわ(・)た(・)し(・)を表現しているのだ。そこには性(・)別(・)など無い、と。


 心の中の葛藤なので、外から見たら男が女になっている何一つ変わらない風景がそこにあるだけだろう。しかし、一度感じたこの違和感はぬぐい切れず、今も消化不良のままだ。

 現在は男性でも女性でもない急に現れた言葉では言い表せない私(・)そ(・)の(・)も(・)の(・)、第三の姓が芽吹きだしてしまった。(ただ髪を伸ばしただけなのに……(笑))

 ただこれは悪いことではないと思う。そのため、今後もこのことについては考えていきたい。終着点があるにしろないにしろ、自身が落ち着ける性の在り方を見つけていきたい。

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