MOBILESUIT GUNDAM Ver2.0 〜殴られもせずにゲーマーになった奴がいるか!〜
それはひとえに未体験の連続で、本作をゲームと認識できなかったからではないでしょうか。自分の位置すら把握できない空間。自分の意志どおりに動いてくれないガンダム。画面をほんの一瞬だけ横切る敵モビルスーツ。全然当たんない武装。
ユーザーの快適性など無視したような仕様ですが、これがリアリティに繋がってます。実際の戦闘はそんな甘いもんじゃない。戦いは兵器の優劣ではないという現実を見事に再現してくれてます。
そもそもコントローラー握ってるのはただのゲーム野郎です。頭も悪いし運動神経も良くない。コミュ力もなければ困難に進んで挑むガッツもない。そんなパイロットですらない、もっと言えば底辺の人間がなんかの間違いでガンダムに乗り込んだって、まともに動かせるわけがないのです。ガンダムが大地に立つまでもなくジーンに撃墜されてしまいます。この時の筆者は、ゲームで楽しんでいるのではなく、モビルスーツシミュレーター的なものを操作しているという認識だったのです。これはある意味、制作サイドの意図に嵌っていたとも言えるでしょう。
つまり、この作品はアニメ、機動戦士ガンダムの主人公、アムロ・レイが如何に凄いかということを証明するソフトだったのです。あえてゲームとは言及しません。
筆者は本作でハイスコアが出せるとはもちろん思っていませんでしたが、ハイスコアを出せるような人のもとにはメン・イン・ブラックみたいなエージェントが家にやってきてモビルスーツパイロットとしてスカウトするんじゃなかろうかと本気で想像したくらいです。完全に中二です。
そんな妥協も許さぬような仕様の本作ではありますが、筆者はなんとそれなりにステージをクリアして、エンディングまで拝めてます。ただ、実際に攻略した感は皆無です。
とにかくわけ分かんないけど、ガチャプレイでどうにか最終決戦に勝利。エンディングムービーは原作アニメのシーンをアニメで再現。よく見てなかった筆者でも記憶を呼び起こされたのを憶えてます。
しかし感動はありません。筆者のようなド下手くそでもクリアできたのは、ひとえに制作サイドの手心としか思えなかったのです。




