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体調の変化〜4〜
妊娠した。
その言葉が10代の由美には重い言葉に感じた。
「パァァン」
由美「…っ!?」
由美の視界が一瞬揺らいだ。母にビンタされたのだ。視線を母に戻すと母は顔を真っ赤にして、由美の頬を叩いた手が震えていた。
そんな母の様子を見て由美は自然と涙が溢れた。
母「…相手は誰」
静かな口調で問う。
由美「お母さんの知らない人」
母「名前は?連絡先分かる?」
涙を拭きながらうんうんと頷く。
しばらくして由美も落ち着き、母に質問された内容を答えられるだけ答えた。
その次の日、由美も母も仕事を休み2人で病院に行った。
検査の結果はやはり妊娠2ヶ月目だった。
エコー画像で撮った2ヶ月目の赤ちゃんの写真を見せて2人は食い入るように写真を見つめる。
母の表情は複雑そうな表情だった。
家に帰り、ちょうど父がいたので母は写真を持って父に見せた。
父「…っ!?子供出来たのか!?」
由美「…」
父「金出すから今すぐ下ろしてこい!!」
母・由美「!?」
母「いきなり下せとかそれはないんじゃない!?」
由美が黙っていると、父と母の口論が激しくなり
我慢できず急いで2階に上がった。
しばらくして母が由美に近づき
母「産みたいなら産んでもいいよ。だけど大変になる事だけは覚えときなさい」
由美はゆっくりと母の顔を見た。
母は笑顔だけど、どこか寂しそうな表情にもみえた。




