ゼノギアス 〜取捨選択の彼岸〜
前述したようにグラフィックとかは大きく進化はしているのです。しかしその犠牲として肝心のストーリーが割りを食っては本末転倒でしょう。筆者的にはグラフィック、システムの質を多少落としてでも一本で完結させていただきたかった。
それとBGMの扱いもいかにも軽い。前作では物語を大きく盛り上げる装置のひとつとして機能してたのに、本作ではあろうことかBGMすらない場面がいくつかあります。これは後にゲーム誌なんかで作り込む時間がなかったとかいう制作サイドのコメントを見た気がします。しかし未完成の作品を発売しちゃアカンでしょ。
SF考証とかはパワーアップしてるっぽいです。SFではあり得ないとされる巨大ロボットは戦艦のエネルギー圏内でしか稼働できないとか、それっぽい設定が見られます。しかしSFセンスのない筆者にしてみればそんなことはどうでもよく、物語として面白いか否かが重要なのです。いや、序盤で投げてしまった筆者に偉そうを言う権利はないのですが。
その後、やたら印象的なサブタイばかりがひとり歩きしてる感のある続編が発売され、ゼノサーガも一応の完結を見ています。が、素晴らしいとか、感動したという評判は全くと言っていいほど聞きません。逆にネガティブな評価の方がよく見た記憶があります。まあ、前作が歴史に残る名作だっただけに、続編が大コケするのはよくある話ですが、そういう部分を差し引いたとしても、ゼノサーガの評判はプレイ意欲を掻き立てるものではありませんでした。
制作サイドもこりゃマズイと思ったのか、後にニンテンドーDSでゼノサーガ、1、2のストーリーを入れ込んだRPGを出すという力技にも出ています。積極的に買う気も起きませんでしたが。
筆者にしてもゼノサーガⅠはそれなりに遊びはしました。が、それはオマケシナリオのハカセの巨大ロボ道場。そして本編よりもやたらゲーム性が高いゼノカードというミニゲームです。このミニゲームは良く出来てる上、贅沢なクリエイター陣の描くカードが魅力的で、ついついやり込んでしまうほどです。しかし本編よりミニゲームが面白いってどうよ。これは当時のゲーム誌なんかでもよくネタにされてたっけ。
ストーリーに関しては何も言う資格はありませんが、ただひとつ、これだけは断言します。ゼノサーガはビジネスモデルで失敗した、と。




