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お昼はいつもひとりだ。
今日は天気もいいし、屋上にでも行ってお弁当を食べようかな。
屋上に出る扉を開けると、
そこではひとりの男が腹ばいになっていた、ライフルを構えて。
屋上にはベンチが置かれている、ひとつだけ。
男はそのベンチに隠れるようにして横になっている、ライフルを構えて。
ああ、まったく、もう
思うのだけど、この時間から場所を変えていたのでは、
ただでさえ短いお昼休みが終わってしまう。
しかたがない。
私はベンチに座り、ひざの上にお弁当箱を置いた。
男は熱心にライフルに装着されているスコープをのぞき込んでいる。
殺すのだろうか。
いま、やるのだろうか。
目撃者になってしまったら、私も殺されてしまうだろうか。
さまざま頭に浮かぶけど、いまはそんなことよりお弁当だ。




